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会話する能力
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子供の誕生は、夫婦の絆を引き離す効果があったりします。
子供が生まれる前までは、二人きりで過ごせました。
二人きりだったころ、みんな会話はどの程度していたのでしょうか。
恋人時代から会話がなかったのか、以前はよく会話してたのか知りませんが、
子供が生まれて何年かたつと、多くの妻たちが叫び出すのです。
「会話がない!!」
夫婦の意味のある会話が子供の誕生によって途絶えることがあります。
楽しい話の途中だろうが、なんだろうが、お構いなしに赤ん坊は泣き出します。
重大なことを話し合おうとしていても、子供が起きていると、ゆっくり語り合うことなんかできません。
寝ているときさえ、子供は大事なときに限って泣き出したりします。
妻が子供に夢中になっている間に、夫は取り残されたような気分になったりします。
夫婦の会話は、もっぱら子供のことばかり。
共通の趣味が急速に少なくなり、会話が行き詰まります。
ある日、二人はお互いの言うことを聞き理解する能力を失いつつあることに気づきます。
会話する能力だって磨いていなければ衰えてしまうのです。
子供が生まれる前までは、夫婦でちょっと飲みに行こうと思えばすぐに外出できました。
でも、子供がいたら、そうそう簡単に外出なんてできません。
人に頼んだり、オッパイの時間を心配したり・・・
そんなことなら、外出を諦めたほうがよっぽど楽だわと思ってしまうことだってあるでしょう。
二人で遊ぶ時間は、圧倒的に減少します。
子供は夜中だって遠慮しません。
それがまたSEX中に限って、目を覚まして泣いてみたりするのです。
だから、ゆっくり落ちつてSEXすることができなくなります。
二人の性欲が一致しなくなってきたりもします。
「会話ができない」
「SEXが楽しめない」
「デートしてない」
そんな状況に気づいたとき、
夫婦が問題に面と向かうことができるか、問題があるのにないふりをしてしまうのか、
その違いがその後の夫婦関係に大きく影響を与えるのです。
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子供が生まれる前は、ベッドの中でおしゃべりしていて
夜が明けてしまったことなんて、しょっちゅうだった。
子供が生まれて、ちょうど1年くらいたったころ、
私たちは初めて二人でデートした。
夫は「きょうは子供の話はやめよう」と言った。
でも、私はついつい子供の話をしてしまった。
仕事から帰ると夫はいつも子供の話を聞いてくれた。
だから、私は夫婦の会話がなくなっているという危機感を持たなかった。
が、第2子誕生後、夫は、子供の話以外できない私を批判した。
私はそのとき初めて子供以外の話をしようと試みた。
が、子供の話をぬきにするとなんにも話せなくなっている自分に気づき、唖然とした。
子供が生まれる前、いったい私は何を話していたのだろう。
いくら思い出そうとしても思い出すことができなかった。
子供が生まれて3年間、夫婦のデートはたった1回きりだった。
夫がいう。「それもオレが誘ってイヤイヤつきあってくれたんだよな」
夫は私と遊びたがっていた。
私は子供に夢中だった。
それがいい母だし、母親として当たり前だと思っていた。
夫との関係をおろそかにしておきながら、それが問題であるなんて思わなかった。
夫婦で遊びたい夫を父親になりきれない男とうっとうしく思ったりもした。
私の親としてのイメージと夫の親としてのイメージはあまりにもかけ離れていた。
コミュニケーションの不足は二人の心をますます引き離し、
気が付けば会話不能な夫婦になっていた。