新潟県上越市立三和中学校で講演(小澤塾長)・平成25年7月19日


 旧三和村は、私(小澤)の故郷の隣村(現在は上越市三和区)であります。
校庭に隣接する谷地池と池畔に生える松の古木・大木の群落がこの地域の誇りでありますが、数年前から松の葉が黄変し衰弱の徴候が現れました。
 以来、上越森林環境実践塾のスタッフ(江口、大坪、平野、小澤ら)と学校学校関係者と協議し、炭焼窯の設置や生徒参加での炭焼き、木炭粉の添加などを実行した結果、1年ほど前から本来の松の緑が甦ってきました。
 今年(平成25年)の春、回復状況を見に学校に寄り、校長先生とお話をするうち、私の卒業した中学校は別の学校と合併したので今は無いのですと申しあげたところ、それでは、この学校を母校ということにしてくださいいうことになり、全校生徒、180名と父兄の参加者に講演をすることが決まりました。
 ところで講演は、講師も生徒さんも昔も今も変わらない天下の名峰妙高山を朝な夕なに見て育ったことが共通体験であるということに始まり、講師は森林行政の道に入ってこれまで来たが、現在は月に一度くらいは故郷であるこの地に来て、60年も70年も続いている友人の皆さんと一緒に環境に役立つ実践塾で炭焼き活動などを行っていること、そのご縁で中学生の皆さんにお話する機会ができ、さらに、この中学生とここの卒業生で地域の農業高校(高田農高)に進学している生徒さん達が一緒になって炭焼きの勉強や連携をしたり、さらには農業高校では新たに出来た立派な炭焼窯を使って全校あげて「もったいないプロジェクト活動」を行うなど未来の地域を担う人材育成が進みつつあることにわれわれも感動し、少しでもお役に立てばとの思いで活動しているというお話をしました。
 また、父兄の皆様や先生方の熱心な取り組みに素晴らしいものがあり、地域全体で活動を盛り上げていただきたいと思いました。
 最後に、最近訪問しました上越市と隣接する十日町市の松代(まつだい)地区の竹所(たけところ)でドイツ人のカール・ベンクスさんが古民家再生プロジェクトに取り組んでおられることを紹介し、その木造建築のデザインの素晴らしさを写真で紹介するとともに、将来は三和中の卒業生から建築デザイナーの出現を期待するという言葉を贈り講演を終わりました。
 終了後、生徒会長さんから感動的な謝辞をいただき、校長先生が松代のご出身であることもお聞きしました。
 未来に向かってさらに多くの人たちが協力しあって活動する様子が想像でき清々しい気持ちで帰京しました。
(小澤普照記)


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