「ハイ・クライムス」(2002/米/カール・フランクリン監督/アシュレイ・ジャッド、モーガン・フリーマン、ジム・カヴィーゼル、他) 殺人事件の容疑者となった夫の無実を晴らそうと奮闘する女性弁護士の活躍を描く、ポリティカルサスペンス。まぁ、すべてが中途半端でしたが、A・ジャッドの品のある美しさとM・フリーマンのお茶目で渋い演技力でもっている作品。
「ノマドランド」(2020/米/クロエ・ジャオ監督/フランシス・マクドーマンド、デヴィッド・ストラザーン、他) 普通や安定という定義には個人差もあるが、いわゆる楽な生き方も知ってはいるのだろうが、リスクを覚悟の上で自分に正直に嘘をつかず素直に生きる人間とは、悲しくも何としなやかで逞しく、そして美しいのだろうか。主人公を演じたF・マクドーマンドの演技していない演技と言うか、「ファーゴ」の警察官役もそうだったが飄々とした存在感は流石である。
「ノクターナル・アニマルズ」(2016/米/トム・フォード監督/エイミー・アダムス、ジェイク・ギレンホール、マオケル・シャノン、他) 現実に血こそ流さないが、元妻への精神的復讐劇ですな。可もなく不可もなし。
「ファーゴ」(1996/米、英/ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン監督/フランシス・マクドーマンド、スティーヴ・ブシェミ、ウィリアム・H・メイシー、他) 流石コーエン兄弟良いですな!「ノマドランド」F・マクドーマンドを観て久し振りにまた観てしまった。S・ブシェミも良い!好きな映画!再鑑賞。
「ガール・オン・ザ・トレイン」(2016/米/テイト・テイラー監督/エミリー・ブラント、ヘイリー・べネット、レベッカ・ファーガソン、他) 通勤電車の窓から以前暮らしていた隣人の人妻の不倫現場を目撃したのを機に、殺人事件に巻き込まれる女性を軸に展開するサスペンス。主人公がアル中で朦朧とした記憶と共に進行するので時空列が判りずらいが、三人三様それぞれの女性が抱える闇の部分の描写は切ないが解る。E・ブラントの迫真の演技、H・ベネットの色気、R・ファーガソンの美貌には納得。そして映像も美しい。
「パッション」(2012/仏、独/ブライアン・デ・パルマ監督/レイチェル・マクアダムス、ノオミ・ラパス、他) イデオロギーがどうのこうのとか、俗にいう批評家達が嫌う80年代のJ‐L・ゴダール作品ではなく、デパルマらしいスプリット・スクリーンあり、怪しい雰囲気ありのサスペンス劇。と言っても随分と肩透かしを喰らってしまった。
「ミセス・ノイズィー」(2019/日/天野千尋監督/篠原ゆきこ、大高洋子、長尾卓麿、他) 笑わせ泣かせて、とっても良い作品。観る角度、視点によって簡単に惑わされてしまう現在の情報社会は怖いですなぁ。とは言え、真の想いやりはブレないのです。 |