「トレイン・ミッション」(2018/米、英/ジャウマ・コレット=セラ) まず、このパターンは「フライト・ゲーム」と同じ。真剣に観るとしんどい作品。
「アトミック・ブロンド」(2017/米、独、スウェーデン/デヴィッド・リーチ) 1989年 冷戦末期、ベルリンの壁崩壊直前のベルリンを舞台に、腕利きのスパイが奪還を命じられた最高機密のリストをめぐってし烈な戦いを繰り広げるというストーリー。さすがにスパイものだけあって展開も複雑で混乱させられるが、あっという間の2時間。女スパイを演ずるスタイリッシュで美人のシャーリーズ・セロンのアクションも凄い。挿入音楽も懐かしく面白かった。
「黒い家」(1999/日/森田芳光) 第4回日本ホラー小説大賞を受賞した貴志祐介の同名小説を森田芳光監督が映画化。ちょっと期待をして観たのだが、 う〜ん、単なる明るいサイコパス映画だった。大竹しのぶ、西村雅彦の怪演は楽しめた。
「殺しの烙印」(1967/日/鈴木清順) 突っ込みどころ満載のスタイリッシュなコメディー映画。鈴木清順なので仕方ありません。この作品で日活をクビになったのは有名な話です。
「アレックス」(2002/仏/ギャスパー・ノエ) 「時は全てを破壊する」というのがテーマなのか、時間軸を逆にした「メメント」に似た手法で撮られた作品なんですね。ところどころに”死”を予言する台詞が物語の伏線として出てきたが、逆行しているので観ている側には後の祭り。また、これでもか!という奇をてらった斬新な映像(?)を狙ったカメラワークには鬱陶しさを覚えた。ヴァンサン・カッセルもイイ役者なんだけど、もったいないなぁ。
「月影の下で」(2019/米/ジム・ミックル) 9年に一度起こる不可思議な殺人事件。真相に囚われ、執念に駆られた男の行く末を追うSFサスペンス。可もなく不可もなく。
「リマスター ロバート・ジョンソン」(2019/米/ブライアン・オークス) ”十字路で悪魔に魂を売り渡して、その引き換えにギターのテクニックを身につけた”という伝説を持つ彼の生い立ちや、毒を盛られ27歳で亡くなるまでを、タジ・マハールやキ−ス・リチャーズなどのインタヴューを交えたドキュメンタリー。謎に満ちた彼の僅かに残された2枚の写真とレコーディングされた29曲。彼が後世のブルーズマンやロック・ミュージシャンに与えた影響たるや、その功績は計り知れない。
「湿地」(2006/アイスランド、独、デンマーク/バルタザール・コルマウクル) 北欧アイスランドが舞台のミステリー・サスペンス。派手なドンパチやアクションも無く、アイスランド(レイキャビクかな?)独特の湿った空気感漂う風景に映像が上手く融合し、静かな不気味さの中に数十年前の事件の真相が暴かれていく。テンポが少し気にはなるが、結構こういう風な映画は好き。登場人物の名前がどれも舌を噛みそうで判りづらいのが、ちと残念。
「リマスター ボブ・マーリー」(2018/米/キーフ・デヴィッドソン) 平和を希求し続け、ミュージシャンとしても偉大で多大な影響力のあったボブ・マ−リー。1976年当時のジャマイカ内部では対立する2代政党の選挙をめぐり、彼の暗殺未遂事件に発展していく。結局、裏でアメリカが関与していたらしいが、その後もコンサートにレコーディングにと命を危険に晒してもなお精力的にメッセージを伝え続けた彼の生き様は、これからも永遠に語り継がれていくだろう。
「ステイ」(2005/米/マーク・フォースター) 最後の最後に”あっ、夢落ちなんや”と納得したのはそこだけ。映像は美しく凝っている点は百歩譲ったとしても、何だかよく解らないつまらない作品(私の理解力がないだけかも知れぬが)。もう一度鑑賞すればもっと面白いのかも知れないが、その気も起こらぬ。
「フォーカス」(2015/米/グレン・フィカーラ) ダメだこりぁ。前半はまぁまぁ面白かったのだが、その後の失速感たるや、笑っちゃいます。
「ザ・タウン」(2010/米/ベン・アフレック) 脚本、監督、主演はベン・アフレック。ディティールへのこだわりにマイケル・マンの「ヒート」を最高傑作と言うのはとてもよく解るのだが、残念ながら消化不良気味。実際に銀行強盗と現金輸送車襲撃の発生率が全米一のボストンを舞台に、そこに巣食うチンピラを描くのなら とことん救いようの無いもがく姿が観たかったなぁ。余談だがB・アフレックが元フランス代表、ジダンに見えて仕方なかった。
「隣人は静かに笑う」(1998/米/マーク・ペリントン) おおぉ〜っ!これは何たる後味の悪い衝撃の結末。あんまり言うとネタバレになるのでシーッ!これは必見の価値あり!ジョン・キューザックの笑顔だけでもそら恐ろしい。。。
「ROMA/ローマ」(2018/メキシコ、米/アルフォンソ・キュアロン) 監督、脚本、そして撮影も兼ねたアルフォンソ・キュアロンの半自伝的な物語。緻密に計算され尽くした細部にまでこだわった長回しの水平移動で見せる美しいモノクロームの映像と音響効果。とても暖かくて切なくて郷愁を誘う素晴らしい映画。
「ふくろう」(2003/日/新藤兼人) 一幕一場の風刺を効かせた非常にシンプルなシニカル・コメディー舞台劇って感じ。大竹しのぶはじめ役者陣も味があって良い。当時、御年91歳の新藤兼人監督の新たな分野に挑む心持ちに頭が下がった。
「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」(1997/ベルギー、独/トーマス・ヤーン) 「天国じゃ、みんなが海の話をするんだぜ。」 医師から余命わずかと宣告されたふたりの男は、そう言って海を見るために旅に出る。 しかし、乗り込んだ車は、大金を積んだマフィアのものだったりと……。 海を見たことのない二人の男の、明るく切ないロードムービー。ラストの海のシーンもリアリティーありますなぁ。ルトガー・ハウアー、あぁ、懐かしい。 |