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地球を大切に思っているのは人間だけじゃない。
けれど、守るんだっていう意志とそれを実行できる力を持っている人間が一番がんばらなければいけないんだ。
地球は、根元的破滅に対し
自らの力で立ち向かう決意を人類に促した。
この地球には、怪獣がいて、人間がいる。
そして
それだけではないのかもしれない......
『感想』
おもしろかったです。ちゃんと1本のお話にまとまってて
我夢は「我夢」で藤宮くんはやっぱり「藤宮くん」でしたね。納得だあ。
これまでのお話を知ってるという前提で作られてるので知らない人はちょっと辛いでしょうが、そんな奴は見てはいけません。まだの人は、ちゃんとシリーズを見てから見ましょう。全51話分を踏まえて、見てくださいね。
『Story』 1
あれから1年。
我夢は城南大学に戻って量子研究を続けている。(ゼミの講義中にお母さんにメールを書いてたりするけど)
そこへ、米田リーダーがファイターSTでお迎えに。1月ほど前から太平洋の深海から謎の通信が送られて来ており、調査に同行して欲しいというのだ。<XIGもGUARDも解散はしていないらしい。もうすぐエリアルベース2号も完成するらしい。>ガード・フランスによると、通信は知的生命体からのものに間違いないというのだ。(すごいね、なんで分かるのって感じだけど、ランダムな信号じゃなく、ある一定の繰り返しの信号ってことなのか?)「どうしてボクを?」と尋ねる我夢への石室コマンダーの答えがイカシテルネ。「地球の声を聞きに行きたくはないか?」
一方、藤宮くんは単身アメリカに滞在中。(もしかしてゾンネルの出現を感知して渡米してたのかも?)
アメリカ山中に出現したゾンネルに地中に戻るようパーセル(新型だ)で命令するがなかなか思うようにいかない。何かを訴えるようなゾンネル。(←かわいい)「何を伝えたいんだ!?」そこへ、GUARDの戦車部隊の攻撃が始まった...藤宮博也は、怪獣攻撃の妨害をした咎で世界中に指名手配されてしまうのだった。胸に怪我を負いホテルに潜む藤宮の目に、海中を埋め尽くす謎の生物の幻影が浮かぶのだった。「まさか...」そんな彼の前に謎の少女が現れた。
まだ見てない方はここまで!
『印象に残ったシーン&台詞』
藤宮、君だけじゃない。この地球を破滅から守ろうとしているのは!
実は一番印象的だったのはこれかも。「そうだよ!」って言ってあげたかったです。ピースキャリーで、ピンチに陥ったアグルの援護をする際の神山リーダーの台詞。なんだか、うれしかったな。感動しちゃったよ。かっこいいよ、神山リーダー!
ウルトラマンは地球の救世主ではありません。
そう、実際に地球を守るのは人間なのだ!
ガイア&アグルを大型の街頭ビジョンで応援しているのは、ほとんどがサラリーマンのおじさん達
なんだか良いなあと思いました。平日の昼間だもの、街角にいるのは営業マンとか主婦よね。妙なところに引っかかるところはオタクなのかしら(^^;空が晴れて一生懸命二人のウルトラマンに手を振ってくれるお父さんたちがうれしかったよ。
【藤宮くんシリーズ】
信じられれば、もっと楽になれるのにな
謎の少女に「地球に共に生きるモノに武器を向けることが人類の決意?」かと尋ねられ「もっと他に方法があると信じたい」という藤宮くん。「人はそう簡単には変われないけれど、変わる決意をした」と。
つくづく人間は愚かだぜ。それでも地球は、俺に光を預けるというのか---!
アグルの変身シーンはやっぱ好きだぁ。かっこいいよね、惚れ惚れしちゃうよ。藤宮くんの思いに答えるように開くアグレイターがまた熱くしてくれるんだ。登場シーンを正面から撮らないカメラワークもアグルらしくてよいです。なんていうか「ガイア」のウルトラマンって変身したあともその人のままですよね。私のイメージだと、昔の「マン」や「セブン」は、変身したら別のモノなのですよ。ここが、私の中ではポイント高いのだ。うーむ、オタクかなあ。
ここは安全だ
少女を守るように抱きしめてあげる藤宮くん。
今回1年経って、顔つきが少しだけ柔らかくなったなって思いました。潔癖だったのが、少しだけ、大らかになった様な気がします。これは人類が少しでも変わったから、変わろうと決意したからなのがうれしいよね。(この人類は私たちのことなのよね。心しなくちゃ)我夢は全然変わってない気がしたなあ(笑)ま、あれが我夢の良さなんだけど。
『Story』 2
「まさか、また」光を失ったアグレイターを見つめる藤宮だが、傷の痛みにアグレイターを落としてしまう。辺りはいつの間にか海中に変わり、アグレイターは海中深く消えてしまうのだった。「アグルの光、そこにはもうない。」いつの間にか現れた謎の少女が言うのを聞きながら藤宮は傷の痛みに意識を失ってしまった。
目覚めた藤宮の前に再び現れた少女は黙って手を彼の胸にかざした。柔らかい光。「治したのか?!」思わず驚きの声を上げる藤宮。「名前は?どこから来た?」と問いかけるが、少女は自分たちは個体を識別する名前のようなものは持っていないと微笑むのだった。しかし、突然少女は怯えたように叫ぶ。「来る!」
根元的破滅を招く者が来ると怯える少女を守るように藤宮は「ここは安全だ」と優しく抱きしめるのだった。
一方、深度8000mの海底でセイレーンは謎の気配を感知していた。しかし、周りには暗黒の世界が広がっているだけであった。「光を当てるから見えないのかもしれない」我夢はライトを消すよう指示。するとその途端辺りには無数の明かりが。小さな謎の生命体の都市が広がっていたのだ。そして彼らはセイレーンの周りに集まってくるのだ。懸命に我夢たちに何かを訴えているようなのだが、言語体系がまったく違うため何を言っているのか解読できない。それでも彼らの様子から、どうも奥の暗闇のことを言っているらしいと察した我夢たちはセイレーンを奥に進めるのだった。そしてそこで見たのは、彼らの都市を吸収して光を奪って蠢く巨大な生物だった。マリーンブラスターで攻撃するセイレーン。しかし、怪獣は攻撃を軽く跳ね返し、十分に光を吸収した怪獣は地上へと向かうのだった。セイレーンはしっぽではじき飛ばされ、乗員は気を失ってしまう。
藤宮と少女の元に藤宮を追ってGUARDアメリカのスピノザ達が現れた。「個人的には、君のやっていることには賛成だが自分はGUARDとしての任務を全うする」というスピノザの手にはアグレイターが。そして彼が藤宮に少女を渡すように告げたとき、突如海面から巨大な魚(?)の群が出現し、空を覆い始めた。まさにそれは、1年前空を覆ったイナゴの大群と同じであった。言葉もなくその様を見つめる藤宮とGAURD隊員達。
意を決したように少女は告げた。
「私たちには力がない。あなた達にはそれがある。自分達のなすべき事をして。」
そして少女は静かに微笑み光となって消えた。
スピノザは光の戻ったアグレイターを藤宮に手渡し、去っていった。自分たちの本来なすべきことのために。そして藤宮は、アグレイターを手に叫ぶ。
「地球の怪獣はこれを恐れていた。つくづく人間は愚かだぜ。それでも地球は、俺に光を預けるというのか---!」
アグルは空を覆う魚の迎撃を開始した。XIGにも都市防衛指令が発令され、チームライトニングが出撃。「破滅招来体、生き残っていたのか?それとも、これが新たな闘いのはじまりだというのか!?」と石室コマンダー。
そして、イナールの光を奪って蘇った怪獣がワームホールを使って東京湾岸に出現した。
果敢に戦うアグルだが、変形した魚にまとわりつかれピンチに陥るのだった。テレビ画面を通じて懸命に応援する人々。がんばれー!
「藤宮?!」我夢は8000mの深海で意識を取り戻した。視線の先には光を亡くしたエスプレンダーが。気が付くと周りには先ほどの小さな生命体が無数に集まっていた。そして、彼らがエスプレンダーを囲むガイアの光が戻るのだった。「君たちも、僕たちと同じなんだね。」
ガイア出現。
しかしこの怪獣、胸がブリッツブロッツのエネルギー吸収体みたいになってて、光線を跳ね返してくるのだ。ガイアのクァンタムストリームも跳ね返され、ピンチに陥ってしまう。しかし、テレビの前の人々やイナールの人々がエネルギーを送ってくれ復活!怪獣を粉砕するのだった。
「久しぶり、元気そうだね。」海岸に並んで腰掛けてる二人。
「俺は教えてもらった気がしている。地球を大切に思っているのは人間だけじゃない。」
「でも、守るんだっていう意志とそれを実行できる力を持っている人間が一番がんばらなきゃいけないんだ。」
藤宮と我夢、黙って分かれる二人。でも、その表情は優しい。
【おまけ】
相変わらず我夢には怪獣の声は聞こえないようで「おまえが鈍すぎるんだ」って藤宮くんの台詞を思い出しちゃうなあ(笑)でも、藤宮くんの(アグル)の気配は感じるらしい。ウルトラマンはやはり2人セットで必要だな(笑)
また、藤宮くんに近づくには女の子の姿が一番だとリサーチされているらしい。すごいぞ、イナールのみんな。大正解だったね。
・敦子さん、化粧濃すぎ〜と思いませんか?目がパンダだよ。
・梶尾リーダー再登場シーン、初登場の時よりもっと高ビー(笑)良かったね、イジェクトしなくて大活躍。
・スピノザさん、吹き替えじゃなくて英語で喋って欲しかったな。
・横谷リーダー、シリーズ中は1回しか登場しなかったにもかかわらず、今回らしさ爆発と思ったのは何故(笑)。
・毎回最大の謎は、二人の光は今もエスプレンダーとアグレイターにあるのかってことだ。