1998年11月18日午前2時42分ごろの星空 :ステラナビゲーター(アストロアーツ)にて作成
1.しし座流星群
この流星群の活動期間は、11月14日から11月20日ごろです。
多くの流星群が何らかの彗星と関係があるように、しし座流星群は
テンペル・タットル彗星と関係があります。つまり、彗星から出たチリ
が、流星物質がその軌道上に撒き散らされ、その帯の中を地球が
通過することで、流星が見られます。今回、そのテンペル・タットル彗
星が、32年ぶりに今年の2月に帰ってきました。彗星本体の周りには
流星物質が多くあり、その密集しているところを通過するのが、
11月17日夜から11月18日明け方であり、その時間帯をピークとして
多くの流星が流れ、大出現の期待が高まっています。
ただ、これは予想であり、完全に当たるとは限りません。
前回の大出現は、1966年、アメリカ西部で1時間あたり
15万個くらいの流星が見られたそうです。
今回は、1時間あたり50から200個くらいの予想ですが、
もしかしたら、1000個くらいは出る?とか。
2.観測日時について
予想では、極大日は11月18日(水)明け方となっています。しかしながら、
極大時間が早まる可能性もあるので、11月17日の夜からの観測が
必要になって来ます。前月にあったジャコビニ流星群は極大時間が予想より
早くなった事もありますので、要注意です。しかし、逆に遅くなることも考えられ
ますが、そうなると夜が明けてしまい、日本では昼間の出現となってしまいます。
3.観測地について
出来るだけ、暗いところがベストです。それだけ、暗い流星も見られますので
結果的に多くの流星が見られることになります。移動の方法、仕事などの
関係で、制限は出てしまうでしょうが、都会から離れた郊外の方がいいです。
それから、出来るだけ東の空が開けているところです。
自分の足で行ける、東の開けた出来るだけ暗いところを探して下さい。
関東近辺での主なところを下に記しておきます。あくまで参考です。
@ 茨城県美和村花立山公園駐車場
A茨城県里美村里美牧場
B栃木県日光市戦場ガ原
C栃木県矢板市八方ガ原
D山梨県小淵沢町観音台
E静岡県富士山登山口新五合目駐車場
3.撮 影
カメラによる撮影です。カメラは、B(バルブ)付きのものであれば
何でもかまいません。それと、シャッターを開放にするので、レリーズ
というものも必要になります。フィルムは、ISO400、800くらいが
いいでしょう。1600とか3200でもかまわないと思いますが、空が
明るいとフィルムが露出オーバーになってしまいますので、
空の状況に応じて使い分けるといいかもしれません。
露出時間は、10分くらいを目安にして下さい。
レンズは、絞りを開放にして使ったほうがいいので、
絞りについている数字の一番小さいところにします。
ピントは、∞(無限大)にします。カメラは、もちろん三脚に取り付け、
上の星図を参考にして東の方向へ向けて下さい。
焦点距離50ミリのレンズで、しし座が画面の中に収まります。
シャッターは、レリーズで切ることになります。
その他の注意点として、
@ 露や霜がつく可能性があるので、桐灰懐炉をレンズにつけます。
A 余計な光がレンズに入らないように、レンズフードを付けたほうがベスト。
B 撮影時間と流星の出現時間は、必ず両方とも記録します。
C 懐中電灯は、赤いセロハンなどを付けて、減光します。
D 明け方までの観測となるので、防寒対策は充分取って下さい。
E 最近のオートフォーカスカメラは、シャッターが電子式で電池を使うため、
途中で切れることもありますので、予備を持っていった方がいいです。
その他、ペルセウス流星群についてのページもありますので、
そちらも参考にして下さい。