第1部第7章11~14の写真


11 ゴプラムとの対話



花の色は人それぞれに違います。このゴプラムの表面を埋め尽くす神像のように、
私たちはみなそれぞれが宇宙の一部であり、同時にその全体でもあるのです。




12 蚊との激闘



机の上に散らばる蚊のむくろを眺めていると、蚊に生まれなくてよかったと思います。
血を目指してひたすら飛び続ける彼らに、生の喜びはあるのでしょうか?




13 ガラスのないバス



ガラスを開放的なものとしてとらえるか、閉鎖的なものとしてとらえるかで
乗り物の居住性に対する評価はまったく逆転します。
閉鎖的なものとしてとらえる私にとっては、インドは心地よい国です。




14 アラビア海の風



経済指標で言えば日本よりはるかに劣るこの国にも
人々の笑顔があり、穏やかな時間が流れています。
幸せに絶対的な指標を設けることは愚かなことだと思います。