第1部第8章11〜14の写真


11 「黄金喫茶」のカウンセリング



11月のデリーは寒いです。こんな時、温かいチャイの味がますます引き立ちます。
それもこういう屋台っぽい店で飲めば、格別な味わいがあります。
庶民の味、それがインドのチャイなのです。



12 金のいらない楽園



靴屋に靴をあげても、何もくれはしないさ。だけど、ここじゃ
こちらが何もしなくても、色々なものをタダでくれるんだ。
ホントに色々なものをね。



13 豊かさの正体



さあ、どこにあるのかなあ。一生かけて探したあげく、そのありかが分からないまま
あの世に旅立っちまう人だっているんだ。そう、簡単には分かりっこないさ。
でもオレはこの飯を食った時、ビビビーと何かを感じちゃったのさ。
その得体の知れない感覚がヒントに違えねえ、とオレはにらんでるのさ。




14 風に乗る聖歌



ターバン巻いたじーさんが静かに経典を読んでる姿。憧れちまうよ、まったく。
富める者には貧しき者を助ける義務があるんだと。
窮屈なのも困るが、ある程度は不文律みたいなものを残しと
かないと、社会だって背骨のない人間みたいになっちまう。
社会に必要悪を認めるほどの度量があれば、世の中、こんなにガタガタ騒がなくたっていいのにな。
ホント、近頃そう思うぜ。