章扉
第1章はマケドニアです。旧ユーゴスラビアから独立した小国です。
写真はオホリッド湖で、湖の向こうに見えるのは対岸のアルバニア領の山並みです。
前日から降り続いた雪で白くなっています。
4月の初めでしたが、さすがにバルカン半島の内陸部はまだ春遠しといった感じでした。
1 国境の朝
マケドニアにはギリシアのテッサロニキから国際列車に乗って入りました。
写真はその列車がマケドニアの首都スコピエに到着した時に撮ったものです。
たった4両の車内はガラガラでした。
スコピエ駅のガランと広い構内にも人影は少なく、寂しい限りでした。
2 小国の首都にて
写真はスコピエの中心街です。
真ん中をバルダル川が流れ、市内には近代的なビルが(高くはありませんが)建ち並んでいます。
人口はわずかに60万人ですが、これでも立派なマケドニアの首都です。
またあまり知られてはいませんが、あのマザーテレサの故郷でもあります。
市内中心部には彼女の生家が残っていて、私はその前を何度も歩いていたのですが、
結局日本へ帰ってくるまでそのことに気づかずにいました。
皆さんが行く時はこんなバカなことがないようにしてくださいね。
3 穏やかな街
写真は、オスマン・トルコ時代に作られたハマム(公衆浴場)です。
またスコピエ市内にはモスクも多数あります。
マケドニア国民の30パーセントはイスラム教徒なのです。
これらは皆、500年近くにわたるオスマン・トルコのマケドニア支配の名残りなのです。