章扉
これはベオグラード市内を流れるドナウ川(奥)とサバ川(手前)の合流点です。
ドナウ川はいくつもの国の首都を貫流する川ですが、ベオグラードもその恵みを受けている都市の一つです。
これはカルメグダン城から眺めた風景ですが、この城については何日か後に紹介することにしましょう。
ともかく、今日からベオグラードの旅の始まりです。
国際列車、停車中
写真はベオグラード中央駅に停車中の国際列車です。
緑、青、オレンジなど、様々な色の客車が連なっています。
隣国から列車に乗ってやってくると、だいたいこの駅に最初に降り立つことになります。
この当時(1997年)はユーゴスラビアはヨーロッパでも孤立していた感がありましたが、
隣国からはかなり列車が乗り入れていて、国際色が豊かでした。
ベオグラードは昔も今も、バルカンにおける交通の一大要衝なのです。
ここは南米か?
ベオグラードの中心街でストリートコンサートを開いている一団がいました。
どう見ても、これは南米から来た人たちでしょう。
それともユーゴスラビアにも南米からの移民がいるのでしょうか?
はたまた、と私は彼らの音楽に耳を傾けながら、しばし考え込んでしまいました。
私が行った時は4月でしたが、雪がどっさり降るほどに寒かったです。
彼らは夜はどこに泊まっているのでしょうか?
まさかベッドもストリート、じゃないことを彼らのために祈ります。
カルメグダンの番人
カルメグダンは、現在のベオグラード市の基礎となった要塞です。
今は公園として、市民に開放されています。
上の写真で私の隣に写っているのが、知る人ぞ知る、このカルメグダンの番人とも言われているオヤジさんです。
気難しそうな人でしたが、彼は私が気に入ったのか、
セルビアの歴史談義に花が咲き、夕方まで話し込んだのでした。
ちなみに、彼はカルメグダン内の洞窟のような狭い部屋で土産物屋をしています。
でも、その品揃えは世の流れに迎合することなく、かなりオヤジ臭いです(私はそこが気に入っているのですが)。
私もけっこう頑固者なので、お互い気が合ったのかもしれません。
オヤジさんは今もこの狭い部屋で、「セルビア万歳!」と叫んでいるのでしょうか。
いつまでも彼が意気軒昂であることを、私は知人として(彼は忘れているかもしれないが)祈っているのです。
お姉さん、こっち向いて!
ベオグラードでの昼食は、いつもここでハンバーガーを食べてました。
目の前でチョイスした肉を豪快に鉄板焼きにして、パンにはさんでくれます。
野菜のトッピングは何をどれだけはさもうと、全くお構いなしでした。
でもそんなことよりも、私のお目当ては右側に立っているお姉さん。
いわゆる美女です。
ツンとすましたところがまた良くて、毎日通う私でした。