第5部第2章5〜8の写真とコメント


これは戦艦か?



ベオグラードのサバ川西岸地区はノビ・ベオグラード地区と呼ばれ、比較的新しい街が広がっています。
そこのサバ・センターという商業センターの隣にあったのがこのビルです。
そう、これはビルなのです。
私には、どう見ても戦艦の艦橋にしか見えないのですが。
軍艦マニアなら分かるでしょ、この感じ。
前に張り出した部分が第二艦橋で、奥まった上部が第一艦橋みたいじゃないですか。
このビルのオーナーは軍艦マニアなのかしら?
共産圏の建物って、ちょっとデザインが独創的すぎて、ついていけない感じです。
まあ、共産主義のモットーは「革新」だったのだから、それもしょうがないか・・・。



どっちで読むの?



これは、ベオグラード中央駅の正面玄関です。
正面の建物の向かって右脇にローマ字(BEOGRAD)で、
向かって左脇にはキリル文字(入力の仕方が分からない・・・)で駅名表記があります。
最初見た時はさすがに面食らいました。
でもローマ字もかなり使われているので、旅するのにそんなに不都合は感じませんでしたけど。
きっと日本のひらがなとカタカナの違い位の感覚なんでしょうね。


何してるの? おじさん



おじさん、トランクに板をわたして、イコン(宗教絵画)を並べて客を待っている、
という風でもない。
私が覗き込んでも何も言わず、ただ笑ってる。
日向ぼっこのついでに、自慢のコレクションを見せびらかしてるのかもしれない。
老人の余裕、というやつなんでしょうな。


街の芸術品



これは聖マルコ教会です。
ユーゴスラビア(セルビアとモンテネグロからなる新ユーゴ、1997年当時)の主な宗教はセルビア正教ですので、
教会の姿も西欧のものとはだいぶ違うでしょ。
全体的に丸みを帯びて、落ち着いた感じがします。
教会はあくまでも信仰の場ですが、芸術品としての価値も十分にあると私は思います。
しかもその民族の歴史と精神文化の体現として、きわめて質の高い芸術品だといえるでしょう。