何してるの? おじょーちゃん
「ネコにエサやってるのよ。」
ちょっとムッとした顔で彼女はこちらを向くのでした。
これはある家での一こまですが、
こんな出会いがいっぱい詰まったルーマニアの旅が今日から始まります。
彼女の家にたどり着くまでが、この第3章の内容です。
それでは皆さんもご一緒に、彼女に声をかけてみましょう。
「ヨナポト!」
なぜハンガリー語なのかは後のお楽しみです。
ゴージャスな人たち
すごいでしょう。
ここはルーマニア・トランシルヴァニア地方の中心都市クルージ・ナポカの近郊で、ヴィシュテアという村です。
ここにはハンガリー人が住んでいます。
今日は日曜日なので、教会での日曜集会があるのです。
その時には、みんなこうして民族衣装に身を固めます。
これって多分、全部手作りなんだろうなあ・・・。
本当のゴージャスって、こういうものを言うのかもしれませんね。
鈍行もまた楽し
これは普通列車なんだけど、二階建てなんだ。
車内もクロスシートで、すこぶる快適。
ところで、一番後ろの扉から手を振ってくれてる人たちとは話もしてない。
なのに手を振ってくれるんだから、
さすがはラテンの国、ルーマニアって感じだね。
いい眺めです
僕はルーマニアの中でも特にトランシルヴァニア地方を中心に廻ったんだけど、
この写真などはその典型的な風景だろうなあ。
低く、なだらかな山。
狭い谷地。
そこに畑と牧草地、民家が入り混じる。
そんな感じ。
僕はヨーロッパでは都会よりも、こんな田舎が好き。
小さな宝石箱のように、本当にきれいなんだ。
かわいい教会
山の中腹にある教会だよ。
写ってないけど、この右側に新しい教会堂があるんだ。
だから、この木造の小さな教会は今は使ってないんだろうね。
でも、このとんがり屋根の形が何ともいえず愛嬌があって、僕は気に入っているんだ。