第6章8〜11の写真とコメント


田舎めぐり



写真は、クルージ・ナポカ近郊のヴィシュテアという村で撮ったものです。
霧の中を放牧地へと羊が向かう朝の一こまです。
クルージ・ナポカ周辺には、こうしたのどかな村がたくさんあります。
それらを経巡るのもいいプランだと思います。
これらの村では、きっと最高の旅のぜいたくができることでしょう。


馬小屋で



これもヴィシュテアでの写真です。
昼ごはんを食べさせてくれた家で、食後ゴロゴロしていると、
面白いものを見せてやる、と言って見せてくれたのがこれです。
馬小屋の中で、お父さんと息子が馬の鉄蹄(てってい)を取り替えているのです。
馬って、ひづめが割れないように、ひづめの裏に鉄板を付けてるでしょ。
その鉄板のことを、鉄蹄っていうんです。
あれってクギで打ち止めてあるから、取り替えるの、大変なんです。
男二人での大仕事なんです。
終わって振り向き、こちらを笑ってる二人が妙にまぶしかった。
こういう情景、旅に出てる身にはグッときます。


一日中、おしゃべり



マラムレシュの村では、みんなこうして門の前に集まって、日がな話して過ごすんです。
プライバシーもへったくれもないけど、なんか人間的ですよね。
日本でこんなことしたら、みんなうとましく思うだろうけど、
ここにいれば、そんな感じはまったくしません。
人間っていうのは自分の住んでる社会の色に染められてるんだなあ、
ってこの時、つくづく思いました。


さよなら、ルーマニア



長かったルーマニアの旅も、いよいよ今日で終わりです。
この温かき人たちの笑顔がいつまでも続くことを、祈らずにはいられません。
きっとこれからも、この国は大きく胸を開いて、やってくる旅人たちを迎え入れてくれることでしょう。
さあ、次はあなたの番。
第二のふるさと、作ってみませんか?