第7章4〜7の写真とコメント


建国の父はだ〜れ?



くさり橋からアンドラーシ通りを東へ行くとその突き当たりにあるのが、この英雄広場です。
ハンガリー建国1000年を記念して、33年かけて作られたものだそうです。
マジャル族の首長アールパードと6人の部族長の騎馬像が、塔の基壇付近に見えます。
彼らがハンガリー盆地に住みついた時、ハンガリーは国としての産声を上げたのです。
昨日の聖イシュトヴァーン大聖堂がキリスト教王国としてのハンガリーのまほろばだとすれば、
こっちはハンガリーという国そのもののまほろばであると言えましょう。
誰が建国の父なのか分からないような日本に比べると、
こっちはオリジンがはっきりしてていいなあ、
などと思うのは私だけでしょうか。


首都に湧く温泉



これは、ゲッレールトの丘にある展望台から眺めたブダペストの街並みです。
ゲッレールトの丘へは、くさり橋の一つ南にかかるエルジェーベト橋のたもとから登ります。
ここからの展望が、この街を把握するにはたぶん一番適しているでしょう。
このゲッレールトの丘のふもとには、この街の名物、温泉が湧いています。
北からラーツ、ルダシュ、ゲレルトと名前のある温泉が連なっています。
他にも、この街にはいくつかの温泉があります。
風呂好きの日本人にはうれしい限りですね。
ちなみに私は10日間もこの街にいたのに、一度も温泉に入ってません。
宿で同室の女の子から、
「信じられな〜い!」
と宇宙人でも見るかのような目つきで言われてしまいました。
1回くらい入っとけば、良かったかなあ。
それよりも私はドナウ川に浮き輪を浮かべて、ジャブジャブと泳いでみたかった・・・。
どうせ変と言われるのなら、こっちの方がずっとよかったのに、
と今でもぐずぐず考えてる私です。


レールバス?



日帰りでエステルゴムに向かいましょう。
エステルゴムはブタペストの北、ドナウ川べりのスロバキアとの国境沿いの町です。
ブタペスト西駅から写真のディーゼルカーに乗って、1時間50分ほどかかります。
運賃は266フォーリント(約160円)。
このディーゼルカー、とっても小さくて、レールバスのような感じです。
スピードもそんなに出ません。
ゴトゴトと牧歌的な走りで、おかげでぐっすり寝込んでしまいました。
起きたら、もうエステルゴム。
よく晴れた空から暖かい午後の日差しが迎えてくれました。
明日は、大聖堂へ向かうことにしましょう。


由緒正しい町



これがエステルゴムの大聖堂です。
中央に高くそびえるのが大ドームです。
この地でイシュトヴァーンはハンガリーのキリスト教化を進め、
ローマ法王から王冠を戴冠されてハンガリー王国を建国、
ハンガリーはヨーロッパの仲間入りを果たしました。
以来、この教会はハンガリーのキリスト教の総本山となっています。
エステルゴムは由緒正しい、日本で言えば明日香村のような所なのです。