ビール党の聖地
プルゼニ駅に到着しました。
この駅は駅舎が真ん中にあって、その左右を上下線に囲まれるという、変わった形をしています。
ここは西ボヘミアの中心都市であり、ピルスナー・ビール発祥の地としても有名です。
プルゼニのドイツ名はピルゼン、そこからなまってピルスナーとなったそうです。
古さへの執念
プルゼニ旧市街の中心広場には、こうしたレトロな建物が建ち並んでいます。
でも中には広場に面する正面だけ古っぽく作ってあって、後は普通だったりします。
そこまでして古い造りを並べようとするチェコの街には、何か古さへの執念のようなものさえ感じられます。
当年もって438歳!
これは旧市庁舎です。
創建は1559年。
日本で言えば、桶狭間の戦いの前年に当たります。
それだけの風格が外観にもにじみ出ているようです。
シレジア号
急行「シレジア号」に乗って、チェコを発ちます。
この列車は本来はポーランド・ワルシャワ行きですが、
他にもサンクト・ペテルスブルグ、モスクワ、ミンスク、クラクフへ行く車両がつながっています。
そのそれぞれが寝台車だったり、簡易寝台(クシェット)車だったり、座席車だったりする上に、
そこに1等、2等の区別が加わって、とてもバラエティに富んでいます。
ヨーロッパの夜行列車はとっても使い勝手がいいのです。
(今回をもって、第6部は終了です。
続いて第7部バルト編に移ります。)