Christmas 2001





足音もまだ
聞こえないけれど

気配が、
ううん
予感がするから

ぼくは準備を始めよう
大好きなあなたを
迎える為に






いつもの週末は のんびり朝寝
だけど今日は早起きをした
目覚ましよりも早く起きた

だって今日から冬休み
だってもうすぐクリスマス

寝ているなんて勿体無くて






寒空の日曜日
けれど陽射しは輝いて
ぼくは人込みを駆け抜ける

華やかなディスプレイ
ふと目に止まったひとつのツリー
飾られた沢山の小さな林檎

誰にも知られぬよう
ぼくは ひとつだけもぎ取った
これは罪の果実






クリスマスまであと七日
やってないコトがまだ沢山
毎日なにを片付けてくのか
決めておこうとは思うのだけど

ほら、急にお買い物だとか
デートの予定が入るんだよね
だから結局いつものように
ギリギリの時までバタバタしてる

だけどそんな慌しさも
この時期らしくはあるからね☆






帰り道から見上げた空に
小さく浮かんだ細い月
さっき別れたばかりのキミも
この月を見ているだろうか

この月をキミに贈ろう
赤と緑のリボンをかけて
カードは添えてないけれど
伝えたい言葉はわかるだろう?






カウントダウン開始
この週末が勝負
金曜の夜は終わってしまった
初雪は積もらない
ほら、土曜日も過ぎてゆく
夕焼けはトリコロール
父さんが帰ってきたよ
兄さんは眠らない
母さんが怒らなければ、

プレゼントを用意しよう






凍えてる
冷え切った肩
氷のような指先
独りきりで凍えてる
誰もいない
夜は暗い
月も沈んでしまった

だけど

きっともうすぐ貴方は来る
だからぼくは待っている
ここでずっと待っている






聖なる夜 静かな夜
きよしこの夜 寒い夜

雲が切れたら月が出て
照らし出された窓の外
ほら、見てごらん

大切な人はここにいる



Merry Christmas for YOU.


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