九十九里片貝沖のヒラメ

 

 10月6日、ヒラメ解禁に合わせて片貝新港の増栄丸さんを訪ねた。ヒラメファン11人を乗せて、熱田重一船長が操船する大型快速船は定刻5時に出港。南へ走ること50分でポイントに到着。海は荒れ気味で不安な気持ちでの開始となる。元気な中羽イワシに丁寧にハリを打ちサミングしながら沈める。水深は30メートル、根はゆるやかなようだ。

 

 底ダチをとりオモリを1メートル上げる。と、竿先がフワフワとしグィーンと海面に突っ込んだ。第一投からいきなり?!と半信半疑で、竿を立てたまま巻き上げる。宙層でもグングン引いて、果たしてイナダだった。

 

 その後もあちこちでイナダがヒット。今日はヒラメは不調かと思い始めた8時、右舷胴の間の方が小型ながら本命を釣りホッとする。

 

 8時半。竿を手持ちでタナを維持し、時折2メートルほどあおって誘いをかけていると、

これまでとは違うアタリがきた。1回目の引き込み、グッと我慢。2回目の引き込みも、グッと我慢する。3回目、引きが弱いので自信はもてないが、そーっと合わせる。乗ったーっ。小型ながらも本命と確信してじっくりと巻く。しかし、上がってきたのはとぼけた顔のマトウ君。がっくり。

 

 9時。底ダチ直後に一気に竿先が突き刺さり、ヒラメ5を数える間もなく竿を起こす。イナダよりは明らかに強い引きがグイグイとくる。竿尻を腹に当て竿の弾力で耐える。すわ大ビラメかと期待したが、上層でも引きまくり結局これはワラサだった。

 

 9時過ぎ。波うねりは3メートルと厳しい状況が続く中、疲れて置き竿にしていた。

胴調子の竿先がスーッと入り、糸が50センチくらい出ていった。ボーッとしていたのか、とっさに竿を取り痛恨の早合わせをやってしまった。船長から「今のはヒラメだったね」と指導が入った。残念。

 

 10時。手持ちでアタリをキャッチ。1回目、2回目と糸のテンションを保ったまま待つ。3回目は少し強い引きだ。不安ながらそーっと竿を起こす。竿に重みが加わり針がかりした。本日初、納得のアワセだ。今度こその本命を信じつつ巻き上げ、船長のタモに入ったのは1.5キロのまずまずの型だった。

 

 10時半。海はますます悪くなり、体調不良で一足早めに納竿した。11時には沖上りとなった。自分の釣果はヒラメ1枚、ワラサ1本、イナダ3本、マトウダイ1枚と納得のいく結果となった。船中ではヒラメ0.8〜2キロが0〜5枚で計13枚。竿頭は終始手持ちでがんばった右トモ氏、外道ではカンパチ、ハタも釣れた。

 

(まとめ)

 ヒラメを釣った際、タモ入れ直後に親バリと孫バリの中間でハリス切れを起こした。孫バリを飲まれたためで、危うくバラすところだった。しかしながら、早合わせは99パーセント失敗につながるが、遅合わせでの失敗の確率はかなり低くなると考えられるので、「早合わせ厳禁」。やっぱり「ヒラメ40」だ。