南伊豆下田港出船の銭洲の泳がせ

 

 銭洲で大カンパチの回遊が始まったとの情報を得、5月13日、下田港の龍正丸に釣行する。大物狙いの客12人とルアーマン3人の夢を乗せて、鈴木豊船長の操船で2時30分に出港する。途中エサの生きアカイカを仕入れるために式根島に寄り、6時30分には銭洲に到着する。

 最初のポイントはネープルス岩礁の南西に位置する南千波の50メートルダチ。大カンパチ狙いだ。左右の舷に豪竿が6本ずつ並び、突き出しにルアーマンが入る。自分は左トモ2番。

 7時に実釣開始。釣り座の生け簀から胴長30センチのアカイカをすくい、孫バリを目と目の間、親バリはエンペラ上部にうち、海底に送り込む。「浅くなっていきます」との船長の案内なので、頻繁に底ダチを取り直す。本日はタナ6メートル、すなわちハリス3メートルにプラス3メートルと決めている。

 7時30分、ルアーにヒット。はじめ2,3キロ級のカンパチかと思ったが、中乗りの斉藤功さんがタモからギャフに持ち替えたので大型と予想。8キロのヒラマサだ。幸先の良い出だしで泳がせの人も力が入る。8時右大ドモでアタリ。でもこれは1メートルのサメで残念。

 その後音無しが続き船中がダレ始めた10時、左2番にアタリ、4キロのマハタが上がる。ここで船長は「イシナギ狙い」と変更を告げて移動。ネープルスの西の100メートルダチで再開する。

 快晴ベタ凪、潮もほどほどに流れており、釣れる条件はそろっているが、ウンでもスンでもない。こりゃー今日もダメかと思い始めた1130分、竿先が不規則な動きを始めた。クィーッ、クィーッと引くがなかなかズボッと竿先が突っ込まない。そのうちググーと入るがそれほど強くないのでまだ合わせない。5回以上ググーと入ったところで竿先を起こし合わせを入れる。乗った。

 100メートルの長丁場なので全速ではなく8割の力で一定スピードで巻いていく。途中重量感のある引きが続くが青物ではなさそうだ。船長、中乗りさんに6,7人の釣り人が回りに集まり、「船が左に傾いてるよー」の冗談も飛ぶ。オマツリもしたが船長の的確な指示で事なきを得る。船長のギャフが決まり取り込まれたのは後検量17キロ、5本の白の縦縞のあるイシナギの若魚だ。

 最後1時間は島まわりの30メートルダチにかける。そのままアカイカの泳がせで大物を狙う人、目玉付きのゲソに変更し中型を狙う人もいる。しかし、ルアーには1キロのヒレナガカンパチが入れ食いになるが、エサには食わず1時の沖揚がりとなった。

 本日のまとめ

1.タナをいろいろ変えると迷いが生じるのでハリス長プラス3メートルと決めて1日変えなかった。

2.常に底ダチを取り直した。12秒かけて底から6メートルのタナを切り、30秒したらすぐまた仕掛を落とす。

3.アカイカを弱らせないように、仕掛の上げ下げを意図的にゆっくりと行った。

 

(当日の仕掛)

竿・アルファタックル・パシフィックスプリント3080ポンド

竿受け・ミヤロボット強化タイプ

尻手・直径10mm綿ロープ3m

リール・シマノ・ティアグラ50WLRS

道糸・パワーハンター30300

クッション・6mm1m

ハリス・バリバス603m

親バリ・ゴリラ7/0、孫バリ・ゴリラ8/0

オモリ・250号