三浦半島葉山あぶずり港出船のマルイカ

 

628日、葉山あぶずり港のまさみ丸を訪ねる。

このところの好調を反映して7名の客。自分は左舷胴の間に入る。定刻6時に佐伯鶴三船長の舵で出港する。最初は航程わずか5分の港前の15メートルダチからとなる。マルイカは季節の移り変わりとともに浅場に移動し、このところは水深1020メートル、オモリも3050号となっている。本日は人数も少ないので皆さん30号オモリを選択する。

きょうは「シャクリ釣り」がテーマなので、ウキスッテの配色にはいっさいこだわらないと決める。底ダチをとったら1メートル底をきる、キュッとシャクッてストンと落とす。アオリイカでのシャクリと同じだ。

最初の流しは不発だったが、その後ポツポツとマルイカが取り込まれる。全体に型は小さめで胴長15センチ級が多い。船長は慎重にポイントを決め、ダメならサッと切り上げて次ぎのポイントへと歯切れ良い操船が続く。

キュッとシャクると、小型のマルイカではクッと竿先が押さえ込まれる。25センチ以上の良型だとズドンと形容するように竿先が止まる。最初の1時間で4ハイなのでまずまずか。

その後は由比ヶ浜の沖から七ヶ浜の沖にかけての1015メートルダチを丹念に流していく。

仕掛けを落としてすぐ、またはシャクリの合間の静止中にマルイカのアタリが出る場合がある。フワフワときたりコンときたり。この場合の対処が悩ましい。即合わせるか強い引き込みを待つかのいずれかであるが、たいてい両方とも失敗する。

右となりの常連氏は、仕掛けはブランコではなく直結仕掛け、釣り方はほとんどカワハギの「タタキ釣り」。強く竿先を振ってから聞きあげる。自分を上回るペースで釣っている。

船中では3通りの釣り方が見られた。@タタキ釣りAシャクリ釣りB従来からのソフト誘い釣り。常連さんは@で釣果もトップ。Aは自分だけ。他の方はBだった。

本日はシャクリ釣りがタタキ釣りに及ばなかった。毎日のように乗船している常連さんと今期マルイカ2回目の自分では比較するほうが無理であるが、それでも必ず何かの原因があるはずと考えた。その結果、自分の釣り方ではウキスッテに十分なアクションを付けられていなかったと結論付けた。その原因は竿が柔らか過ぎたためと思われる。竿が柔らか過ぎるとシャクリの動きが吸収される。オモリが30号なのでオモリ負荷10号のスズキ竿を使ったが、負荷30号のシャクリ竿のほうが良いと思われる。

丸1日シャクリ釣りに徹した。午後1時に沖揚がりとなる。船中1525センチのマルイカが750パイ。自分は24ハイだった。釣果には満足だったが上記の原因を途中で修正できなかったことが悔やまれる。再挑戦。

 

    『マルイカは アタリが出たら もう遅い』

 

    『マルイカは アタリの前に シャクッて乗せる』

 

(当日の仕掛)

竿:シマノ・ベイゲームTコチ・スズキ240

リール:シマノ・デジタナ小船500、道糸PE4100m

仕掛け:幹糸5号、枝間120cm、ハリス325cm

ウキスッテ5本、オモリ30