リーダーのアジス・MSへのインタビュー

●ジャムルドは去年カセットの売り上げが190万本と記録的な好セールスですが、その売れた理由は何だと思いますか?
○最初のアルバム「ネカッド(`96)」から売り上げがどんどん延びていって4枚目のアルバム「ニングラッド(`00)」で頂点に達しました。たしかに他にインドネシアにはロック・バンドは沢山ありますが、リスナーはありきたりの歌詞に飽き飽きしてたんじゃないかと思います。売れた一番の理由はリスナーが求めていたものにジャムルドの歌詞を含めた音楽性がちょうどフィットしたんじゃないかなー。歌詞の部分が確かに大きいですけど、ウィットのある日常的な歌詞に共感したんだと思います。
●2001年のAMI SHARP(アヌグラ・ミュージック・インドネシア)のロック部門のカテゴリーで4部門も受賞したんですよね?
○やっぱり審査員の方達もジャムルドの音楽性に新しさを感じてくれたんじゃないかな。それが受賞につながったんじゃないかと思います。2001年は他にロックの受賞に見合うアルバムがなかったんでしょう。
●大ヒット曲〈スルティ・テジョ〉では歌詞の最後にインドネシアでは珍しいFuck Youという言葉が出てきますね。何か反響がありましたか?
○まあ、あの言葉だけ見ればすごく下品なんだけど、歌詞全体の流れを考えると最後の"Fuck You"は必然的な言葉なんですよ。あの言葉が無いと締めくくりとしての物語性が弱くなってしまいますからね。リスナーの人も理解してくれていると思います。
●ジャムルドの曲はほとんどアジズさんが手がけてますが、曲を作るとき歌詞と曲どっちを重要視しますか?
○まあその時によりますけど最初に考えるのはテーマで、それから詞と曲を膨らませていきます。街の中を歩いている時とか、何気ない日常の風景のをみていると、ふとテーマが浮かんできたりします。〈スルティ・テジョ〉もそうやってできた曲です。
●ジャムルドは最初のアルバムからヒップ・ホップやスカを取り入れて曲調が豊かですね。
○ジャムルドは別に型にとらわれない自由な発想のバンドです。とにかく曲に合っていれば何でも取り入れてしまいます。
●最新アルバム「シドニー090102」は初のオーストラリア録音ですね?
○75%曲のアイデアに関してはインドネシアで出来ていたんですが、最終的な録音はオーストラリアで行いました。いつもはバンドゥンのスタジオで録音していますが、ちょっと飽きてきたので環境を変えることにしたんですよ。正直に言えばオーストラリアの録音設備やスタッフの技術も魅かれる部分です。「ニングラッド(`99)」のミキシングはオーストラリアです。
●99年と2000年にメンバー2人が薬物で亡くなるという悲しいアクシデントがありましたが、すぐに活動を再開しましたね。その原動力は何ですか?
○僕は2人が亡くなったことで逆にテンションが上がって、早くバンドを復活させて、ジャムルドのダーティなイメージを払拭したかったのです。だから悲しんでる暇もなかったんですよ。ただ亡くなった2人には「ニングラッド」の中で〈ファック・オフ〉という曲を作り捧げました。
●今年は長いインドネシア国内ツアーをされてますが、その地方によって観客の反応の違いはありますか?
○会場はどこでもいっぱいなのですが、特にマランという町には昔からジャムルドの熱狂的なファンが多くて、子供から大人まで会場の隅々で体を動かして楽しんでくれています。本当にあの町はアシック(熱狂的)です(笑)。

インタビュー協力:Yukari Irifune
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