アンディエン/キナンティ
エルファ・セシオリアのプロデュースで2年前に15歳でデビューしたアンディエンは、いまやもうすっかり大人のジャズ・シンガーの仲間入り。久しぶりのセカンド・アルバムはインドラ・レスマナのプロデュースで最新のサウンド・プロダクションが施されてモダンなアルバムに仕上がった。洗練されていながらもじゅうぶんアジア的なぬくもりを感じさせてくれるし、これはアジアでもトップ・クラスのポップ・アルバム。

クリシェ/デカデ1940-2002
久しぶりのクリッシェ・オリジナル・アルバム。クリシェの琴線にふれた1940年から2002年までの名曲がモダンにカバーされたスケールの大きいアルバムだ。イスマイル・マルズキのクロンチョンから、昔から大好きというダンドゥット、Dewaの初期の曲、最新のジクースティックのバラードまでと実に多彩なアルバムになっている。でもこのアルバムの一番の魅力は彼の繊細なボーカル。

サニア/バブラス
本格的なR&Bティストの女性シンガー、サニアの3年ぶりのセカンド・アルバム。日本でもファンの多いラッパー、イワ・Kが所属するゲスト・ミュージックからメジャーのソニー・ミュジック・インドネシアに移籍して
のリリース。タイトル曲はアコーディオンをフューチャーしたムラユー風味のR&Bナンバー。いままでありそうで無かったサウンド展開が新鮮。12曲目にアコースティック・バージョンが収められていてサニアのブラック・フィーリング溢れる不思議なムラユを聴かせてくれる。 

シャハラニ/マグマ
メジャーなヒット曲を持つ歌手としてではなく地道にジャズ・シンガーとしてキャリアをつんできたシャハラニ。スタンダードなジャズを基本にした前作のアルバムから一転して今回はサウンド・プロダクションに重点を置いた異色作。インドネシアのモダン・ダンス・プロダクション、EKIプロダクションからのリリース。スジウォ・テジョのダラン(ワヤン使い)の語りがミックスされた2曲目は新鮮だ。
Syaharani Official Webite

バラワン&バトゥアン・エスニック・フュージョン/グローバリズム
97年に発売されたカセットから2曲新録をプラスして去年リイシューされたバリのフュージョン・ギタリスト、バラワンのアルバム。バリの民族楽器を全面的にフューチャーしたエスニック・フュージョン。追加された新曲はケチャのポリリズムとバラワンの繊細なギターが絡み合った熱演だ。同じバリ出身のGIGIのギタリスト、デワ・ブジャナがプロデュース。

メギー・Z/プルミシ
大ベテランながら充実したアルバムをリリースしつづけているメギー・Z。いつもながらダンディズムを極めたようなふてぶてしく枯れた味わいのボーカルが素晴らしい。そしてこのアルバムのもう一つの魅力はダンドゥットのツボを的確に押さえた好アレンジ。アレンジャーのトノ・イエス(Tono Yess)というは初めて聞く名前だけど、今後のダンドゥット界に期待したい逸材だ。

イエティ・ジャファール
/サジョジョ

ダンドゥット・エトゥニックと題されたインドネシア各地のポップスをダンドゥット・アレンジで聴かせる企画盤。演奏そのもはオーソドックスなダンドゥットだがインドネシア各地方の特色ある歌が楽しめるフレッシュなアルバムだ。ブラック・ブラザーズやAB・スリーがヒットさせたパプアのサジョジョからカリマンタンの民謡まで楽しめます。それにしてもこのイエティ・ジャファールのボーカルは素朴な味があって大好き。

ハムダン・ATT /パタ・クムディ
メギー・Zと並ぶダンドゥットの大ベテラン・オヤジのハムダン・ATT。これはスマトラ・ムラユを本格的に取り上げた企画カセットだが作詞・作曲も本人なのが驚かされる。バックのムラユ楽団もスマトラの本格的な演奏を聴かせる。タイトル曲はマレーシアのムラユを彷彿とさせるルバーナ(太鼓)の連打が強烈な曲。B面の1曲目は今は亡きムラユの大家、サイド・エフェンディとフセイン・バワフィに捧げられた味わい深い曲。

リア&リオ/アヤム・ジャゴ
タルリンの曲を取り上げたダンドゥット・アルバム、マブック・バエで実力のあるところをみせたダンドゥット歌手リア・マウラナ。これはベニャミン・S亡き後、ガンバン・クロモンの伝統を引き継ぐ息子のリオ・B・ベニャミンとのデュエット・アルバムだ。ノスタルジックなイダ・ロヤーニとベニャミン・Sでおなじみのコミカルなガンバン・クロモン・モデルンの有名曲を取り上げている。ジャカルタの下町感覚いっぱいの極上ポップス。

オルケス・シンテン・レメン
/コメディ・プタール

様々なメディアの音楽分野で活躍するジョグ・ジャカルタの奇才ジャドゥック・フェリアント率いるクロンチョン楽団のメジャー・デビュー・アルバム。様々なスタイルの曲を縦横無人にクロンチョン・アレンジにして楽しく聴かせてくれるる。どの曲も一筋縄ではいかない凝ったアレンジがなされている。60年代に放送禁止の処分にあった曲やらジョン・デンバーのヒット曲、社会批判の曲などテンコ盛りだ。