1970年代からインドネシア・ポップスの第一線で活躍してきた男性歌手クリシェが12日、ジャカルタ・コンベンション・センターで、昨年のアルバム「デカデ」を記念するコンサートを開いた。
 クロンチョンやダンドゥット、ロックなど、40年代から約半世紀にわたるインドネシアのポップス史を回顧。多彩なジャンルからの選曲にもかかわらず、クリシェ流のソフトで軽快なポップスに仕上げ、オリジナル歌手との共演も、自分の懐に引き込むほどの余裕を感じさせた。
 ステージ後部には、2001年にクリスダヤンティとの大コンサートを成功させた、エルウィン・グタワ率いるオーケストラ。女性歌手ソフィア・ラチュバ、ダンドゥットのベテラン歌手A・ラフィック、ポップス歌手ファリッズ、元デワのアリ・ラッソら豪華な共演者がそろった。
 持ち歌のメドレーを含め、約2時間にわたり全27曲を熱唱。ソフィアとのロマンチックなデュエット、ダンドゥットでは「もう一曲」と満員の観客が沸いた。インドネシアのポップスを創り上げてきた多数のミュージシャンに対し、敬意を示す姿が印象的だった。
Text & Photo by Katsuhiko Haishima

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