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Return No.1;
専門病院・支援病院等で働き、診断領域と治療領域に携わっていた放射線技師。その業務をほぼ自分の中で確立させたい時期に周りの環境改革が抵抗もできず実施される。その後、誰も皆迷いの中に渦を巻かれてしまう。“Tさん”から届いたメールを読ませて頂きました。文面からだけで読み取ると“Tさん”は、今までの習慣的になった業務と相違する立場になってしまって戸惑っているように思われます。実際、病院自体の体系が見直され療養型病床群が増えてゆき近い将来には、半数がこの療養型病床群になるといわれています。その先駈けでなんの方法も確立されていない放射線技師や、その他の職種の人々もみな戸惑っている中でまずやることはひとつです。それは、新時代の放射線技師の業務の確立。それは、従来の業務とダブらしたり、平行させていてはできないと思います。まったく新しい発想で、周りをよく見つめることからはじまると思います。その中ででも忘れないのは、診療放射線技師でしか出来ない(放射線を照射する)事だけです。実際、私の務める病院では、“Tさん”のHPほど大改革とはいかないものの少しずつそのような状況に近づいていますので日頃考えていることがあります。参考になるかどうかわかりませんが、「どんな事でもいい」という、お言葉通り書いてみます。ヒントは、往診・訪問看護・在宅医療・ターミナルケアにありました。診断領域部門の業務を取り除かれたような状態になり残すは、治療領域への参入です。前述にも書きました通り、従来を忘れ、今まで他の職種(看護婦・事務部・医師)が行っていた業務の中で放射線技師が手を出せばもっと全体のレベルがあがる事が沢山あります。治療計画・療養計画それらの中に放射線技師が加わり撮影・検査計画を組入れ(もちろんその撮影・検査の効果と効率を綿密に調べなければなりませんが)検査説明等も放射線技師が行うのです。もちろん、患者さんの数だけ計画は違ってくるでしょう。その患者さんにとってどの方法がベストなのかをよく見極めその計画を立てるのは、撮影方法、検査方法を解かっている放射線技師以外にはできないでしょう。どの撮影にどれだけの時間がかかる、「この撮影はなんら患者さんにとって無理をせず撮影することができるが、この撮影は、困難だ。」というようなことがです。往診・訪問看護・在宅医療・ターミナルケアでは、それらの事が医師・看護婦で行われて来ました。それでも、難関はあることでしょう。コンピューター処理を行う事を前提に考えられた改革。処理の為に症状・状態を数パターンに区分けする。患者さんの数だけの症状と状態と治療方法・療養方法があるのにもかかわらず。しかし、医療人としての誇りを捨てさえしなければ、いくらでもやる事はあると思います。実際、やっているわけではないのでこれくらいしか書けませんが、是非、今始まったばかりの新時代の開拓をし、そのような方々が今後続く者へリーダーとして情報を発信していただけたら現在の放射線技師の医療業務におけるできあがった、結局は指示を待つだけの立場というのも変わると思います。以上です。
>なにか参考事例でも教えていただける、ルートはないでしょうか。
只今、検索中です。ルートと言えるかどうかわかりませんが、主催しているのが大阪の技師のかたで、メーリングリストを利用していろんな事を相談できる場があります。先日も、大学制度の問題について討論されていました。西戸伸之氏
それでは、失礼します。 リターンネット 巨勢 秋男