QMMI1へのReturn
Return No.1;
HPのFCRフィルムのコピーはいいのについて 私の施設の現状と意見を送ります。
@コンベのフィルムでは、デュープフィルムを使用してのコピーになるが、当然オリジナルフィルムに比べ、画像の劣化や制作のため専用の装置・フィルムも用意する必要があり、依頼する側も受ける側も適度な抑制が働いていた。
AFCRをはじめとするデジタル画像は、データの保管が容易であり、かつ劣化することなく再生・出力する事が可能な点が最大のメリットである。そうなれば、コピーフィルムの作成ほどこのメリットを生かすものはない。
このような要素をデジタル画像システムはもともと持っているものである。
B私の施設では、放射線画像のほとんどを放射線室がフィルムの貸し出し・保管するという中央管理しているために、紛失というケースは希である。しかし、CTやMRなどのデジタル画像のコピーは、他院貸し出しや依頼医への情報提供で患者負担で行なうときもある。FCRフィルムの再出しは本当に希である。
当然、コンベのフィルムでは、デュープフィルムを使用してのコピーを提供しているために作成作業にアシスタントスタッフが苦労している。
Cフィルムによる画像診断が続く限り、オリジナルフィルムの管理が充分でなければ質問者のようなケースは起こりうるし、対応せざるを得ないと思える。CRT診断が可能になれば、その手間はなくなる。
デジタル画像の究極がCRTによる診断であるならば、観察可能な立場の人であればいつでも観察装置で再生できるわけだから、「情報のコピーをしてよいか」ということは問題にならないと思えるのだが・・・
それよりも、オリジナルの画像が改ざんされない保証を確立する事が大切と思う。
D再生しない画像ファイルは、経費の無駄というのが私の考えです。しかし、私の施設でもほとんどのモダリティのデジタル画像はMOや光ディスクなどに保管していますが、年間に1桁の割合の利用頻度です。保管費用、手間などを考えると壮大な無駄を積み上げているようです。デジタル画像は後ででもオリジナルがよみがえるという意識が診療側にあるという事はこれからは必要な事でないでしょうか。
ですから、フィルムの再出しがあって利用されているという事は、保管する意義があるではないでしょうか。
思い付くままに私の施設の現状と意見を述べてみました。皆さんのご意見も伺いたいです。
(FM0001K 福岡県 九州厚生年金病院 近藤 正美 九州大学医学部付属放射線技師学校17期生)