QTE8へのReturn 1999.6.20 7:00
膝関節側方向撮影
参考資料では、図の様に大腿骨軸をフィルム面に対し6°傾け、脛骨軸を水平にして撮影する。
とあります。

脛骨軸を水平にするポイントとしては、写真のように下腿遠位部に枕等で形状補正し膝部をフィルム面から少し離す(浮かす)事により水平となります。体位は、正側面を崩さないように対側の下肢の高さに合わせた枕等を用いるのもポイントです。
大腿骨軸をフィルム面に対し6°は、大腿部の大きさ(太さ)によって違いが出てきます。
標準的な大きさの場合は、膝部をフィルム面から少し離す事により約6°の傾きができるのですが、極端に大きな場合は中心X線を足頭方向に斜入射する必要があります。

 
足関節側方向撮影
参考資料では、足の外側縁および下腿下部の外側面をフィルムに密着させ、内外内果を貫く軸を垂直にする。中心X線は、フィルム面に垂直で内果をめがけて入射する。とあります。

足の外側縁および下腿下部の外側面をフィルムに密着するには、写真のように体位を横向き(正側面ではない)にし、足底外側部をフィルム面に密着させ、足関節部を弛緩するのをポイントに膝部に補正枕等を用います。足関節部を弛緩せずに足底面を下腿骨に対して垂直にする方法では、足関節部を弛緩する時に比べて膝部の補正枕等の高さが高くなることになります。

 
参考資料は、堀尾重治氏『骨・関節X線写真の撮り方と見かた』より転載しました。
以上、参考になれば幸いです。Akio Kose




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