第2回大分県CR研究会参加報告(1998.2.21於:九州大学 生体防御医学研究所 視聴覚ホール

参加報告者 放射線科 桑原 宏
<概要>
・基礎講座「IPについて」 Fuji Medical
(1)基礎的原理
(2)IPの歴史と比較
(3)FCRの画像評価にDQEの導入
DQE(視覚的検出能評価):鮮鋭度・粒状性・MTFの規格化。EDR(自動感度調整機構)及びIPの特性の向上により鮮鋭度・粒状性・MTFによるFCRの画像評価が困難になってきた。(間接的な相対関係が崩壊)そこで、鮮鋭度・粒状性・MTFの規格化し視覚的に画像を評価する。今後、このDQEを確立し広めていく。
質疑応答
Q.「コンベンショナルシステムにおけるDQEの確立は?」 湯布院厚生年金病院 真野 勇夫技師長
A.「まだ確立していない。今後確立していく。」
 
特別講座「CRシステムの線質特性」 産業医科大学放射線部 小田 叙弘 先生
・血管造影のおける付加フィルタの適正
Al・Cu・Gdの材質の評価及び検討をする。その結果、ヨード製造影剤のコントラストを維持し、被曝線量・機器の負荷をどこまで低減できるかの検討。その結果、ヨード製造影剤(60%ウログラフィン)のコントラストに影響を与えず、0.15mmのCuフィルタが有効。(ヨード製造影剤は60%ウログラフィンを使用)
*1.0mmAlに比べて被曝線量は35%減・0.12mmGdフィルタに比べてX線管の負荷は30%減(X線管はSIEMENS製)
・腹部CR撮影における線質の検討
CRの特性である「線質が変化してもL値を変化させることによってある程度画像コントラストを一定に保つことができる。」と付加フィルタを組み合せることにより、画質を維持し、被曝線量をどこまで低減できるかの検討。その結果、腹部CR撮影にて管電圧68kV+0.12mmCuフィルタ・管電圧72kV+0.12mmGdフィルタと管電圧70kVでフィルタ無しを比較すると、フィルタを用いた方が35%照射線量を低減できる。
 
質疑応答
Q.「低電圧の軟線領域を用いれば、コントラストはもっと向上するのでは?」 湯布院厚生年金病院 真野 勇夫技師長
A.「被曝線量を増加してまでの、向上はないのでは…」
Q.「胸部撮影での適正フィルタ及び条件は?」東国東広域病院 技師長
A.「CR撮影において、「120kVでフィルタ無し」と「80kVで0.1mmCuフィルタを使用」では「80kVで0.1mmCuフィルタを使用」の方が被曝線量を20%低減、コントラストも向上」
1998.2.23
次回は1998年8月に湯布院厚生年金病院にて

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