コミュニケーションボード過去投稿集 【2003年8月30日〜2004年3月2日】 診療放射線技師の為のリターンネットのHOMEに戻る
被爆量 投稿者:s  投稿日:2003年 8月30日(土)16時46分18秒
37歳女性です。
31歳から3年間でマンモグラフィーを5回受けました。乳腺症でしたが。
また、去年頚部4方向と耳のX線、さらに胸部x線2回、肺のCTを1回受けました。
また、今年は歯のx線を続けて2ヶ月で3回も受けました。
それぞれの被爆量はどれくらいなのでしょうか?
マンモグラフィーやCTはかなり多いとおもうのですが...。歯もホームページでは多いのですが。
白血病やがん(特に乳がんや肺がん)が心配なのです。
生涯に受けた放射線の量で確立があがるとあったのですが、これまでも歯など色々x線検査をしているので200ミリシーベルトは超えていると思われます。
あまりx線検査は受けないほうがよいのでしょうか?
色々な市のx線検診や乳房検診(マンモグラフィー)等もどうなのでしょうか?
re:被爆量→被曝量 投稿者:いちろう  投稿日:2003年 8月31日(日)19時22分38秒
sさん、こんにちは。
> 歯もホームページでは多いのですが。
X線のビームの強さが同じでも、ビームの大きさやビームの照射時間やビームの体への入射方向や入射する部位で、体の中の放射線の吸収線量分布は大きく異なります。
最近の歯科検査ではビームのエネルギーを小さくできるようになっているようですし、ビームを入射させる方向にも配慮が払われているので、他の検査と比べてもリスクは小さくなっているはずです。
また、線量には色々な種類があります。
そのホームページで示されている線量は、そのままでは、sさんの意志決定に役立たない可能性があります。
白血病やがん(特に乳がんや肺がん)が心配であれば、実効線量や乳腺や肺の平均吸収線量を歯科医院で確認されるのがよいでしょう。
> 生涯に受けた放射線の量で確立があがるとあったのですが、これまでも歯など色々x線検査をしているので200ミリシーベルトは超えていると思われます。
放射線診療による放射線曝露が増えると、発がんのリスクが増える可能性も考えられますが、医療被曝での発がんのリスクの増加の程度は、原爆被爆などに比べても被ばくの形式が異なるために小さいとも考えられています。
http://www.jaeri.go.jp/dresa/dresa/explain/ab000460.htm
また、自然放射線被ばくは生活様式などによって異なります。
地域によっては、そこの住むことによって、sさんがこれまで曝露したのよりもさらに200ミリシーベルトを超える被ばくをすることも考えられますが、そのような地域に居住したことによる過剰放射線被ばくによる発がんリスクの増加は確認されていません。
> あまりx線検査は受けないほうがよいのでしょうか?
確かにリスクはありますが、必要な検査は受けられるのがよいのではないでしょうか。
> 色々な市のx線検診や乳房検診(マンモグラフィー)等もどうなのでしょうか?
検診受診のメリットとデメリットはsさんが持っているリスクファクターなどによっても異なるでしょう。このために、かかりつけ医にお尋ねされるとよいのではないでしょうか(あるいは保健センターの保健師にお尋ねされてもよいかもしれません)。
ご相談されると「がん検診の有効性等に関する情報提供のための手引」やGuide to Clinical Preventive Services, 3rd Edition, 2000-2003(*)などを基にお勧めの検診受診プランを提供してもらえるでしょう。(*)
http://www.ahrq.gov/clinic/cps3dix.htm#screening
『放射線(レントゲン)検査を受けた方々』と『診療放射線技師』とのコミュニケーションボード by 診療放射線技師の為のリターンネット
再度です 投稿者:sau  投稿日: 2003年9月 5日(金)16時59分18秒
アカペラ様、いちろう様、ありがとうございました。
まず、お聞きしたいことがありますが、日本でレントゲンが検査に取り入れられたのはどのくらい前なのでしょうか?20年、30年という追跡調査があって、いろいろなデータが出てくると思うのですが、今のデータはどうなのでしょうか?
今娘は、3ヶ月、来週また腸の確認のため検査があります。先生に言わせると、ガスのたまり方が気になるため、離乳食まで、月一回経過観察とのことです。腸が長い可能性があるとのことですが・・。
離乳食が始まるのが6ヶ月と考えると、あと、4回以上腸の検査のためにレントゲンを受けなければならないということになります。今まで受けた、3回分でもこんなに気になって、いろいろご質問した次第なのに、これからのことを考えただけで気が重くなります。またお聞きしますが、7回の腹部(腸)のレントゲンの総被爆量はだいたいどの程度になりますか?
>いちろう様
教えていただいたHP拝見しました。専門的なことになると、知識がないものですこし難しめですが、
http://www.jaeri.go.jp/dresa/dresa/explain/ab000280.htm
の動物実験で、細菌があるなしで結果が変わってきたとの事ですが、娘は、腸内に病原性大腸菌o-18というのを持っているといわれています。普通の赤ちゃんは乳酸菌のみらしいのですが、ヒトにおいてもこういうものもリスクを高める要因になるのでしょうか?
またまたいろいろ聞いてしまってすみません。
診断による医療被ばく集団の疫学調査 投稿者:いちろう  投稿日:2003年 9月 6日(土)07時32分46秒
sauさん、こんにちは。
>日本でレントゲンが検査に取り入れられたのはどのくらい前なのでしょうか?
X線が医療に用いられるようになってからは100年程度の歴史があります。
>20年、30年という追跡調査があって、いろいろなデータが出てくると思うのですが、今のデータはどうなのでしょうか?
診断による医療被ばく集団の疫学調査
http://www.jaeri.go.jp/dresa/dresa/explain/ab000460.htm
のようにいろいろなデータがまとめられています。
>7回の腹部(腸)のレントゲンの総被爆量はだいたいどの程度になりますか?
だいたいであれば、次のページにも情報があります。
ただし、検査を受けられた医療機関でお尋ねになるのがよいと思います。
今だと様々な線量が精度よく推計できますのでお知りになりたい量を教えてもらえるでしょう。
特に小児科領域では細心の注意を払って検査をしているので(アメリカではダイナミックレンジが大きい放射線測定器システムを使った検査で小児に成人と同じように放射線を照射していることへの警告が発せられましたが、日本ではそのようなことは考えられないようです)、そのリスクが十分に小さく、主治医がすすめる検査を受けさせる方が合理的な選択であることがご納得頂けると思います。
診断における被ばく
http://www.jaeri.go.jp/dresa/dresa/explain/ap000770.htm
>ヒトにおいてもこういうものもリスクを高める要因になるのでしょうか?
O-18に限らず、病原性大腸菌がヒトの放射線感受性を高めるという知見は、得られていないようです。また、少なくとも腸内細菌の存在がリスクを高めるというよりも、それが存在しないことがリスクを低くするかもしれないことが知られているのであるので、過剰なリスクを心配される必要はないと思います。
ご心配に思われることは医療機関でご遠慮なくお尋ねされるのがよいと思います。
sauさんが安心してお子さんに検査を受けさせられることを念願しています。
『放射線(レントゲン)検査を受けた方々』と『診療放射線技師』とのコミュニケーションボード by 診療放射線技師の為のリターンネット
胸部 投稿者:ななみ  投稿日:2003年 9月 7日(日)20時41分18秒
こんばんは、32歳主婦です。5年前、胸部CTを撮りました。その際は胸がつかえて呼吸が苦しく、被曝について深く考える余裕もなく、検査を受けました。結局、異常な所見はなく過呼吸だったのですが、思えば全く不必要な線量の放射線を浴びたようで、今も不安です。一般的にCTの線量はかなり多いみたいですが、本当に問題ないのでしょうか?また、胸部だからといって、遺伝的影響は全くないといえるのでしょうか?
ななみさんへ 投稿者:アカペラ  投稿日: 2003年9月 9日(火)17時10分18秒
はじめまして。放射線技師をしています。回答させていただきます。
>一般的にCTの線量はかなり多いみたいですが、本当に問題ないのでしょうか?また、胸部だからといって、遺伝的影響は全くないといえるのでしょうか?
特に心配されることはないと思います。放射線による遺伝的影響というのは、生殖腺に大量の
放射線が浴びた場合に発生します。胸部CTの場合生殖腺に放射線が届いたとしても極僅かであり
遺伝的影響を発生させるものではないと思われます。胸部CT以外でも一般の診断などで用いる
放射線の量では問題ないと考えてもらってよいです。
>異常な所見はなく過呼吸だったのですが、思えば全く不必要な線量の放射線を浴びたようで、今も不安です。
やはり胸の苦しさが過呼吸であったと診断するのにCTは必要であったと思います。
胸の苦しさというのにも様々な原因が挙げられますので・・・
また何か分からないことなどがあればメール・書込みしてください。
大分県 天心堂へつぎ病院 放射線科 桑原 宏
『放射線(レントゲン)検査を受けた方々』と『診療放射線技師』とのコミュニケーションボード by 診療放射線技師の為のリターンネット
付き添いで・・・ 投稿者:ふむふ  投稿日: 2003年9月 9日(火)18時16分02秒
子供がおなかにいるころ、上の子のレントゲンへいったのですが、股関節を撮るのに台の上に子供をのせてその後ろでエックス線よけがついていて私が手だけだして子供の体を支える状態なのですが、おなかの胎児には影響はあるのでしょうか?
ふむふさんへ 投稿者:アカペラ  投稿日:2003年 9月10日(水)14時44分21秒
こんにちは。診療放射線技師をしています。回答させていただきます。
>子供がおなかにいるころ、上の子のレントゲンへいったのですが、股関節を撮るのに台の上に子供をのせてその後ろでエックス線よけがついていて私が手だけだして子供の体を支える状態なのですが、おなかの胎児には影響はあるのでしょうか?
この状況からいくとお腹の胎児には放射線はとどいていないと推測します。
理由
・まず、ご自身が検査をうけたわけではないこと
・X線よけ:鉛でできた放射線防護ガラス の後ろであり放射線は遮蔽されていること
以上のことから特に問題ないと思われます。
もし、何かわからないことがあればメール・書き込みして下さい。
大分県 天心堂へつぎ病院 診療放射線技師 桑原 宏
エックス線 投稿者:ふむふ  投稿日: 2003年9月11日(木)16時52分39秒
回答ありがとうございました。安心しました。
またまた、質問で恐縮ですが、MRIのようなものの場合金属とか磁気をともなうものは、持ち込み禁止ですが、レントゲンの場合何かこの素材にあたるとエックス線がきちんと患部にあたらないとか、別なところに飛んでしまうとかそういう問題はないのでしょうか?
私は指輪や時計をしたまま、こどもを支えたりしたこともありますし、リュックにはステンレス水筒やほ乳瓶などいろんなものをいれて背負ったまま子供のうしろから支えたりしたこともあります。子供も大きめのホックがついた服をきたまま撮ったこともあります。
防護ガラスのうしろであれば大丈夫なのかそれとも周りにあってもいいのか教えて下さい?
神経質になっててすみません。
ふむふ様へ 投稿者:アカペラ  投稿日:2003年 9月17日(水)01時08分20秒
こんばんは。回答させて頂きます。
>MRIのようなものの場合金属とか磁気をともなうものは、持ち込み禁止ですが、レントゲンの場合何かこの素材にあたるとエックス線がきちんと患部にあたらないとか、別なところに飛んでしまうとかそういう問題はないのでしょうか?
MRIの場合大きな磁石と電磁波を用いて撮影を行います。その場合、頭にヘアピンなどがあると機械の方にピンが飛んでしまい、危険です。また時計・カード類は使用不可能になるということで制限しています。
通常のレントゲン撮影の場合は撮影する部位にそういった金属類があれば画像の障害になります。(胸の写真を撮影する場合、ブラジャーやネックレスを外してもらうのはそのためです)なので撮影部位以外に金属があったとしても特に問題はありません。また何かあればメール。書き込みしてください。
『放射線(レントゲン)検査を受けた方々』と『診療放射線技師』とのコミュニケーションボード by 診療放射線技師の為のリターンネット
新生児(女の子)影響 投稿者:モモ  投稿日: 2003年9月10日(水)22時25分07秒
こんばんわ。教えてください。新生児(生後1ヶ月)で足をひねってしまい、個人病院に診察してもらった際、特に心配なさそうだけれど、念のためといって股関節とひざのレントゲンを3枚撮影し、撮影失敗したのでと もう3枚 計6枚も、生殖器などのプロテクターなどもつけず撮影されました。
将来不妊なる可能性高いのではと今から心配です。しかもこのお医者さんは 医療ミスなのでしょうか?3年前の出来事です。
モモさんへ 投稿者:アカペラ  投稿日:2003年 9月17日(水)00時59分20秒
はじめまして。診療放射線技師をしています。
大変遅くなりましたが回答させて頂きます。
>新生児(生後1ヶ月)で足をひねってしまい、個人病院に診察してもらった際、特に心配なさそうだけれど、念のためといって股関節とひざのレントゲンを3枚撮影し、撮影失敗したのでと もう3枚 計6枚も、生殖器などのプロテクターなどもつけず撮影されました。将来不妊なる可能性高いのではと今から心配です。しかもこのお医者さんは 医療ミスなのでしょうか?3年前の出来事です。
まず不妊になる可能性なのですが、特に心配されることはないと考えてよいと思います。
放射線にも電気やガソリンなどと同様に量というものがあります。
一般の診療などで用いる放射線の量では問題ないと思われます。
確かに新生児など幼小期は大人に比べて放射線の感度が高いとされています。
(雑誌などによく載っていますが)しかし、体が小さいお子様にはその分放射線の量は少なくして撮影します。(そうしなければよい写真は撮れません)医療ミスの件ですが・・・私も撮影ミスをすることがありますのでえらそうなことは言えません。ただ、「失敗した」という理由を説明するようにはしています。
一応、患者様に謝り簡単ではありますが理由を説明し再度撮影させてもらっています。
少しでも患者様に納得して検査を受けてもらえるようにはしているつもりです。
あまり参考にならなかったかも知れませんが・・・
またなにか質問あればメール・書き込みをして下さい。
失礼します。
大分県 天心堂へつぎ病院 診療放射線技師 桑原 宏
少し 安心しました 投稿者:モモ  投稿日:2003年 9月20日(土)01時05分48秒
アカペラさんありがとうございました。
『放射線(レントゲン)検査を受けた方々』と『診療放射線技師』とのコミュニケーションボード by 診療放射線技師の為のリターンネット
注腸X線投影の流産への影響 投稿者:さき  投稿日: 2003年9月15日(月)12時02分50秒
6月末に注腸バリウムX線投影を受けました。検査は約15分間にわたり大腸を透視しながら診ていき、次に胸部X線撮影などを撮る所に移動し、そちらで3枚ほど撮影したと思います。その後8月末に妊娠5週目であることが判明しましたが、胎児が育たず流産してしまいました。注腸のX線はかなり長時間なように思い、その影響ではないのか教えてください。
さき様へ 投稿者:アカペラ  投稿日: 2003年9月17日(水)01時14分40秒
こんばんは。診療放射線技師をしています。
質問読まして頂きました。お見舞い申し上げます。
今回の質問に答える際にちょっと確認したいことがあります。
・6月末に検査を受けられた時は妊娠はされていなかったということでよろしかったでしょうか?
回答からいきますと・・今回の件は放射線の影響というのは少し考えにくいです。
ただ、放射線のことを理解して頂くためにもう少し文章が追加できればと思います。
メールでも構いませんので、ご一報下さい。
『放射線(レントゲン)検査を受けた方々』と『診療放射線技師』とのコミュニケーションボード by 診療放射線技師の為のリターンネット
X線 投稿者:たか  投稿日: 2003年9月20日(土)21時44分55秒
診療放射線技師をめざしているんですが技師の人は放射線を日常的にうけるから早死にするというのはほんとうでしょうか?
たかさんへ 投稿者:アカペラ  投稿日: 2003年9月27日(土)20時17分54秒
診療放射線技師をしています。そのような事実はございませんのでご安心ください。
診療放射線技師 桑原 宏
アカペラさんへ 投稿者:たか  投稿日: 2003年9月27日(土)21時02分38秒
安心しました。ありがとうございます。
『放射線(レントゲン)検査を受けた方々』と『診療放射線技師』とのコミュニケーションボード by 診療放射線技師の為のリターンネット
胸部CT 投稿者:N.  投稿日: 2003年9月22日(月)23時38分06秒
胸部CT、深刻な影響はないと考えていいのでしょうか。少し安心しました。もう一つ質問です。どうしても被曝線量が正確に知りたいのですが、撮影条件から、おおよその見当はつくものなのでしょうか?教えていただけますか
・シーメンス"ゾマトム"(5年前)
・130Kv、83mA、1.9sec (25スライス)
胸部CTの線量 投稿者:いちろう  投稿日:2003年 9月27日(土)05時28分59秒
胸部のCTで深刻な影響はないと考えて頂いて構わないと思います。
被ばく線量は撮影条件などから計算することができます。
ただしビームのフィルタやどの程度ビームを絞っているかが大きく影響を与えるでしょう。
とりあえず、そのビームの実効エネルギーを79keV、ビームの幅を1cm、スキャン範囲を25cm、ピッチを1として計算すると実効線量は5.6mSvとなりました(ちなみに甲状腺の等価線量は0.073mSvとなりました。ただし、他の条件を適当に仮定しているので正確ではありません)。
詳しくは、病院に確認されるとよいでしょう。
N.さんへ 投稿者:アカペラ  投稿日: 2003年9月27日(土)20時16分45秒
診療放射線技師をしています。
遅くなりましたが、回答させて頂きます。
いちろうさんのおっしゃるとおり大体の線量はでるかもしれませんが、正確な線量は実際に計測しないとわからないですね。
将来的は各施設で明確な線量がでるように働きかけてゆきたいです。
大分県 天心堂へつぎ病院 桑原 宏
胸部CT 投稿者:N.  投稿日: 2003年9月30日(火)20時51分03秒
ありがとうございました。安心しました。
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胎児の被爆について 投稿者:ぱある  投稿日:2003年10月 3日(金)19時00分28秒
こんにちは。
病院でX線の受付をしているぱあると言います。
さっそくの質問ですが、現在妊娠5週頃と思われます。
そこで子宮内の胎児の被爆(奇形)がとても気になります。
医療被曝は微量のX線を用いているので安心と聞きますが、実際はいかがなのでしょうか?
また女性の技師さんは妊娠された場合、通常通り撮影の仕事をされるのですか?
私は受付ですが仕事上で撮影室の前を技師さんの肩越しに通ることがあります。
妊娠初期ですのでまだ職場には報告したくないので、こちらでおたずねすることにしました。
お答えお待ちしておりますm(__)m
re:胎児の被曝(←被爆)について 投稿者:いちろう  投稿日:2003年10月 4日(土)07時16分19秒
ぱあるさん、こんにちは。
病院ではX線を使う部屋を作る前に十分に放射線防護について検討して設計しています。放射線の性質はとてもよくわかっているので、どの程度の壁の厚みにするとぱあるさんが歩かれるところにどの程度の放射線が漏れてくるのかを高い精度で推計することが可能です。また、建物ができて装置が入った後にも放射線の漏洩を測定しています。さらに、その計測は半年に1回以上繰り返すとともに放射線を遮る構造の点検もなされています。このように十分な安全管理がなされているので、「撮影室の前を技師さんの肩越しに通る」際にごくごく微量の漏洩線にぱあるさんがさらされているものの、その量は普段生活している際にあびている自然放射線の変化分よりもはるかに小さいことが確認できます。このようにしてリスクが十分に制御されているので全くご心配されることはないでしょう。
いずれご質問できる時期に放射線科の管理担当者にお尋ねになるとわかりやすく教えてもらえるでしょう。以上、ご参考になれば幸いです。
いちろうさんありがとうございました! 投稿者:ぱある  投稿日:2003年10月 5日(日)10時29分51秒
早々にお返事ありがとうございました。おかげさまで安心する事ができました。
X線被曝って「爆」ではなく「曝」なのですね(恥)
『放射線(レントゲン)検査を受けた方々』と『診療放射線技師』とのコミュニケーションボード by 診療放射線技師の為のリターンネット
卵子の被爆について 投稿者:あき  投稿日:2003年10月 4日(土)23時46分25秒
今年8月下旬に職場の健康診断で胸部X線を撮りました。生理中でした。8月下旬の生理が最終で,今妊娠初期です。胎児の被爆についてはいろいろと話題に上りますが,卵子の被爆についてはどうなのでしょう。先生によっては,「心配なら,レントゲンを撮ってから2ヶ月くらい妊娠をのばした方がよい。」とされる方のあると聞きます。
re:胎児・卵子の被曝について 投稿者:エックスブラス  投稿日:2003年10月 5日(日)18時37分52秒
 かけだしですが診療放射線技師です。エックスブラスといいます。
 初めてお目にかかります。通りすがりですがこれからたまに寄らせて頂きたいと思います。
 まず胎児の被曝ですが、これは成長段階によって大きく異なっています。ご存知の通り、受精直後(着床期)は受精卵は細胞分裂を繰り返していますが、このとき被曝すると、その受精卵は全く影響がないか、死んでしまうかのどちらかであることがほとんどです。つまり、死産でなければ被曝による障害は免れたものと考えていただいてけっこうです。
 次に「期間形成期」(妊娠2〜6週といわれていますが)ですが、このころの被曝通常のレベルではなく、放射線事故として新聞に載るくらい大規模なもの)は胎児の奇形を誘発することがあります。放射線は細胞を極めて小さい範囲(1個単位)で壊すのですが、全体の細胞が少ない受精直後は一つ壊れても生きていけないため全体が死んでしまう。ある程度増えてくると、少し壊れても全体としては生きていけるのだと考えていただけばいいかと思います。脅かすわけではありませんが、知識として一応。というのが、私が今使った「被曝」というのは、かなり大きな線量(放射線の大きさ)を指しています。一般の方々の(自然放射線を除く)被曝がいかに少ないか、を考えるとまったく心配することは無いと断言できます。
 ためしに、同僚の放射線技師(実際に患者さんに近づいたり、撮影したりして被曝しうる機会の格段に多い人)に聞いていただきたいのですが、放射線技師は法令で月々どのくらい被曝したかを測定するよう義務付けられています。その被曝線量がどのくらいであったかを質問してみるといいと思います。(これなら自分が妊娠していることを知られることはありませんよね?)結論から言うと、ほとんどの人が「ゼロ」と答えることでしょう。正確には線量計の検出限度以下なのですが…。 被曝が心配な気持ちはよくわかるのですが、わかっていれば怖くないと思います。 個人的にはその不安からくるストレスの方がお腹の子とばあるさんにとって悪いんじゃないかと思います。(笑)
>また女性の技師さんは妊娠された場合、通常通り撮影の仕事をされるのですか?
 これについてですが、まず、診療放射線技師は一般の人より線量限度(これだけは被曝しても問題ないですよと法令で定められた限度)が大きく設定されています。
ところが、胎児は「診療放射線技師の一部」ではなく「一般人」とみなされているため、そのときばかりは診療放射線技師であっても一般人と同様の線量限度が適用されて、多く被曝するような業務に携わることは出来ません。撮影業務程度でしたら問題ないと思いますが、治療や放射性同位元素を扱う場合などで被曝の恐れがあればその部門から別の部門へ移るくらいのことはするかもしれません。
 それと、あきさんの書き込み、
>「心配なら,レントゲンを撮ってから2ヶ月くらい妊娠をのばした方がよい。」
についてですが、女性の場合、日々着々と卵子を作っているのではなく、ある時期一気に一生涯分の卵子を作ったら、後は排出するだけです。卵子(細胞1個)が障害を受ければおそらくその卵子は受精することは出来ないでしょう。男性の場合でしたら精子は日々作られています。精子の寿命は確か2週間ぐらいだったと思うので、よっぽど心配でしたら男性は精子が入れ替わるのを待つ意味はあると思います。
 お役に立てましたでしょうか?
 先輩技師のみなさん、つたない書き込みでしたが間違いなどありましたらご指導よろしくお願いします。
ありがとうございました 投稿者:あき  投稿日:2003年10月 8日(水)16時49分19秒
周りの人は「大丈夫。」というのですが,科学的に自分の中で説明がつかないもので,メールさせてもらいました。ありがとうございました。
『放射線(レントゲン)検査を受けた方々』と『診療放射線技師』とのコミュニケーションボード by 診療放射線技師の為のリターンネット
電磁波 投稿者:なんでだろう  投稿日:2003年10月16日(木)14時20分21秒
こんにちは。質問です。
よく携帯の電波などでも医療機器に影響するとありますが、例えばエックス線室にもって入ってしまって電源をいれっぱなしで、受信などしていた場合 放射線の散乱や屈折などはおこるのでしょうか?
追加 投稿者:なんでだろう  投稿日:2003年10月20日(月)07時04分02秒
かかってきた電話やメールを受信、着信していた場合もふくめてエックス線などへ与える電波・電磁波影響などあるのでしょうか?
なんでだろうさんへ 投稿者:アカペラ  投稿日:2003年10月21日(火)00時14分46秒
はじめまして。診療放射線技師をしています。
>よく携帯の電波などでも医療機器に影響するとありますが、例えばエックス線室にもって入ってしまって電源をいれっぱなしで、受信などしていた場合 放射線の散乱や屈折などはおこるのでしょうか?
うーん・・・あんまりそのような話は聞いたことはありませんが、放射線の散乱・屈折には関係しないと思います。
現在の医療機器は電磁波を用いることが多くCTなどでも使用しています。
CT本体から画像表示装置まで。そういった医療機器などには障害が発生すると思いますのでやはり病院では電源を切っていただきたいと思います。
(ペースメーカの患者さんもいますので)
大分県 診療放射線技師 桑原 宏
『放射線(レントゲン)検査を受けた方々』と『診療放射線技師』とのコミュニケーションボード by 診療放射線技師の為のリターンネット
レントゲンを頻繁にとっていいのでしょうか? 投稿者:宮崎  投稿日:2003年10月20日(月)22時46分54秒
私はこの2月で5回(3回が胸部、2回が首です)レントゲンをとりました。短期間で何回もレントゲンをとって問題はないのでしょうか?近々別のクリニック(整形外科)にいきたいと思っていますが、また首のレントゲンを取ることになり心配です。
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心配で心配で・・・。 投稿者:チョコ  投稿日:2003年10月21日(火)18時49分15秒
つい先日の深夜すごく下腹部が痛くなり、総合病院に駆け込みました。
「妊娠してるかも。」と先生や看護婦さんには毎回言っていたので、注射などは問題ないようにしていただきました。
尿検査では妊娠反応は出なかったのですが、救急の内科の先生は、「まだ妊娠反応が出る時期ではないから、万が一を考え、エコーだけにしましょう。」といってくれてたのに、次の日の検査時の先生には、「エコーにも出てないし、多分妊娠してないから。」と言いきられてレントゲンを撮られてしまいました。
(息を吸って吐くやつです。何ものんでません。)
今、生理が少し遅れていて、もし妊娠してたら大変嬉しいことなのに心配でなりません。
もし妊娠してたら、当時は3週(高温期10日目)くらい。もしお腹に胎児がいたら、奇形などは大丈夫なんでしょうか?
妊娠検査薬は生理予定日前には反応しないはずだし、エコーでも確認できないと思うのですが・・・。
会社の検査などの胸部レントゲンは全く問題ないと聞きますが、私は子宮や卵巣に直ですし・・・。
レントゲンの機械によっても違うのでしょうか?とにかく心配でなりません。
教えてください。
チョコさんへ 投稿者:アカペラ  投稿日:2003年10月21日(火)22時44分11秒
はじめまして。診療放射線技師をしています。桑原と申します。
>レントゲンを撮られてしまいました。
(息を吸って吐くやつです。何ものんでません。)
お腹の単純写真(レントゲン撮影)と推測します。
>もし妊娠してたら、当時は3週(高温期10日目)くらい。
もしお腹に胎児がいたら、奇形などは大丈夫なんでしょうか?
放射線にも電気やガソリンと同じように量があります。
一般の診断・診察で用いる放射線の量では障害を心配することはありません。
もし妊娠されていて胎児に放射線が届いていたとしても極微量であり奇形の発生は心配しなくてもよいと思われます。
もしなにかわからない事があれば書き込み・メール下さい。
大分県 天心堂へつぎ病院 桑原 宏
アカペラさま 投稿者:チョコ  投稿日:2003年10月23日(木)08時31分44秒
早急のお返事、本当にありがとうございます。感謝します。
問題ないといわれ、本当に本当に安心しました。
いろいろなホームページはありますが、自分のケースとは違うなあって思うものが多いので、自分のケースに対してお答えいただいたこと、本当に為になります。
今朝体温が下がってしまったので妊娠ではなかった(泣)ような感じなのですが、もう少し質問させていただいてよろしいでしょうか?
レントゲンの機材の新旧やレントゲン室の広さによっても、被曝量は変わってくるのでしょうか?
もしお時間があれば教えてください。
よろしくお願いします。では、お仕事がんばってください!!
『放射線(レントゲン)検査を受けた方々』と『診療放射線技師』とのコミュニケーションボード by 診療放射線技師の為のリターンネット
心配です 投稿者:まる  投稿日:2003年10月26日(日)11時20分25秒
はじめまして。
私は外来のクリニックで看護師をしているものです。
レントゲンをとる患者さんも多く、私はその補助的な業務をしていて、フィルムのセッティングや位置合わせ、現像などを行っています。
撮影の際は、部屋の外に出てドアは閉めていますが、患者さんの姿勢を変えたりするたびに何度もレントゲン室に出たり入ったりしています。
妊娠してからも、ずっと同じような感じで仕事をしてきました。今妊娠5ヶ月です。
直接レントゲンをあびるようなことはありませんでしたが、レントゲン室への出入りが多かったので、お腹の子供に影響がないかとても心配です。
よろしければ、教えていただけないでしょうか?
まるさんへ 投稿者:のりあたま  投稿日:2003年10月29日(水)13時11分31秒
はじめまして。放射線技師をしています、のりあたまです。
看護師さんがポジショニングをしているのですか。
放射線技師のいない病院はそのようにされてる施設が多いのが実状ですね。
やはり、撮影機器を設置している施設に関しては専門の放射線技師がいてほしいものです。
さて、本題に入りますが、まるさんの心配されている事に関してはまったく心配の必要はありません。
撮影の機械というものはボタンを押したときだけしか放射線はでません。
また、放射線は室内に残ったりしませんので、撮影後すぐに撮影室にはいっても被曝しません。
構造上、室内に窓がなく薄暗いものなので気分は良くないと思いますが、全く心配ありませんので安心して下さい。
のりあたまさんへ 投稿者:まる  投稿日:2003年10月29日(水)16時21分13秒
お返事ありがとうございました。心配ないと聞いてほっとしました。
仕事しながらずっと不安だったのですが、人手も少なく自分がやらなくてはいけない状況でした。
技師さんがいてくれればよかったのですが、何しろ小さいクリニックなので・・・。
心配がなくて本当に良かったです。これからもお仕事頑張ってください。
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妊娠前、妊娠中の勤務 投稿者:ひめじょおん  投稿日:2003年10月27日(月)08時40分15秒
こんにちは。手術室勤務の看護師をしております。子供を欲しいととても思っています。
整形外科、泌尿器科などで、透視下手術に1週間に1例は必ずつきます。一例あたりの透視時間が長くかかることがあり、15-20分位ほとんど続けてみていることもあります。Cアームのアラームが鳴ることがあるくらいです。全体では、一症例につき、30分以上みていることもあります。特に整形外科では、術操作のためCアームは患者さんに密着できず、かなり高いところから広範囲にみている状態です。プロテクターはしていますが、手術室という狭いところにずっと、ときには患者さんのそばに居ることになります。このような状態で、妊娠をしてよいものなのか、また、妊娠と判定できるまでの期間(妊娠4-6週以前?)勤務を続けて胎児に影響がないものか、いつも心配で仕方がありません。また、妊娠した場合、このような仕事を続けてよいものかについても、心配しています。どうぞ宜しくお願いいたします。
ひめじょおんさんへ 投稿者:のりあたま  投稿日:2003年10月29日(水)13時56分31秒
放射線技師をしています、のりあたまです。はじめまして。
透視を使用したOPE室での被曝ですが、自分の病院でもこのような質問があり、実際に放射線を測定し、説明会をしたことがありますので、資料を添付してメールさせていただきます。
のりあたまさんへ 投稿者:PT  投稿日:2003年10月29日(水)14時13分24秒
はじめまして。私も、手術室での放射線について知りたいので、資料をメールしていただきたいのでおねがいします。私はPTなのですが、時々手術にたちあうことがあり、不安に思っています。
PTさんへ 投稿者:のりあたま  投稿日:2003年10月29日(水)15時55分49秒
資料お送りいたします。
分からない事がありましたら、メールください。
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私も相談です。 投稿者:リンゴ  投稿日:2003年10月29日(水)16時06分52秒
2日前に腸注検査(腸へバリウムいれてレントゲン)をしました。10分前後撮ってたんですが、「はい、息を吸ってはいて、止めて」カシャ。っと撮りますがカシャっとなった時だけ被爆しているのか、常時10分前後被爆しつづけているのか今になって心配でカキコしてます。教えてください。
あと、次に子供が欲しい場合、被爆した子宮で奇形児が産まれる事はありえるんですか・・・?心配です。教えてくださいお願いします。
りんごさんへ 投稿者:のりあたま  投稿日:2003年10月29日(水)17時43分36秒
注腸検査についてですが、検査は透視(X線を出しながら腸の状態を見ること)しながらの撮影となります。
つまり、カシャと音がしたとき以外も被曝していることになります。
通常、医師はモニターを見ながら検査をし、良く見える角度、体位のときに撮影を行います。
X線を出すとモニターに映像が映り、部屋が暗くなりませんでしたか?
部屋が暗くなっているときにはX線がでていて被曝しているということになります。
また、注腸検査では生殖腺の部分が直接被曝することになりますので、他のX腺検査に比べて生殖腺部の被曝線量は多少、多くなってしまいます。
妊娠の可能性がある場合には行うべきではない検査です。
また、被曝した子宮で奇形児が生まれることはありません。
受精から2〜8週目に100ミリという量の被曝をした場合は、奇形児が生まれる可能性があります。
注腸検査では検査時間がかなり延びてしまった場合、この100ミリを超えないとは言えません。
受精卵が大量に被曝するとその可能性が出てくるということです。
ですから、骨盤部の放射線検査を行う際には月経から10日以内に行うようにしてください。
一応、規則としてあるのですが、医師には徹底できていないのが実状です。
検査をされる本人が言われたほうが良いと思います。
よろしいでしょうか?こんなところで・・・
のりあたま様 投稿者:リンゴ  投稿日:2003年11月12日(水)14時40分58秒
お礼のメール遅くなってしまいましたが、有難うございました。
不安が無くなった訳ではないけど、少しモヤモヤしていた物はなくなりました。
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いちろうさま 投稿者:ふじ  投稿日:2003年10月30日(木)22時46分19秒
以前ここでいちろう様が紹介されていたHPの内容について質問です。
http://www.jaeri.go.jp/dresa/dresa/explain/ab000700.htm
に「最近の低線量域での固形がんデータの解析から、0.05Svレベルで過剰相対リスクの統計的有意な増加が示されている。」と載っていますが、0.05Svは50mSvということですよね?では、たとえばお腹の一般のX線検査は1.27mSVということですが、これを50回弱とると危険になるということになりますか?
リスクの大きさ 投稿者:いちろう  投稿日:2003年11月 3日(月)12時20分32秒
ふじさん、こんにちは。
放射線に限らず有害物質の影響は、曝露量によってどのように変化するかが調べられていて、その結果を基に、ある量を曝露した場合のリスクが推計されることになります。
有意な差があったというのは、その量を曝露した集団とその量を曝露していない集団で、偶然とは考えがたい(ただし、有意水準を5%にしたときには、本当は影響を与えない物質について調べた場合であっても、100回のテストをした場合に5回程度は誤って有意差が観測されます)差があるということを意味しますが、それとリスクの大きさは関係がありません(例えば、調査費用を増やして、サンプル数を増やすと、わずかな差であっても観測されやすくなる)。リスク分析については多くの教科書があるので、ご興味があればいくつか読まれるとよいと思います。
疾患によっては、腹部に繰り返し放射線を曝露し検査する必要がありますが、その場合でも、医師はその検査の利益と不利益を確認して、患者さんに検査をお勧めされているので、検査を受けられた方が有利です。検査についてご不安がある場合には医療機関にお尋ねになるのがよいでしょう。
それとICRP Publ. 84にはいわゆる10日間規則に科学的根拠がないことが解説されています(のりあたまさんが想定されている設定とは少し異なるかもしれませんが)。
http://www.radiology.or.jp/opinion/arch/2001-8-30.htm
お返事ありがとうございました 投稿者:ふじ  投稿日:2003年11月 4日(火)12時33分53秒
いちろう様、早速のお返事ありがとうございました。
あまりにも素人過ぎておかしな質問だったかもしれませんが、この検査ではそのような結果がでたが一概には50mSvをあびても固形がんになるリスクがあがるという確証はいまのところないということで理解してもよろしいでしょうか?
ゼロリスクは存在しない 投稿者:いちろう  投稿日:2003年11月 7日(金)06時17分04秒
ふじさん、こんにちは。
「一概には」というのがリスクの大きさを言うのであれば、その理解で正しいかもしれません(もしかしたらリスクがあがりえるかもしれないが、そのリスクの大きさよりも検査を受けないことの不利益の大きさが大きいと言うことです)。過剰相対リスクが存在するかどうかよりも、そのリスクが存在すると考えた場合その大きさがどの程度であるかというのが、合理的な意志決定上は重要でしょう。
また、極めて小さいリスクがあるかないかを決定するのは、困難であり、理論的な限界も存在します。日本原子力研究所のページにもあるように、統計的検出力はサンプル・サイズにも左右されるので、自ずと検証できるリスクの大きさには限界があります。
(無題) 投稿者:ふじ  投稿日:2003年11月11日(火)16時43分42秒
いちろう様ありがとうございました。普通心配しないでいいといわれる量(たしかこの掲示板でも200Svでも大丈夫でしょうとあったと思いました)で、有意差があったというのを見ただけで単純に驚いてしまったものですから・・。
今はレントゲンをとるような通院はしていません。
過去のことで気になることが少しありました。
参考までにお聞かせいただけたらうれしいのですが、新生児〜2ヶ月くらいの子どもの腹部の単純レントゲンをとるのに、いちろう様のところでは何Svを使用していますか?(大人は1.2くらいとききましたが)
すみません 投稿者:ふじ  投稿日:2003年11月11日(火)21時58分29秒
200Svではなく、200mSvでした。
回答させていただきます 投稿者:アカペラ  投稿日:2003年11月22日(土)19時40分04秒
こんばんは。
パソコンの調子がイマイチでwebに接続できず回答はすっかり遅くなってしまいました。
ふじ様へ
いちろう様からの回答に対する質問ですが新生児であれば大人の半分以下と考えていただければよいかと思います。
再度ですみません。 投稿者:ふじ  投稿日:2003年11月25日(火)22時23分22秒
アカペラ殿。回答ありがとうございました。少し気持ちが楽になりました。
欲張りなようですが、もうひとつだけお聞きしたいことがあります。
こども(2ヶ月のとき)がレントゲンを撮った際に、カシャ と一枚だけ撮ったように思えたのですが、その後、医師のところで話を聞くときに医師は2枚のレントゲン写真を持っていました。一枚撮っただけで2枚現像(というのでしょうか?)するばあいはあるんでしょうか?分からないうちに2枚連写していたのかなぁと後になって少し心配になってしまいましたので、一般的にはありえる話なのか教えていただけたらとおもいます。(現在その病院には通院していません)宜しくお願いいたします。
疑問な点は医師に質問されるのがよいのでは 投稿者:いちろう  投稿日:2003年11月30日(日)08時11分16秒
ふじさん、こんにちは。
アナログ写真機だとシャッターを使うので、カシャという音で撮影したかどうか判断できます。しかし、X線検査はデジカメと同じくシャッターの開け閉めはしないので、撮影時には音がしないでしょう。このためX線検査装置には安全のためX線照射時に音を出す機構が備わっているものが多いようです。
一方、照射により得られた情報をデジタル処理している場合には、一回の照射で異なる形式の画像が得られることがあります。また、比較のために前の画像を出力することもあるでしょう。
なお、得たい情報の質により、一回の照射による放射線量は変えられているはずです。このため、照射の回数と放射線曝露量は単純には比例しないので、照射の回数のみを気にされることにあまり意味はないでしょう。
> 何Svを使用していますか?
放射線では何故か同じ単位を異なる量に用いられています。
例えばSv(シーベルト)は、がんのリスク指標である実効線量、ある臓器の発がんリスク指標である等価線量、実効線量は直接計測できないために実用的に使われる線量当量などに使われています。
このうち、ある位置の線量当量は照射の条件により決定されますが、実効線量などは、さらに患者の条件を決めないと決定されません(放射線の量は、照射されたものに与えられたエネルギーを基に計算されます。一方、エネルギーの与え方は放射線の性質だけでなくエネルギーが与えられる側によっても異なります)。
いずれにしても、これらの量の値は診療を受けた医療機関にお尋ねになるがよいでしょう。さらに、地域の診療放射線技師会などではその地域の医療機関での線量の分布などを調査されているはずなので、それらと比較し安全を確認することもできるでしょう。
(無題) 投稿者:ふじ  投稿日:2003年12月 9日(火)22時21分57秒
早速のご丁寧な回答ありがとうございました。その病院は初めてなので、デジタル処理・・というのがその理由かもしれませんね。
確かに、そのときに医師に質問すべきなのでしょうが、そのときは、こどもの病気のことで頭がいっぱいになってしまっており、通院も終わり、のちのち冷静になって思い返したときにレントゲンのことなどが気になってしまっておりました。でもこの掲示板のおかげでいろいろ勉強になりました。
確かに道を歩いていてもリスクというものはあるのでしょうが、レントゲンのリスクというのは、すぐに答えが出ないというか、いつか、この副作用がでてしまうのか・・とおびえてしまうのが不安になってしまうところでもあるのかもしれません・・(自論ですが)
診療後の疑問と歯科医院での介助業務 投稿者:いちろう  投稿日:2003年12月14日(日)02時26分3秒
ふじさん、こんにちは。
その場では疑問を持たなかったことが、後々、気になることは放射線のリスクに限らず、あらゆる場面で十分に起こりえることだと思います。このうち、放射線のリスクなど医療関係での素朴な疑問で一般的なことだとお近くの保健センターなどの健康相談サービスを利用されるのもよいのかもしれません(最近だとセカンドオピニオン外来を持つ医療機関や放射線相談サービスを持つNGOもできてきているようです(ただし、後者の窓口は発見できませんでした))。そこには、専門スタッフもいるはずなので、疑問に答えてもらえると思います。
また、放射線に限らず、様々な有害物質で影響が生じるのは曝露してからある一定以上経過してからというものがよくありるようです。いずれにしても、あまりに小さいリスクを本気で心配していると体がもたなくなるので(本当は、ヒト以外でその有害物質に弱い生物のことや将来の人類への影響などをもっとよく考えなくてならないのかもしれませんが)、その心配は合理的とは言えないのかもしれません。
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お願いします 投稿者:りろ  投稿日:2003年11月 2日(日)12時52分14秒
はじめまして。私は放射線技師を目指している高校生です。大学では心理学のカリキュラムが無いのですが独学で勉強するしかないのでしょうか?教えてください。
りろ様へ 投稿者:アカペラ  投稿日:2003年11月 3日(月)20時40分19秒
こんにちは。
診療放射線技師をしています、天心堂へつぎ病院の桑原といいます。
私が卒業した鈴鹿医療科学大学は心理学1、2がありました。とはいえ4単位です。
現在、皆様の被ばく相談に応じるにあたり放送大学の受講を検討しています。
確かに、放射線技師の養成校では心理学の授業は少ないです。正直この現状に個人的な意見ですが不満を持っています。微力ながらこの現状を打破するために動いていこうと考えています。また何か力になれることがあればご相談ください。
アカペラさんへ 投稿者:りろ  投稿日:2003年11月29日(土)20時07分17秒
お返事ありがとうございます。
私はこのたび国際医療福祉大学に合格しました。やはり心理学はないので、大学の方々、地域の人々と係わり合いや臨床実験で患者への接し方を学んで生きたいと思っています。また、私はがんの放射線治療に興味がありますので、色々教えてください
付け足し 投稿者:りろ  投稿日:2003年11月30日(日)00時40分40秒
何度もすみません。大学に入学するに当たって、何を一番勉強したら良いですか?
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(無題) 投稿者:あみ  投稿日:2003年11月12日(水)16時49分07秒
診療放射線技師を目指している高校生です。診療放射線の皆様どうか技師の仕事について詳しく教えて下さい。お願いします。
回答させていただきます 投稿者:アカペラ  投稿日:2003年11月22日(土)19時40分04秒
こんばんは。
パソコンの調子がイマイチでwebに接続できず回答はすっかり遅くなってしまいました。
あみ様へ
診療放射線技師の仕事
数多くあります。就職した病院の方針や専門とする診療科で変わってきます。
まず通常、レントゲンと呼ばれている単純撮影、バリウムを飲む胃透視エコーと呼ばれている超音波検査、磁気を使用するMRI、輪切りの写真を撮影するCT、癌の治療をする放射線治療、乳房の写真をとるマンモグラフィーなどなど代表的なものあげましたが細かくいえば数多くの検査があります。
現在は放射線技師は就職困ともいわれていますが、努力をすれば必ず報われます。頑張ってください。またもっと細かいこと・不明な点などあればメール・書き込みして下さい。
大分県 天心堂へつぎ病院 桑原 宏
(無題) 投稿者:あみ  投稿日:2003年11月27日(木)15時11分35秒
回答有り難うございます。詳しく教えて下さり助かりました。
あみさんへ 投稿者:りろ  投稿日:2003年11月30日(日)15時13分19秒
私も診療放射線技師を目指す高校生です。お互い頑張ろうね!私の周りには技師を目指す人がまったくいません(*〜*:)もしよろしかったら色々お話したいです。お返事待ってます。
りろ様へ 投稿者:アカペラ  投稿日:2003年12月10日(水)23時30分25秒
ご無沙汰しています。
合格おめでとうございます。良き学生生活を送られることを願っています。
私は物理で苦労したので物理をお勧めします。
これは技師になって思うことですが学生のうちに手話とか英会話を覚えておけばよかったと思っています。
もう少し仕事に余裕ができたら覚えたいですね。
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歯科レントゲンについて 投稿者:ゆき  投稿日:2003年12月 4日(木)11時00分15秒
はじめまして。歯科衛生士をしている者です。
最近勤めだした歯科医院で子供のデンタル撮影のフィルムの保持を毎回しているのでが、結婚したばかりなのでもし妊娠した時のことを考えると被爆が心配です。
以前勤めていた所では幼児の母親に補助をお願いしていたため、今回の医院では自分がレントゲン室に入ることにためらいがあります。
院長に聞いたところ歯科のレントゲンは心配ないそうで、なにしろ患者数が非常に多い所なのでそんなこと言ってたら仕事にならないといわれました。他の医院でも日常的に行われている事なのでしょうか。自分でもいろいろ調べましたが、一度放射線技師の方にアドバイスお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
ゆき様へ 投稿者:アカペラ  投稿日:2003年12月10日(水)23時26分42秒
はじめまして。診療放射線技師をしている者です。
>最近勤めだした歯科医院で子供のデンタル撮影のフィルムの保持を毎回しているのでが、結婚したばかりなのでもし妊娠した時のことを考えると被爆が心配です。
回答させていただく点で確認したいことがあります。
撮影時に一緒に中に入って保持をするということでよろしいのでしょうか?
私は歯科での撮影は経験がありませんので(されたことはありますが)状況を教えていただければと思います。
>院長に聞いたところ歯科のレントゲンは心配ないそうで、
確かに非常に少ない線量を利用しています。
>なにしろ患者数が非常に多い所なのでそんなこと言ってたら仕事にならないと
いわれました。
私個人の意見かもしれませんが・・・あまり納得がいかない院長のお言葉ですね。
もしよろしければ詳しい状況を教えてください。メールでもよいです。回答が遅くなって申し訳ありません。
大分県 天心堂へつぎ病院 桑原 宏
アカペラ様へ 投稿者:ゆき  投稿日:2003年12月12日(金)19時22分48秒
回答ありがとうございました。
詳しい内容をメールで送らせていただきました。よろしくお願いします。
診療後の疑問と歯科医院での介助業務 投稿者:いちろう  投稿日:2003年12月14日(日)02時26分3秒
ゆきさん、こんにちは。
放射線の性質はとてもよくわかっているので、作業に従事する前にどの程度放射線を曝露する可能性があるのだとか、そのリスクがどの程度であるかを、推計することができます。職場での安全衛生教育(労働安全衛生法第59条(放射線だと第3項も該当するでしょう)で詳しい説明があるはずなので、その時に色々質問されるとよいでしょう(歯科医院だとエックス線装置もきちんと管理されていて患者さんがどの程度被ばくするかも確認されているはずです)。また、幼児の介助を誰が実施するかは文献を検索した範囲では、調査結果を見つけることは出来ませんでした。いずれにしても、実態に応じて管理者とスタッフで検討されて、よい方法を考えて診療にあたるしかないように思います。
ありがとうございます 投稿者:ゆき  投稿日:2003年12月23日(火)12時23分21秒
アカペラ様、再度メールを送らせていただきました。
いろいろとありがとうございました。アカペラ様の回答を見てますと頭が下がります。
いちろうさん、こんにちは。
アカペラさんのおかげで問題が解決いたしました。
いちろうさんにもお調べ頂いたみたいでありがとうございます。
これからは安心して仕事できます。みなさんに感謝しています。
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歯科のレントゲン 投稿者:ミウミウ  投稿日:2003年12月18日(木)01時57分19秒
初めまして。お伺いしたいのですが、私は現在歯科に通っています。信頼できる先生に中々逢えず病院を転々としているのですがその度に歯のレントゲンを撮られています。被爆量が多いのではないかと心配になりました。一年で4〜5回は撮られてます。体への影響は大丈夫でしょうか?
ミウミウ様へ 投稿者:アカペラ  投稿日:2003年12月23日(火)00時36分7秒
はじめまして。診療放射線技師をしています。
>その度に歯のレントゲンを撮られています。被爆量が多いのではないかと心配になりました。一年で4〜5回は撮られてます。体への影響は大丈夫でしょうか?
歯の撮影で使用する放射線の量は非常に少ないですね。
基本的に一般の診断・診察で使用する放射線の量で障害が発生することは考えにくいです。
健診などで胸の写真を撮影することがあると思いますが歯の撮影で使用する放射線の量はその1/4〜1/5といわれています。
放射線の影響に関しては心配されることはないですよ。ご安心下さい。
大分県 天心堂へつぎ病院 桑原 宏
アカペラ様へ 投稿者:ミウミウ  投稿日:2003年12月23日(火)01時53分8秒
丁寧なご回答有難うございました!これで安心できそうです。お礼まで。
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レントゲンによる放射線の影響 投稿者:tama  投稿日:2003年12月21日(日)01時37分7秒
はじめまして。
早速質問なんですが、この間、6歳の娘が首の筋を痛め近くの整形外科に行ったんですが、この時レントゲンを撮りましたが、これが10回以上、1時間近くかかりました。何かちゃんと撮れないらしく…結局、そこの部位はちゃんと撮れなかったようです。この場合、放射線の影響はないんでしょうか。
tama様へ 投稿者:アカペラ  投稿日:2003年12月23日(火)00時53分3秒
はじめまして。診療放射線技師をしています。
回答させていただく前に何点か確認したい点があります。差し支えなければメールでもかまいませんので宜しくお願いします。
>6歳の娘が首の筋を痛め近くの整形外科に行ったんですが、
その後如何でしょうか?お見舞い申し上げます。
>この時レントゲンを撮りましたが、これが10回以上、1時間近くかかりました。
何かちゃんと撮れないらしく…結局、そこの部位はちゃんと撮れなかったようです。
今回撮影したのは放射線技師が撮影されたのでしょうか?
なぜ、ちゃんと撮れなかったのか・・・ちょっと疑問ですよね。
もし、病院のほうから説明がありましたらお聞かせ願えますでしょうか?
一時間と時間は私の経験からいくと撮影→現像→写真の確認という経過での
時間と推測します。一枚写真が出てくるのに時間がかかる場合があります。(機械によりますが)
>この場合、放射線の影響はないんでしょうか。
結論からいくと・・・心配ないと考えてよいと思います。
日常的な診断・診察で使用する放射線の量では影響が発生することは考えにくいのでこの点に関しては安心されてください。
回答が中途半端で申し訳ありません。もう少し詳しい回答ができればと思います。よろしくお願いします。
大分県 天心堂へつぎ病院 桑原 宏
アカペラ様へ 投稿者:tama  投稿日:2003年12月23日(火)17時29分6秒
ありがとうございます。
6歳の娘の様子ですが、寝違いのように首をかしげた状態です。動かすと痛いらしく…。
レントゲンの件ですが、担当の医師に聞いたところちゃんとしたレントゲン技師だそうです。
あまりにもレントゲンの時間が長いため、担当の先生が途中で終わらせたた状態でした。担当医によると「ここは確かに撮りにくい場所だから…」と済んでしまいました。
でも放射線の影響はないということで一安心です。
医療のことを知らない私は、「レントゲン」「放射線」「被爆」とすぐ結び付けてしまいました…反省。
アカペラさんのご回答を見る前に、その病院に紹介状を書いてもらい他の病院へ移りました。その必要はなかったのかもしれませんね。でもその時は不信感ばかりがつのり、そうせずにはいられませんでした。
アカペラさん、ありがとうございました。これでレントゲンに関しては一安心です。あとは首の治療に専念したいと思います。
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この場合は? 投稿者:みなと  投稿日: 2004年1月 7日(水)23時13分29秒
私は医療に従事しているものです。
循環器疾患の患者さんがいるので、2回ほど心カテ検査に立ち会いました。
2回ともプロテクターをつけており、透視時にはカテ室内にいましたが、造影時には室内を出ています。
その後妊娠が判明しましたが、この場合胎児に対する影響はどうなのでしょうか。
おそらく妊娠3〜5週のあいだだと思います。
いろいろと検索をしましたが、心カテについての情報は探すことができませんでした。御回答をよろしくお願いします。
妊娠と検査への立ち会い 投稿者:いちろう  投稿日: 2004年1月13日(火)06時56分38秒
心カテ検査の場合に限らずX線診療室内に立ち入って作業する場合には、事前に、立ち位置によってどの程度放射線に被ばくするか推測されています。
また、検査後に、従事者がどの程度被ばくしたかどうかも推計するとともに、ある程度被ばくする可能性がある場合には、放射線診療従事者として登録していない場合であっても個人線量計により計測でも確認されているはずです。
このような放射線管理により十分に安全が確保されているので、胎児への影響は考えがたい程度であるでしょう。
詳しくは勤務されている医療機関の放射線管理の担当者にお尋ねになるのがよいのではないでしょうか。ICRPからも「妊娠と医療放射線」が発行されています。どうしても気になる場合には読まれると参考になるでしょう。
みなと様へ 投稿者:アカペラ  投稿日: 2004年1月13日(火)22時40分20秒
こんにちは。診療放射線技師をしています。回答が遅くなりました。申し訳ありません。
では回答をさせて頂きます。
今回の場合、下腹部・胎児へ届いた放射線の量は0と考えてよいと思います。
理由@透視時は検査室内・撮影時は室外にいたということ。
造影時(撮影時)は多くの放射線の量を使用しますが、透視時は比較的少ない放射線の量を使用します。またプロテクターを着用していたということもあり下腹部・胎児へ届いた放射線の量は0と推測します。
理由A当院における管理
私も心臓カテーテル検査業務の経験があります。手術室スタッフ(Ns)も放射線の量を測定する計測器(フィルムバッチ)を体(お腹)に携帯し業務していますが、放射線の被ばくを認めたことはありません。(プロテクターを着用しています)
今後の業務に参照なんですが・・・
心臓カテーテル検査の場合(放射線検査全般にいえることですが)、被検者(患者)が検査中寝ている検査台に近いほど、その周囲の放射線の量は増加します。
しかし、きちんとした距離を保てば、放射線の量は減少していきます。
もしまた何かあればメール・書きこみして下さい。
大分県 天心堂へつぎ病院 桑原 宏
ありがとうございました 投稿者:みなと  投稿日: 2004年1月15日(木)00時16分57秒
>いちろうさん
ご回答どうもありがとうございました。今後も仕事は継続していくつもりですので、ぜひICRPの「妊娠と医療放射線」参考にさせていただきたいと思います。
>アカペラさん
ご回答どうもありがとうございました。専門的な解説、とても安心しました。また何かあればよろしくお願いいたします
心カテと従事者被ばく 投稿者:いちろう  投稿日: 2004年1月18日(日)11時21分35秒
みなとさん、こんにちは。
心カテ検査での被ばくとその防護はICRPのInterventional Procedures Avoiding Radiation Injuriesを読まれるとよいかもしれません。
また、これらのエッセンスは、pptファイルとしても提供されているのでテキストと合わせて見られると理解の助けになるかもしれません。
http://www.icrp.org/educational_area.asp
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頭へのレントゲン撮影について 投稿者:しんりん  投稿日: 2004年1月14日(水)16時45分50秒
はじめまして。2歳4ヶ月の男の子ですが、先日頭を打ち、病院で頭部をレントゲン撮影しました。嫌がった為5〜6回位撮影しましたが、年齢による影響又は頭部への影響等あるかお教えて頂きたくメールしました。また、一度あびた放射線は年月が経てば消えるのか教えて下さい。
しんりん様へ 投稿者:アカペラ  投稿日:2004年 1月19日(月)19時56分45秒
はじめまして。診療放射線技師をしています。
>2歳4ヶ月の男の子ですが、
先日頭を打ち、病院で頭部をレントゲン撮影しました。
お見舞い申し上げます。その後は如何でしょうか?
>嫌がった為5〜6回位撮影しましたが、年齢による影響又は頭部への影響等あるか結論からいくと影響の心配はしなくて良いと思います。
放射線にも量があります。今回使用した量と障害の発生するとされている量を比較してみたいと思います。
※大人で使用する線量を参照していますので実際はもう少し低いかと推測します。
今回の使用量(数回撮影):約0.5Gy(多めに見積もっています)※頭部(皮膚)でのと考えてください。
脱毛などの皮膚障害を起こす線量:2Gy(一度or続けて撮影したとして)
約1/4です。一般で使用する放射線の量で障害が発生することは考えにくいですね。
>一度あびた放射線は年月が経てば消えるのか教えて下さい。
よく質問されることですね。「放射線は蓄積するのか?」という点ですね。
「放射線」という全体からみれば確かに「蓄積」します。
ただそれは原爆・臨界事故・原発事故のような非常に大量の放射線の場合に問題になります。
一般で使用する放射線の量では「体内に放射線が残る」という心配はしなくてもよいと思われます。
また何かありましたらメール・書込してください。回答が遅くなりましたことお詫び申し上げます。
天心堂へつぎ病院 
日本放射線カウンセリング学会   桑原 宏
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腹部・胸部・歯のレントゲンについての影響 投稿者:夏みかん  投稿日: 2004年1月21日(水)20時09分6秒
初めまして。現在妊娠はしておりませんが妊娠希望しているものです。今月の初旬にお腹の調子が悪くなり内科に行きガスがたまってるかもとのことで念のため腹部のレントゲンをとりました。ついでに基本検査もお願いしたので胸部のレントゲンも一緒にとりました。計2枚です。そして本日歯が痛くなったので歯のレントゲンもとりました。これから排卵期に入りますので妊娠したいと考えておりますが1ヶ月に3回もレントゲンをとってしまったので今後の妊娠に影響が出てくるものかどうかを心配しております。できるだけ早く子供をつくりたいと思っておりますので・・・・
受けた放射線はいつごろまで影響があるものですか?お忙しいと思いますがお早めに回答していただければ助かります。
夏みかんさんへ 投稿者:アカペラ  投稿日: 2004年1月22日(木)23時22分24秒
はじめまして。診療放射線技師をしています。
回答させて頂きます。
>今月の初旬にお腹の調子が悪くなり内科に行き・・・
お見舞い申し上げます。その後の具合は如何でしょうか?
>1ヶ月に3回もレントゲンをとってしまったので・・・
今回の撮影をまとめてみます。
@腹部のレントゲン
A胸部のレントゲン
 同じ日に撮影
B歯のレントゲン
まずAとBの撮影に関してましては、下腹部(子宮)には放射線はとどいていないと考えてよいと思います。
@の腹部の撮影に関してましは確かに下腹部(子宮)には放射線は届いていることは届いています。
しかし、一般の診断などで用いる放射線は少なく放射線の影響で不妊などを生じる心配はないと考えてよいと思います。
そして妊娠後の影響(奇形児など)に関しましては妊娠前の被ばくにより奇形児が発生することはありません。
(※ただ妊娠後の被ばくであっても一般の診断などで用いる放射線の量で発生することはありません。)
撮影後「放射線が体内に蓄積されて影響が出てくるのでは・・・」
という質問はよくありますね。
しつこくて申し訳ありませんが、一般の診断などで用いる放射線は少なく放射線の蓄積などの心配はないと考えてよいと思います。
参考になりましたでしょうか?
また何かわからない点・質問があればお気軽にメール・書き込み下さい。
大分県 天心堂へつぎ病院 桑原 宏
アカペラ様へ 投稿者:夏みかん  投稿日: 2004年1月23日(金)22時19分59秒
すばやい回答どうもありがとうございました。おかげさまで体調の方はすっかり良くなりました。回答していただいてとても安心いたしました。
今後の妊娠にも影響はないとのことで安心して子供を作りたいと考えております。
また何かありましたらメールいたします!どうもありがとうございました。
『放射線(レントゲン)検査を受けた方々』と『診療放射線技師』とのコミュニケーションボード by 診療放射線技師の為のリターンネット
胸部レントゲンの放射線量 投稿者:メロン  投稿日: 2004年1月26日(月)12時15分9秒
初めまして。先日、鎖骨を痛めたため、外科にかかりレントゲンをとってもらいました。
鎖骨全体と、痛む部分と2枚を撮り終えると、担当の技師の方が、「きちんと撮れているか確認しますのでお待ち下さい」と言って、部屋を出ていきました。数分後、別の技師の方が出てきて、なぜかもう一度同じ姿勢のものを2枚撮り終えました。合計4枚撮ったことになります。
帰宅してからとても不安にかられたので、数日後、電話で問い合わせたところ、別の技師の方が「その部分の撮影は難しいので」とのことで、撮り直しはおかしな事ではないような話ぶりでした。また、2人体制で行っているとのことでした。
私が不安に感じでいるのは、
1.最初の2枚を撮影した技師さんが、放射線量を多く出しすぎてしまった、若しくは全身に浴びせてしまった等のミスをしてしましい、出てこれなくなってしまったのではないか。
2.放射線の量は毎回調節されるのであれば、誤って出しすぎてしまうことなどあるのでしょうか。
3.本当に難しい撮影だったのでしょうか。
等です。とても被害妄想的なおかしな考えだと人には笑われてしまいそうですが、真剣に悩んでいますので、どうかお教えいただければありがたく存じます。
宜しくお願いします。
メロンへ 投稿者:mibi  投稿日: 2004年1月27日(火)21時22分28秒
一概にはいえませんが、最近の大病院ではレントゲン写真はCR化している所が多く、そうだとすれば、線量の間違えでの再撮影というのはあまりありません、また特に難しい撮影とも思われないですね、こういった場合再撮影の前に強く理由を聞き、納得できない場合は失敗した写真を見せてもらうべきだったと思います。今後、どうしても納得できない場合は病院長あてで苦情の手紙を出す事をお勧めします。普通はきちんとしたお返事が来るはずですので。
メロン様 投稿者:アカペラ  投稿日: 2004年1月27日(火)23時29分11秒
はじめまして。診療放射線技師をしています。
回答させていただきます。
最初に、ご質問の件ですが同じ現場で働く人間として、やはりその場ではないとわからないこともあります。あくまでも私自身の経験上での推測となりますのでどこまで明確に答える(今回の場合アドバイスという形になるかもしれませんが)ことができるかわかりませんがご了承下さい。
>1.放射線量を多く出しすぎてしまった、若しくは全身に浴びせてしまった。
>2.放射線の量は毎回調節されるのであれば、誤って出しすぎてしまうことも
 あるのか
私自身まだまだ未熟者でありやはり、撮影をしなおすことはあります。
いつも患者様には申し訳なく思っています。
放射線の量は毎回調整します。年齢・体格などに合わせ調整をします。
たしかに撮影条件(放射線の量)の設定が異なり撮影しなおす場合があります。この場合「放射線の量が多い」逆に「放射線の量が少ない」ということがあります。
ご質問にあります、「全身に浴びせてしまった」というのは機械の性質上考えにくいですね。
>3.本当に難しい撮影だったのか
この点に関しましてはどのような指示がDrから出ていたのかがよくわかりませんのでなんともいえないですね。
やはり指示内容によっては難しい場合があります。
私の経験の上で今回の件を分析してみました。
でもやはり今回の頂いた質問もそうですし、私自身思うのは放射線技師の対応というのが非常に重要ですね。
撮影し直すというのは「ミス」するということと同じですから決して「いいこと」ではありません。質問にあります「おかしな事」です。
今回の撮影で使用した放射線の量を含めて、確かに一般の診断で用いられる放射線の量では人体に影響がでることは考えにくいです。でも再撮影はやはり「いいこと」ではありません。
私も以前は失敗したことが恥ずかしくまともに患者様の顔もみれずに淡々と再撮影をしていたことがあります。しかし、この掲示板での回答をはじめて患者様の声を聞くことにより考えを改めました。「お詫び」と簡単ではありますが「理由」をいうようにしました。
やはり再撮影は「いいこと」ではありませんから。
いままで、この掲示板に投稿されたことをまとめて学会などで報告してきました。今後も患者様の放射線技師への声を微力ながら届けていきたいと思います。
もし、何か聞きたい点などございましたら遠慮なくメール・書き込みして下さい。
診療放射線技師 
日本放射線カウンセリング学会    桑原 宏
ありがとうございます 投稿者:メロン  投稿日: 2004年1月28日(水)11時16分40秒
>mibi様
ご回答いただきましてありがとうございます。
こんなに後で悩むくらいだったら、やはりその場で質問すべきだったと私もとても後悔しております。時間が経てば経つほど、こちらも言いづらくなってしまいます。今回の件は、放射線量を異常に多く浴びてしまった可能性はおそらくないだろうと信じるしかなさそうです。
>アカペラ様
ご回答していただきましてありがとうございます。
一番心配していました、放射線量に関しては、ほとんど心配ないのですね。それだけでも安心しました。とはいうものの、少し多めに浴びてしまったことは事実なので、それが体に蓄積されないことを祈るばかりです。医療に関して素人なので、ちょっとしたことでも不安にかんじたり不信に思ったりしてしまいますが、このサイトのように、少しでも楽になれるようにアドバイスしていただける場所があり、感謝しています。
アカペラ様 投稿者:メロン  投稿日: 2004年1月30日(金)09時12分42秒
しつこくてすみませんが、もう一度だけ質問させていただいてよろしいでしょうか?
>一般の診断で用いられる放射線の量では人体に影響がでることは考えにくいです。でも再撮影はやはり「いいこと」ではありません。
とお答えしていただきましたが、例えば10年後20年後などに、なんらかの病気の原因になる可能性も全くないということなのでしょうか?「いいことではない」のは対面上の問題のみの事で、「体に害がある」という意味は含まれないのでしょうか?過去の統計で「絶対にない」とは言いきれないのも分かっているのですが、再撮影することで、余分なものを体に浴び、それが蓄積され、すぐにはわからないものの、忘れた頃に、それが原因で病気になりうる可能性があると思うと、腹だたしくなります。このような考え方は、おかしいのでしょうか?
メロン様へ2 投稿者:アカペラ  投稿日: 2004年1月30日(金)23時50分54秒
メロン様
こちらこそ言葉足らずということと「私の考え」を長々を書いてしまい、重要な部分が欠けていたのではないかと反省しております。
>「いいことではない」のは対面上の問題のみの事で、「体に害がある」という意味は含まれないのでしょうか?
率直にいえば「対面上の問題」ということになります。
「体の影響」に関しては問題ないと考えてください。
「体への蓄積」に関しても一般の診断で使用する放射線の量では心配されることはありません。
最初にお伝えしたかったのは「体に害がない」とはいえ「ミス」なわけですから決して「いいこと」ではないし再撮影は「当たり前のこと」ではない・・ということなんです。
いらぬご心配をお掛けし申し訳ありませんでした。
またなにかあれば遠慮なくメール。書き込みして下さい。
日本放射線カウンセリング学会 桑原 宏
アカペラ様ありがとうございます。投稿者:メロン  投稿日: 2004年1月31日(土)13時03分39秒
アカペラ様
お答えしていただきありがとうございます。
素人の私に、とても分かりやすい言葉で教えていただいたので、とても安心することができました。実は、再度、病院に問い合わせたところ、先方から、あまりにもしつこい「変な人」と思われてしまったようで、その対応に落ち込んでいたところでした。もうこの件に関しては心配しないことにします。本当にありがとうございました。
『放射線(レントゲン)検査を受けた方々』と『診療放射線技師』とのコミュニケーションボード by 診療放射線技師の為のリターンネット
レントゲン検査に不安  投稿者:もす  投稿日: 2004年2月17日(火)01時21分29秒
抗ガン剤治療のため、入退院をくり返していますが、入院(新しいクール)のたび(6〜7週間に1度)に胸部のレントゲンを撮らされます。
そんなに撮る必要があるのでしょうか。
新聞報道で、レントゲンやCTの撮りすぎと癌の関係が報道され、
精神的に辛いモノがあります。
もす様へ 投稿者:アカペラ  投稿日: 2004年2月19日(木)19時42分0秒
はじめまして。
診療放射線技師をしています。お役に立てるかどうかわかりませんが回答させて頂きます。
参考になれば幸いです。
>抗ガン剤治療のため、入退院をくり返しています
お見舞い申し上げます。
放射線の影響が新聞報道されご心配されたのではないでしょうか
最初に放射線の影響に関する新聞報道に対して私の個人的な見解かもしれませんが述べさせていただきます。
今回の報道内容に関しては、日本の医療被ばく増加に対する警告であると思っています。ただ、「全体の医療被ばく」が多いという問題であって「個人の発癌率」に置き換えるのはいささか無理があるのではないかと思います。
通常診断で用いる放射線の量は少なく、その量は発癌率を高めるものではありません。
その点に関しましては心配ありませんのでご安心下さい。
撮影の必要性に関しましては、入院時に胸の写真を撮影し体の状態を知るという目的で行われていると思います。
胸部の写真に関しましては「肺・心臓」など体にとって重要な臓器の情報を得ることができます。入院時に胸の写真を撮影するのはそのような理由であるということをご理解していただければと思います。
ただ、検査の必要性を患者様がしらずに検査を受けるというのは不安になりますよね。
今回のお話など「患者の声」を拾いあげて全体に伝えていきたいと考えています。
文才の無さからこのような支離滅裂な文章になってしまいました。お詫び申し上げます。
また何か不明な点・ご質問ありましたらお気軽にメール・書き込みして下さい。
       日本放射線カウンセリング学会   桑原 宏
http://homepage3.nifty.com/jsrc/
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再びですが 投稿者:sau  投稿日: 2004年2月19日(木)15時18分41秒
お久しぶりです。前回はいろいろ親身なご回答を頂きありがとうございました。あれからかなりたっていますが、もうひとつだけ関連したことで教えて欲しいことがあります。
それは、最初に子供が(一ヶ月の乳児)肺炎があるかどうかのレントゲン検査をしたときには大きな台の上に寝かせられて、上から撮影していました。影絵のような十字の影が胸にあたっていたことが記憶にあります。その2日後に、最初に撮ったレントゲンで腸の中の空気がたまっているようなので、一応腸のレントゲンを撮りますといわれて、今度は、私が子供のわきの下を、両手でかかげて、たてにしてとりました。(私はしゃがんでいましたが高い高いするみたいな感じ・・)
一般的にのお話で結構なので、こういう装置の違いはどのようなときに使い分けているのでしょうか?というのも、最初に、寝かせて撮った方法でも腸の中はとれているので、2枚目も同じに撮ればいいのになぜ違う方法で撮影したのか、知りたいのです。どちらかがより多くの放射線が出ているとか、そういうことはあるのかなと思い質問しました。何度もすみません。
sau様へ 投稿者:アカペラ  投稿日: 2004年2月22日(日)12時13分45秒
無沙汰しています。前回の回答の感想まで頂き感謝しています。
今回の件、判る範囲ですが回答させて頂きます。
@>(一ヶ月の乳児)肺炎があるかどうかのレントゲン検査をしたときには大きな台の上に寝かせられて上から撮影
A>腸のレントゲンを撮りますといわれて、今度は私が子供のわきの下を両手でかがげて、たてにしてとりました。
最初の@に関しては胸部の写真です。まだ一ヶ月ということあり首がまだすわっていない場合は寝かせて写真を撮ることが多いです。
Aに関しては腹部の写真です。お腹の中のガス像を確認するには立たせた(抱えた)状態で撮影しますと、ガスの状態判りやすいです。
と理由で撮影の方法を変えたと思われます。
>影絵の十字の影
これは撮影時に場所を設定する場合に使用するランプの光です。
(ポインタと考えてもらえれば判りやすいかと)使用する放射線の量に関しましては、大差ありません。
以上判る範囲ですが回答させていただきました。
もし、不明な点などあれば遠慮なく書き込み・メールして下さい。
日本放射線カウンセリング学会 桑原 宏
http://homepage3.nifty.com/jsrc/
アカペラ殿 投稿者:sau  投稿日: 2004年3月 2日(火)14時07分33秒
早速のご回答感謝しております。
やはり、そういう理由が考えられるのですね。よく分かりました。
実はその後、腸の件で小児外科のある病院でもう一度レントゲンを撮影しました。
そのときはまたなぜか寝かせた状態だったのです。きっと、たてにして撮る装置がなかったのかなと思います。
そもそも、この一連の件は、子供が生後一ヶ月で急に発熱したために行ったものです。初めての子供をさずかり幸せの絶頂にいたときに、このようなことがあり、頭の中はパニックで、やることなすこと、空回りして、かえって検査を増やす結果を招いてしまったり・・・と今まで経験したことのない辛さを味わいました。
レントゲンの検査で、恐怖で泣き叫ぶ赤ん坊の胸に十字のポインタが当たっていた様子は、そのときの不安でつらい気持ちをすべて凝縮して表現したものだったような気がします。私には一生忘れられない場面です。個人的な感想を書いてしまってすみません。
『放射線(レントゲン)検査を受けた方々』と『診療放射線技師』とのコミュニケーションボード by 診療放射線技師の為のリターンネット

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