環境保全と森林 2




1.窒素酸化物
一酸化窒素NO、二酸化窒素NO2などの窒素酸化物NOxは主として化石燃料の燃焼によって生じる。
工場などの固定発生源と自動車などの移動発生源がある。
二酸化炭素は高濃度で呼吸器に好ましくない影響を及ぼすほか、酸性雨および光化学大気汚染の原因物質となる。

2.二酸化硫黄
SO2は、硫黄分を含む石油、石炭などが燃焼するときに発生し、呼吸器に悪影響を及ぼす(四日市ぜん息)ほか、酸性雨の原因物質となる。

3.浮遊粒子状物質(SPM)とは粒径10ミクロン以下のものをいう。
工場の煤煙中の煤塵、ディーゼル自動車排出ガス中の黒煙等に含まれるほか、NOxやSOxのガス状物質が変化したものさらには土壌の巻き上げによって生ずるものなど多種あるが、ディーゼル車からの黒煙によるものが2〜4割をしめるという。(環境白書)

4.オゾン層は紫外線の大部分を吸収して生物を守る働きをしているが、地上で放出されるクロロフルオロカーボン(CFC、いわゆるフロンの一種)やハロン等が成層圏に達し、これらに含まれている塩素原子や臭素原子によってオゾンが破壊されている。
南極上空のオゾンホールの拡大。

5.二酸化炭素 CO2のほかメタン、亜酸化窒素、N2Oなどが温室効果ガスと呼ばれる。