分収造林などの手法は都市部と森林地域を結びつける有効な方法であり、また国を越えての森林整備にも貢献するシステムとして今後は国際ルール化の努力が必要であると考える。
一方、40年、50年というような長期契約はボランティア活動の対象としての植林などにはそぐわないという意見もあり、より多くの人の参加を可能とするシステム開発も必要であろう。
従来の林業は肉体的苦痛を伴うとか、労働災害の危険度が高いなどの理由で新たな参入を困難にする分野となっている。
これを解決するため高性能林業機械の導入などが行われているが、これらと並行的に自然力すなわち太陽エネルギーのコントロールを行うことで森林施業を効果的に推進することが考えられる。
たとえば複層林施業もその一つである。
従って知的林業とは科学性に立脚した林業あるいはエコロジカルな手法を応用した林業である。