森林科学の最前線−北海道大学演習林見学会
1. 趣旨
森林は、木材資源の保全と利用という林学の観点はもちろん、生物学、気象学、水文学、水産学等の様々な観点から研究されてきました。とりわけ、近年、地球環境問題や生物多様性の保全への対応が重視されるなかで、複合的で大規模な自然を相対的にとらえ、その動態と気候を解明しようとするフィールド・サイエンスへの取り組みが、国際的・学際的に進められつつあります。
全国の大学演習林の中でも随一の規模を誇る北海道大学の演習林は、林学・林産学の実習に資する一方、1970年ごろから総合的な自然研究のフィールドとしての計画的な基盤整備が進められてきました。
今回の見学会では、実際に様々な観測装置を見学しながら、現場で研究に当たっておられる研究者の先生に森林科学の最前線における研究課題、方法、将来の展望等についての話を伺い、今後の森林研究のあり方についての意見交換を行います。
2. 日程(予定):平成10年8月22日(土)〜24日(月)
8月22日(土)
8:55 東京羽田空港発 (JAS193便)
10:30 旭川空港着
11:30 雨竜地方演習林到着
午後 材木育種試験場、水文観測装置、気象観測装置、フェノロジー
観測装置等を見学
夜 母子里宿泊
8月23日 (日)
午前 苫小牧演習林に移動
午後 森林観測塔、林冠観測クレーン、森林資料館、幌内川親水空間
等を見学
夜 苫小牧宿泊
8月24日 (月)
午前 移動
研究会「森林科学の最前線」
午後 移動
14:20 千歳空港発 (JAS113便、15:50 羽田空港到着)
3. 研究会「森林科学の最前線」(案)
「北海道大学北方森林圏研究センター構想について」 (演習林教授)
「アジアに広がるフィールドネットワーク:IGBP-TEMA研究」
(演習林中島、小池)
「地球環境科学研究の動向と森林研究」(平川)
「社会と森林」(森林塾長 小澤普照) 等