北京空港を飛び立ったジェット機は西方に向かって飛ぶ。北京は緑が豊かであるが、30分も飛ぶともう緑は薄くなり、砂漠化しつつある地域が眼の下に広がっている。寧夏回族自治区の首都銀川には北京から1時間半弱で到着する。
銀川市から南東に車を走らせる。有料の高速道路である。10分も走れば郊外にでる。道路の両側に畑が広がっている。このあたりは黄河の氾濫平原で土壌は肥沃であるとのことである。
1時間強の走行で塩池県に入る。路側に若干のポプラなどの樹木が見られるが、全体としては広漠たる原野である。
高速道路と料金徴収所
さらに進むと流動砂丘地帯に達する。
このような流動砂丘を固定するため緑化プロジェクトが平成元年度から日中両国の共同事業で開始された。
現在の流動砂丘の状況、プロジェクト開始前は全体がこの状態
年間雨量100ミリ以下、標高1400メートルという悪条件の中緑化に成功した
樹木植栽後数年で砂が土壌に変わってくる
井戸を掘って地下水位の変化を調べる
今年(1999)は水位が高く2メートルくらいのところに水面が見える