昨年(1996年) も8千メートルを超す山に登った田部井さんに対する質問で多いのは、その年齢で(著書「山の頂の向こうに」の著者紹介よれば、1939年福島県三春町生まれとのこと)8千メートルの山登りが可能な秘訣は何ですかということだそうです。
なるほど田部井さんは、1962年昭和女子大英米文学科を卒業される頃から登山活動に力を注ぐようになり、1975年にはエベレストに女性では世界初の登頂者となり、さらに1992年には、これまた女性では初の七大陸最高峰登頂者となっている人なのです。
でご本人のお話によれば、秘訣は足のマッサージやストレッチにあるということです。もう少し具体的にいいますと、毎日、足の指を一本一本揉みほぐすことと、足の甲のマッサージを行うことだそうです。
相棒がいれば向かい合ってお互いの足を揉むのが良いそうです。これを行うことで血行がよくなり健康と脚力の増進ができるようです。
相変わらずの登山の連続の間に、山岳環境保護団体である日本ヒマラヤン・アドベンチャー・トラストの代表として忙しく活動し、家庭では一男一女の母としてがんばる田部井さんのご活躍をお祈りします。