飛騨の匠の物語


節季候(せきぞろ)にでてくる飛騨の匠


昔、門付(かどづけ)の芸人が師走になると節季候節季候 めでたいめでたい、と唱えて歩いたそうですが、その際の唱えごとの中に広島県賀茂郡の例として、「大和国からござりた節季候、御家の掛りをあらあら申せば、四方の堀には水を湛え、八つ棟造りの檜の無節、先年飛騨の匠が建てたる御家か、さても見事や、せきぞろ」(参照、世界大百科事典・日立デジタル平凡社)とありますように飛騨の匠は昔から有名であるとともに飛騨・美濃地方の人々の誇りでもありましょう。

飛騨の匠についての情報、書物などの名前でも結構です、がありましたらお知らせください。掲載したいと思います。



現代における飛騨の匠の活躍


それは阪神大震災における匠人(たくみびと)の震災ボランティアとしての活動です。
資料によりますと、神戸市東灘区、芦屋市及び支援会議を含め、21チーム(17団体)が100日間で、448人延べ906人の現代版飛騨の匠が活動されました。
支援内容は、東灘区と芦屋市をあわせて、屋根補修53件、家屋補修65件、避難所間仕切り2件、家屋診断等234件の計354件となっています。
この結果、新たな信頼関係が生まれ、震災後の住宅建築に是非東濃や飛騨の産直住宅を建てたいという方が増加し平成10年3月末現在で約150棟の東濃ひのきの家・長良杉の家が建てられました。
木の成長も、木造住宅も信頼の年輪の積み重ねということであると思われます。
飛騨の匠のご活躍をお祈りします。



岐阜県産直住宅建設促進連絡協議会
TEL 058-271-9941




本格的な屋根補修。タル木、野地板、瓦サン、
破風板などすべて新品に取り替える(芦屋市内)



シュータを利用して、瓦礫の処理
(神戸市東灘区内)



完璧なまでの屋根補修 野地板を張り
ルーフィングを施工中(芦屋市内)



NHKの取材に応じるリーダー(芦屋市内)


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