沖縄県宮古島 〜大感激!『宮古馬』との出会い (2000.7.6)
宮古馬をご存知ですか?
私は今回の旅行で宮古島に行くまで、その存在すら知りません
でした。
もしかしたら、その存在を知ることなく、宮古島を後にしていたか
も知れませんでした。
日本の在来馬で、現在、宮古島に19頭、北海道に、研究のため
に3頭いるということです。
沖縄県の天然記念物にも指定されています。
宮古馬を知ったのは偶然でした。
宿泊したホテルのロビーにあった、宮古島の情報の検索
システムを見ていて、何気なく検索した「宮古島の文化」
(だったと思います)のコーナー。
目に飛び込んできた、小柄な馬の姿。
島内の「熱帯植物園」にいる、と書いてある!
もちろん迷わず行きました。
・・・が、すでにそこに宮古馬はいませんでした。
園の方に聞くと、個人の家に預けているとの事で、会う事
はできませんでした。
あの時の、私の落胆ぶりは、そりゃもう・・・。
4日間の滞在期間。宮古馬を知ったのは2日目。
3日目、諦めきれない私は、ホテルの人に聞いてみた
りしたのですが、わからず。 その夜、オプションの足
つぼマッサージを申し込んでいたので、マッサージ師さ
んにも聞いてみました(けっこう執念深い。笑。)
すると、「村役場に聞いてみたら」の鶴の一声。
はっとした私は、旅行最終日の朝いちで役場に電話!
すると、飼育してるという方の、連絡先とだいたいの場
所を教えてくれたのです! そりゃもう、うっきうきで場所
探し!しかし、地理にうとい旅行者。ガソリンスタンドで、
お店で、商店で聞きまくりました(←いい迷惑) そして、やっとやっと辿り着いたのです!!
電話も何度かかけましたが、お出にならなかったので、不在か、と思いながらも伺いました。
その方は、与那覇勝利(よなは かつとし)さん。
愛馬は勝利(しょうり)号
(←すみません、写真が・・・。逆光でした。お顔が見えないっ。)
突然押しかけた格好になった私達を、快く迎えてくださいました。
「1頭しかいないけど」と家から少し離れた牛舎へ案内してください
ました。「奥にいるよ」と言われ、行ってみると、思っていたより更に
小柄でかわいらしい、でもとても精悍な顔立ちの馬がこちらを見て
いました。
やっと会えたと思ったら、嬉しくて涙が込み上げてきました。
与那覇さんは、「乗ってみるかい?」とおっしゃるではありませんか!
まさか、天然記念物に指定されてるお馬に!とびっくりしましたが、
乗せていただきました! しかも、柵の外に出して「乗馬やってるなら
大丈夫だ。ほーら行って来い」と私と勝利だけを送り出してくれました。
ケガでもさせたら大変と、びくびくの私を尻目に、のんびりな与那覇さん。
でも、実際こんな機会は滅多に無いので、とてもとても嬉しかった。さとうきび畑の間を、私と勝利号
だけで、ぱかぱかとお散歩。 幸せ〜。ど素人な私のいうことを素直に聞いてくれる勝利号。
この大きさで、立派な大人です。暑さにはめっぽう強く、夏の暑さにもばてる事はないそうです。
子供の頃は、そりゃもう、やんちゃ坊主で手におえず、触らせたりしなかったそうです。
今はすっかりおとなしくなったそうです。 初対面の私にも、最初は誰だろうって反応でしたが、すぐに
慣れてくれて、かわいい馬でした。
勝利号はあちこちにお呼ばれします。つい先日も「サニツ浜
カーニバル」という町のお祭りの競馬競走に参加。見事勝利
しました!(残念!7月2日開催。私が宮古島に来たのは3日!
勝利号が走るとこ見たかった!)
与那覇さんは、何かと脚光を浴びる勝利号の新聞の切り抜き
をひとつひとつ大事に、アルバムに保管していました。
それを1ページずつ説明しながら見せてくれました。
牛舎のわきは広いスペースがとってあって、勝利号と子牛が走り
回っています。
綱で引っ張ってこなくても、呼べば来る、という信頼関係。
勝利号は大切にされてるなぁと思いました。 幸せだね、勝利号。
とても、ほんわかした気持ちで帰途につきました。
本当にありがとうございました。与那覇さん。勝利号。 またいつかきっと、会いたいなぁ。