購入の経緯
EF8型CR-Xを10年以上所有していた。とても気に入った車で実用上も見た目よりずっと積載能力が高いので2002年に長男誕生後もそのまま乗っていたが、傾斜の強いリヤハッチガラスからの日射が暑いために買い替えを決定。4人乗車が可能で感性の合うエンジンを積んでいるという条件では、この車以外に選択肢が無い。 |
長所
@絶品のVETCエンジン。2000ccに排気量が増量して低回転でも力強く、高回転は8400rpmまで2次曲線的にパワーが増していく絹のような回転感覚。ゆっくり走りたい時も、ガンガン行きたい時も万能に応えてくれる。
A高回転でのパワーと痺れる官能的なエンジンサウンド。遮音材が省かれているために車内でもエンジン&排気サウンドが良く聴こえる(またはうるさい)が、この車の性格に合っている。
Bまあまあ満足できる車体剛性がある。(ホンダ車がヘナヘナの車体剛性であったことは過去の話である。)
C30000km以上走行した(2009年7月)現在でもあまり剛性劣化が感じられないので、固いサスペンションであることを考慮すれば耐久性もあると判断できる。
Dがっしりとした手応えがあり、微舵領域でも確実に反応のあるステアリング。当然運転が楽しくなる。
Eステアリングを切り込んでいっても、リアサスペンションが最後まで路面を離さない。このために、長いホイールベースでもコーナーリングが得意である。(車体剛性を感じつつ気持ちよく曲がれる。)
Fヘリカルギア式リミテッドスリップデフ(LSD)のはたらきで、スロットルオンのコーナリングでも確実にトラクションがかかる。上記特性と相乗効果でワインディングロードではひらひらと蝶のように走り回ることができる。
Gサスペンションは固いが気持ちよく走るためには十分に許容範囲である。このモデルの次ののFD2シビックはもっと固い。ちなみに家族の感想は買い替え直後は走行中常にユサユサと上下に揺すられる固さが気になったが今では慣れてしまい、逆に普通の車だと車酔いする、と言う。
Hレカロシート、MOMOステアリングはブランド力だけでなく実際にもすばらしい感触がある。腰痛持ちにも非常に有効である。
Iインパネシフトは慣れると左手の移動量が少なくて済み、使いやすい。他のホンダ車と通じる良点である6速マニュアルシフトの感触自体もとても良く、シフトチェンジ自体が楽しい。
J赤黒コンビネーションの内装や、ステアリングの赤いスナッチがスポーティでお気に入り。
K十分以上に広い室内スペースがあり、荷物も広いトランクが確保されている。
L5ナンバーサイズに収まる車幅は使いやすい。狭い日本の道路ではこれ以上の幅は使いにくくなるだけ。
MUKホンダ製の逆輸入車であること。国産シビックと車体構成や部品が異なるものもあり、車体各部の合理的な造りや塗装の肌が輸入車と同じで気軽に外国車の気分が味わえる。 |
短所
@高すぎる車高と着座位置がスポーツ感覚をスポイルしている。「ミニバン化してしまったシビック」と自分は思っている。
A良く効くLSDの副作用で、コーナーリング中にステアリングが内側に巻き込んでいくことがあるため、注意を要する。
B17inchのタイヤは4本セットでの交換で10万円以上の費用がかかる。(仕方がない。)
C車に乗る前や降りた後に、「ああ素敵な車だなあ」とうっとりするようなスタイルではない。 |
思うこと
エンジン性能及び回転感覚(フィーリング)、コーナリング能力など走行性能にはとても満足している。また室内スペース、積載性能などの実用性能も十分に高い。ただ、高い車高による違和感が自分にはなかなか受け入れられなかった。しかし実用性と趣味性を兼ね備えたこの車に代わる存在はあまりない。5年以上乗っていると欠点も含めて慣れてしまった。ほしい車もあるが、買い替えには相当なお金もかかるため「当分このままでいいか」と思っている。 |
(2015年06月21日追記)
2015年1月改修
1.サスペンションユニット交換 TEIN STREET ADVANCE 装着
サスぺンションダンパーが抜けてしまった(油漏れ)したため交換する。
メーカー純正部品が既にないため社外品をホンダディーラーで装着
(生産終了後9年くらいで重要部品の在庫が無いとは唖然とする)
ショックを受けた瞬間の当りが純正より柔らかく、「ビシッ、ビシッ」というハーシュネスが軽減した。
コーナーリング特性は顕著な変化はないが、粘りがやや増した感じはする。
2.エンジンマウント3点交換
交換の効果はあまり体感できなかった。
3.サスペンション取付ブッシュはロアアームとセットでの出荷のため交換せず。
2015年5月
4.タイヤ交換(52,551km)ブリジストンPOTENZA RE050A 装着
9年振りの交換のという事もあり、乗り心地が劇的に向上した。
サスペンションユニット交換と合わせて、新車時より操縦性、乗り心地ともに向上した最上のコンディションである。
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