DUCATI Multistrada1000sDS
2016年01月02日初版 
機種コード
全長/全幅/全高 2130mm/830mm/1280mm
乾燥重量 205kg(バッテリー、オイル含む)
エンジン形式 L型2気筒 2バルブ デスモドローミック 空油冷
気筒数/総排気量 L型2気筒/904cc
内径X行程 92mmX68mm
最高出力 84ps(62kw)/8000rpm
最大トルク 8.5kg-m(84Nm)/5000rpm
燃料タンク容量 20.0L
オイルタンク容量 3.9L
変速機形式 リターン式6段
タイヤサイズ・前/後 120/70−ZR17 / 180/55−ZR17
空気圧・前/後 2.20/ 2.40kg/cm2
年式 2006年
 所有期間  2015年8月8日から
購入の経緯
2007年2月にSS900を購入し9年目に入った。いろいろ苦労したが行きつけのバイク屋さんのアドバイスのもとに自分仕様に改良を加え、それなりに乗り易くなってきたこともあって今後も維持していく積りであった。しかし、装着できると思っていたバイクナビがなかなか取り付けらなかったことを契機として、もう少し取扱し易いマシに変えても良いのではないかとも考え、手頃なMultistrada(ムルティストラーダ)が出てきたので、悩みに悩んだ挙句に乗り換えることにした。
長所
@デザイナーズ・バイクと言って良い程のカッコいいスタイル。このデザインのために買ったようなもの。同時期に発売されたスーパーバイク、ドウカティ999も好きなので、ピエール・テルブランチの作品が自分の好みなのだろう。デザインだけで言えば歴代のMultistradaの中で断トツのNo1である。
A上体の起きたポジションで見晴らし良く、長距離ツーリングが楽。
Bアイドリングや低回転では頼りない排気音だが速度が乗って来ると結構イイ音に変わってババババーンと快音になる活発なエンジン。ついつい回したくなるので、ゆっくり走るには相当に自制心が必要になる。
C高速になってもミラーが風圧で曲がったり、振動で見えなくなることが無いので、安心してスピードを出すことが出来る。
D低回転では頼りない排気音ではあるが、ドコドコドコというL型2気筒の鼓動感は感じられる。
E前後ブレンボブレーキ、オーリンスサスペンションでの豪華装備で所有感が満たされる。
F片持ちサスのリアがスーパースポーツ車の様でカッコいい。(デザインのためだけに採用したのかと思われる。本当は欠点とすべきか??)
Gステアリング切れ角が大きいので、SS900より20kg重くても取り回しが楽である。
Hエンジン点火装置が電子燃料装置になったために、冬季でも「今日はエンジンが掛けられるかどうか」という不安が無くなった。
短所
@前所有のSS900と比べると可愛らしい排気音になってしまった。また排圧の高さを感じさせる迫力も消滅した。10年前のモデルとは言えリラ時代のイタリアではなく現代のマシンなので静かになるのは仕方がないが。
Aポジションは楽になったが相変わらず3000rpm回転未満ではぎくしゃくするので低速走行は苦手である。ギアリングも6速での最低巡航速度は100km/hというハイギアリング。
Bスーパーバイクより取扱し易いということがこのマシンの特徴であるはずなのに乾式クラッチを採用していること。(乾式クラッチのシャラシャラ音が好きで買ったので矛盾しているが)またクラッチは男気のある重さで握力増進機である。故に低回転がギクシャクするエンジンと相まってゆっくり走るのはひどく辛い。この特性はSS900と同じである。一般道での順法走行では2速で走るのが限界である。(3速以上は使えない。)想像より低速走行が辛いので同型車の620CCにすれば良かったかなと思う。
CSS900程の操縦性の癖が無いために安心してスロットルを開けやすく、開ければ当然速く、視界も良いのでやもすると乱暴な運転になり易い。これは自分自身の問題か。
C空冷エンジンは、ちょっとした渋滞でも油温がどんどん上がる。前述ABの特性もあってSS900よりはましであるが渋滞を走るのは大変。
DSS900にあった「特別なモノ」に乗っているという感覚が希薄になった(取り扱いが楽になったことの裏返しと思われる。)
Eウインカー埋め込み式のミラーは視認性、スタイルは良いのであるが転ぶと修理代が高そうである。
思うこと
SS900に比べれば取り扱いは大分楽になったが、まだドウカティの野性味は残っていると思う。昔乗っていたオフロード車のホンダMTX200Rに高速域でのパワフルさを加えたような感覚もあって、バーハンドルを抑えつけて前かがみでカッ飛ばしくなる。デザイン、走行性能共に満足で一応買い替えして良かったと思う。
横からのショット.。オフロード車(またはモタード車)かと勘違いする外観 斜め後ろからがベストショットと思う。デザイナーズバイクと呼べるようなカッコよさ。
有機的なデザインに特徴があり、好き嫌いがはっきり分かれるフロントデザイン。小さいがカウルの防風性は高い。 リアデザイン