YAMAHA SDR
機種コード 2TV
全長/全幅/全高 1945mm/680mm/1005mm
乾燥重量 105kg
エンジン形式 2ストローク・水冷・クランク室リードバルブ
気筒数/総排気量 単気筒/195cc
内径X行程 66.0mmX57.0mm
最高出力 34ps/9000rpm
最大トルク 2.8kg-m/8000rpm
燃料タンク容量 9.5L
オイルタンク容量 0.9L
変速機形式 リターン式6段
タイヤサイズ・前/後 90/80-17 46S 110/80-17 57S
平坦路最高速(推定) 140km/h
年式(推定) 1987年
ライダー復帰の経緯
何か原因はわからないが日常に少々苛立ち、行き詰まりを感じていた。先輩に相談したところ「バイクに乗るといいよ。」この単純なやり取りを契機として昨年(2005年)20年ぶりにライダーに復帰した。復帰後始めは知人から保管依頼されているジェベル200(スズキ)を使用していたが、4ストローク200ccの排気量は20年前に乗っていた2ストロークのホンダMTX200Rとは雲泥の差でパワー不足を感じていた。その後件の先輩からこのSDRを紹介され、飽きたときには譲渡主に返すという条件付でこのマシンを貰った。リターンライダーであること、またそれまでの経験でも一番重いマシンは乾燥重量149kgのホンダVT250Fだったため、軽量(乾燥重量105kg)でそこそこのパワーがあるこのSDRはバイクリハビリにはぴったりであった。最初はそろりそろりと走っていたが今では日常の街乗りから日帰りツーリングまで便利な足としての利便性とバイクとしての楽しさを味わっている。
長所
@他のどのマシンにも似ていない、このマシン独特の細いメッキパイプで組まれたトラスフレームと繊細で細いデザイン。DUCATIの模倣も回避した美しさ。(但し、発売から20年近く経ってしまっているため経年劣化でメッキのクリアがが剥がれている。もっと綺麗に磨ければいいいのに・・・と心が痛むが。)車で言うと「スペシャルティカー」のカテゴリーだと思う。
A乾燥重量105kgと軽量、かつ細い車体によりすり抜けはたやすい。125ccのフレームに200ccのパワーの組み合わせは200ccトレール車と同じ方法であるがロードバイクでも楽しい。いい意味で軽快に原付感覚で乗れる。
B低いセパハン、バックステップによるポジションが決まる。街乗りでも、もちろん峠道でも楽しい。
C適当に回してやればどの回転域でも加速する扱いやすい2ストロークエンジン。さすがオフ車(DT200R)流用エンジンである。街乗り時22km/Lの燃費もエンジンレスポンスを楽しんだ結果であり、おとなしく走れば25km/L位マークする。
短所
@いくら扱いやすいエンジンでもタコメーターが無いのは大きな欠点である。これが原因でエンジンの回し過ぎ、抱きつき(軽度の焼きつき)を起こした。(メーカーに部品がまだ残っていて、シリンダー交換が出来たことは幸いだった。)
A扱いやすい反面、2ストロークとしてのエキサイトメントには欠ける。排気音もノーマルマフラーではごくおとなしい。
Bデザイン優先のため、ライダー自身のデイパックとタンクバック以外は積載が困難である。よってロングツーリングは不可能なこと。
C軽量車体で補われているが、サスペンションは出来が良いとはいえない。一言で言って「コシがない。」アフターパーツに替えたいがマイナー車のためほとんど交換不可能なこと。(替えたい部品を言い出すときりが無いので、最低限に止めておくのが賢明と思われる。)
D6V電装かと思うほど暗いヘッドライト。夜間はゆっくり走るに限る。
思うこと
10代半ばから20代前半までバイクに乗っていたが、あるとき違和感を感じバイクに乗ることが怖くなって降りてしまった。今リターンを果たしてとても楽しい。昔と比べて飛ばさなくなったためか、今のところ不思議にも怖さも感じない。大体走るのは週に1回日曜日の半日で奥多摩へ行って来るというものである。走りは楽しいものの、きちんとライディングしようとすると腰が痛くなるのは年齢的に仕方ないのだろう。もう少しこのバイクを楽しん後、体力のあるうちにリッターバイクでDUCATIモンスターかホンダVTR1000Fを買いたいと思う。
また、ヤマハで2ストローク車を再販してくれれば是非買いたいと思うが・・・。
2005年12月に先輩からの紹介で入手。ハンドル、グリップラバー、フロントブレーキマスターシリンダー等が改造されており、自分の感覚に合わない為、ノーマルに戻すこととする。 2006年4月に津久井湖裏のホームコースで撮影。この頃はエンジンも絶好調であったが、1ヶ月半後に抱きつきを起こし、その後シリンダー交換を施工することとなる。
後ろから見ると細すぎて原付に思われてしまう。