線路編 4.線路脇の標識                         1508改・1511改

線路脇にあるいろいろな標識

エアセクションに関連する標識

エアセクション区間が終了する信号機の手前にある停車位置標識

 京成電鉄本線

エアセクションとは:電車を運行する線区では架線(トロリ線)が必要になります 列車本数が多い線区は1本のトロリ線だと

電圧・電流が上がらず高速運転ができません 線区を何区間にわけ架線(トロリ線)を繋ぎ変電所から電気を送電して対応

しています 車両のパンタグラフが両方のトロリ線と接触する領域をエアセクションと言います

 JR東日本HPより複製させていただきました

き電区分入口標識(白色)とエアセクション内停止禁止喚呼標(黄色に×)と55km/h速度制限標

エアーセクション内停止禁止喚呼標:エアセクション内で電車が停車すると再起動時に架線とパンタグラフにスパークが発生し架線が溶断される

京成電鉄本線京成津田沼−大久保間下り線0805

エアセクションに関連したトラブル

   2015年11月16日 JR西日本 神戸線(東海道線)神戸−元町駅間のエアセクション区間内で停車 架線断線 区間内で停車した3本の

              列車の乗客は近隣駅まで徒歩で移動

   2015年08月04日   JR東日本 京浜東北線・根岸線横浜−桜木町間 先行列車を発見した運転士はATCがはたらく前にブレーキかけ

                エアセクション区間に進入停車する そのまま再起動 架線断線

   2007年06月22日 JR東日本 東北線大宮−さいたま副都心間  編成がセクション外停車位置手前で停車したが編成後部パンタが

               エアセクションにかかっていた

   2006年12月11日 京成電鉄 本線谷津−京成大久保間

エアセクションに停車した列車を再起動(動かす)する場合(移動する場合)

  1.エアセクション両端の送電を同じ変電所から行うなどして電位差をなくす 一時的にエアセクションが存在しない状態にし車両が

    移動できる状態にする エアセクションから移動させた後は送電の状態を元に戻しエアセクションを「復活」させる

  2.列車のパンタグラフを全部下す→エアセクションにかかっていない車両のパンタグラフのみを上昇→再起動→エアセクション区間外に

    列車編成全体を移動する→編成全体のパンタグラフを上昇させる (すべて運転士と運転指令の間で連絡・確認をしながらの動作になる)

  3.列車のパンタグラフを全部下し救援機関車(DL)を待つ 救援機関車(DL)の連結器は密連・自連の双頭連結器に改造しておく.

距離標

基準駅からのキロ数表した杭  

写真は基準駅から28kmの地点

勾配標

 

1000分の7の上り勾配を示しています(1000m行って7m上ります) 

曲線標 

       

3角柱面に曲線半径・C(カント:cunt)S(スラック:slack)・TCL(緩和曲線長)CL(円曲線長)を表示 

その他にV(縦曲線半径(Vertical Curve Radius):Vは曲線の10m弦正矢量を表す 詳細はhttp://www.nkh-cjrg.co.jp/distort/

参考にしてください

速度制限標識

  速度制限標識   速度制限解除標識

上左:速度板が右上と右下が三角で黒くなっている ポイント右側へ進行するときの通過速度は60Km/h

上右:カーブなどで見かける速度制限標識 これから先163mまで115Km/hで運転 

踏切表示灯

 踏切表示灯 

私鉄に多く見られる 前方踏切が正常に作動している場合点灯し運転士が確認する

出発反応標識

 車掌・駅員の見やすい場所に設置 

ホームに設置してあり 出発信号が進行現示(警戒現示・注意現示)の時に点灯する

曲線基準杭

 京成電鉄本線谷津駅津田沼方上り線にある曲線基準杭

線路沿いの白い杭を基準に定規を当ててカーブレールの狂いを測定する

退避禁止杭 

  

上下線の間に赤い杭が見られる箇所は退避禁止区間を表します 黄色柵が退避箇所です  

車両接触限界標識

 

分岐器(ポイント)付近にありポイント側にこれ以上入ったら車両接触が発生する位置の手前に設けられる

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