線路編 3.軌道と枕木               1102改  1301改

線路の敷設方法はどのような方法があるのでしょうか

@「バラスト道床軌道」・・・細かい石(バラスト)を突き固めた上に枕木を置きレールを締結する方法

・枕木の種類

木枕木

 材質は栗・ぶな・松などが使用され価格も安価で加工しやすい

 耐久年数は防蝕処理したものでも7年〜15年で最近 高速で走行する鉄道会社では

  車庫構内や側線などでしか見られなくなってきています

 

 

PC枕木

 コンクリート製で製造過程でPC鋼棒を使用したポストテンション方式とピアノ線を使用

 したプレテンション方式があります

 木枕木に比べてコストは2倍・耐久年数は約5倍と言われています 1本の重さは約

 180kgです 保守の軽減・ロングレールの敷設に効果があり多くの鉄道会社で使用

 されています 

合成枕木

 木枕木とPC枕木の利点を取り入れた軽くて強度があり耐久性に優れた合成枕木

 が開発されています 材質はガラス繊維と化学物質を合成し圧縮形成したもので

 す 分岐器(ポイント)などの箇所で使用されていることが多いようです

 写真は変則のダブルクロス分岐器(ポイント)に使用されている合成枕木です   

 

標準の長枕木を使用しないレールの締結方法

枕木に締結されたレールはバラスト道床の上に敷かれますが「コンクリート道床軌道」・「スラブ軌道」と呼ばれる軌

道もあります

A「コンクリート道床軌道」

 地下鉄や長大トンネルなど保守・排水の困難な路線で使用されています

 コンクリート道床にコンクリート製の短枕木を置きレールを締結する方法

 

 

 

 

 

 

コンクリート道床とスラブ軌道の中間で幅広なコンクリート枕木の上にレー

 ルを締結し周りをコンクリートで固めてある

 

 

 

 

 

 

B「スラブ軌道」

 スラブ(コンクリート製厚板 長さ5m・幅2m・厚さ20cm)を工場で製作しコ

 ンクリート路盤上にセメントとアスファルトとの混合モルタル層で設置して

 いく工法です 路盤に固定された突起コンクリート(円柱)で固定されレー

 ルは締結装置でスラブ上に敷設されます スラブ軌道は新幹線用に開発

 されたものですが他の路線にも普及しています

 

 

 

C「ラダーマクラギ」

縦マクラギを特殊な鋼管で左右を連結して軌間を保持する構造

  軌道保守や省力化などのを考慮され開発された

 有道床タイプ(バラスト)やフローティングタイプ(防振装置

 または防振材で支持)があります

 左写真は長野電鉄新村山橋長野方の路盤状況です

 手前はバラストラダー  橋上はフローティングラダーが

 敷設されています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 京成電鉄本線谷津−京成津田沼間の一部に敷設されている

軌道などさらに詳細を知りたい方に http://www.abe-nikko.co.jp/

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