車両編 9.電気機関車のパンタグラフ 2008.11新設 1008
直流電気機関車のパンタグラフと交流電気機関車のパンタグラフ (パンタグラフ=パンタと表記)
電気機関車(JR)には電化方式により直流・交流・交直両用の3種類の方式に分かれます (電化区間は鉄道Q&A:電化方式を参照願います)
直流機関車と交流機関車の見分け方 車両屋根上 電気機器が多い→交流機関車
塗色・・・直流機関車→青系 交流機関車→赤系
JR東日本のEF510形500番代は交直流機関車ですが「カシオペア」・「北斗星」専用牽引機として
シルバー塗色・ブルー塗色で登場しました
機関車には普通2基のパンタが装備されていますが直流区間では2基・交流区間では後位1基のパンタを上昇させ集電走行します
そのわけは?
直流電気機関車→大量の電力を必要とする直流電気機関車は1基のパンタが架線から離れても別のパンタから集電できるように
走行中は常に2基のパンタを上昇させます 架線から離れないようにパンタを密着させると架線のつなぎ目等
でスパークが発生し 集電部品の破損原因になり調整が微妙
交流電気機関車→架線に高圧の電力が流れている交流電気機関車は1基のパンタで充分な電力が集電できます また 高圧な電
力が流れている 架線がパンタを引き付けるため直流機関車と違ってパンタの離線はほとんどないそうです
走行中のパンタの部品が破損した場合 別のパンタなどを破損しないよう原則として進行方向後位のパンタで
集電する
直流電気機関車・・・・前位、後位の2つのパンタグラフで集電する
EF210形直流電気機関車 京葉線:蘇我
交流電気機関車・・・・後位1つのパンタグラフで集電する
ED75形交流電気機関車 東北本線:福島
交直流電気機関車・・・写真は両方ともEH500形交直両用電気機関車
直流区間は前位、後位の2つのパンタグラフで集電する 交流区間は後位1つのパンタグラフで集電する
山手貨物:大塚 東北本線:郡山
新型の直流電気機関車の中には架線追従性の高いシングルアームパンタを備え1基のパンタでも集電可能な機関車が登場しているようです
※情報・・・東北本線を走る上り「北斗星」は郡山付近から2基のパンタを上昇させているようです 黒磯での交直切替が関係しているのかは不明です