線路編 6.ポイント                                            1207新・1208改 1212改

※便宜上 ここでは分岐器と転轍機を総称して「ポイント」と呼ぶ

分岐器  線路を分岐させ車両の進路を選択する

ポイント部・リード部・クロッシング部・ガード部の部位からなる

分岐線側のリード部が曲線(リード半径)となり リード半径の大小が分岐器の列車通過制限速度を決定する

・分岐器の種類

片開き分岐・両開き分岐・振分分岐(ふりわけぶんぎ)・内方分岐・外方分岐・片渡り線・渡り線・両渡り線・交差・片渡り付交差・両渡り付交差・三枝分岐・複分岐など

番数:分岐器は基準線と分岐線との開き具合を番数によって示す 番数は基準線と分岐線のなす角度によって決り 分岐線と本線が1m離れるのに必要な本線の長さをメートル単位で表した数値が番数になる   新幹線などの分岐器は高速運転のため番数が大きい

片開き分岐

       

左開き分岐             右開き分岐

    

東京ディズニーシー エレクトリックレールウェイ ポートディスカバリー側のポイント 右開き分岐

両渡り線(ダブルクロッシング)分岐

中央総武線水道橋駅−御茶ノ水間  新京成電鉄新津田沼駅構内

            

東京メトロ東西線西船橋構内 クロス部分が直線のため長い       京成電鉄 京成津田沼駅構内に設置の京成本線と千葉線の分岐ポイント

乗越分岐器

使用する時は横取り装置と呼ばれる渡り板のような装置をかぶせて使用する
保守用車両の留置線などに使われる

京成電鉄千葉線幕張駅構内 

保守車を本線上に移動させる時 赤丸部分の渡り板のような装置で線路覆う

東海道新幹線で見かけた装置

     

上は東海道新幹線豊橋駅大阪寄りに設置されている工事車両を本線(副本線)に移動させる装置

転轍器 分岐器を操作する装置

電気転轍器

@電気指令によって本体内部にある制御リレーと回路制御器が作動し モーターの力で切り替える

A1箇所で集中制御し 進路の状態を表すには信号機が用いられ 列車が通過している間に転轍器が転換しないように鎖錠装置が働く

右側の装置が電気転轍器:京成電鉄京成津田沼駅構内

手動転轍器

普通転轍器・発条転轍器(スプリングポイント)・脱線転轍器などがある

・普通転轍器

だるまとも呼ばれ手動で分岐器を変換する 京成電鉄千葉線幕張駅構内

駅構内の一箇所に転轍てこを集めたもの 長野電鉄屋代線松代駅(2012.4廃止)

分岐器とワイヤーで結ばれ転轍てこを手前に倒すと進路が変わる 信号も同時に変更される

 ・発条転轍器(スプリングポイント) 

進入方向が常に正位にバネで押し付けられている 反位方向から進出する場合は車輪のフランジがトングレール(ポイント先端の部分)を押し開いて進行し 車輪が通過し終わるとスプリングの力で正位に戻る メンテナンスが大変 スプリングポイントの見分けは線路脇にある転轍機についている S の記号で判断する 

江ノ電     いすみ鉄道

鹿島臨海鉄道 

・脱線転轍器

成田線成田駅5番線にある装置

列車の暴走を止めるための装置 線路の先はバラストやコンクリート・枕木等で食い止める

モノレールのポイント

千葉 山万ユーカリが丘線                                                             神戸 神戸新交通ポートアイランド線

         

公園駅にあるユーカリが丘駅方ポイント                                                       三宮駅付近のポイント

千葉都市モノレール   

懸垂型モノレールのポイント 赤丸部分がスライドして入線ホームを振り分ける   千葉みなと駅120811

     

車両は右のホームに入線                                                         車両が分岐箇所に入り通過する

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