No09.ローン契約

JAバンクだけなのかわからないが、
住宅ローンには外構費用を含めることができないらしい。
建て売りであれば、マンションのように全てひとまとめなので、
特に疑義を生じないのであろう。
これはいきなりの大ピンチ。
でも、今、webで調べたら、どちらかというと、
[解体、外構費用を含めることができる。]
と言う方が、メジャーである。
しかし、当時はそんなこと知る由もない。
う〜ん。ピンチ。いきなり外構なしの家になるかも知れない。
予算の再設定を余儀なくされた。
で、紆余曲折あって、(詳しく書くことができない・・・)
総借入額は折り合いを付けることができた。
一応、いのさんの裏技が炸裂したとでも言っておこう。
さて、まだ、正式にローンの申し込み契約したわけではない。
確認しなくてはならない条件がいろいろあった。
以下 JAバンクでの確認事項
・当初3年間の固定金利とその後
 通常、この固定金利の安さにつられて、ローンを申し込むのだが、
 この固定金利期間の後の金利が、ドカ〜ンと上がらないかの確認をした。
 なぜなら、ローンは契約内容次第で条件がどうにでも変わってしまうからだ。
 特に、期間限定固定金利は、変動金利の特約という位置づけの場合が多い。
 ドカ〜ンという部分は、固定金利特約を継続する場合の予測金利、もしくは変動金利に 移行した場合の金利のことだ。
 口約束のような感じだが、おおよその金利の決まる前提(基準)を確認した。
 一応、大丈夫っぽい。
・繰り上げ返済の手数料
 繰り上げ返済前提の返済計画だ。手数料が高ければ却下である。
 問題ない範囲。
・火災保険
 JAバンク指定の火災保険に加入を勧められる。半ば強制的に
[無敵]という商品名の、火災保険に地震保険がセットになったもの。
 保証は確かに無敵だが、掛け金も無敵!(笑
 掛け捨てではないが、毎年の掛け金が大きい。
 う〜ん、結構これは危険だ。
・生命保険
 これは、普通。

さて、とりあえず、却下する予定の[ろうきん]に比べると、条件が悪い。
ここでは、具体的に比較した内容までは述べない。
条件が悪いが、現状、選択肢がない。
一番の問題は、保留地。
この、保留地が保留地で無くなるのは、登記されたときだろうか。
とすると、登記されれば、一般人となり、借り換えなどの自由度が増すのだろうか。
登記予定は2年後くらいと言うことだ。
最悪、そこで借り換えという選択肢もある。
なので、今はあまり考えないこととした。
優先順位としては、今は借りられること。
前置き長かったのだが、結局、調査比較しても選択肢が無かったと言うこと。
さて、このあたりは迷っているふりでもして、よい条件を引き出すと言う、
駆け引きに及ぶのが常なのだが。
珍は、ここでは、まるで何も考えていないと言う態度で臨んだ。
すこしでも、舐めた反応があれば、それまでと言うつもりだったのだ。
そんな場合は、仕事場経由、いのさん仲介でろうきんかどこかとなる。
で、
JAバンクYさん、最初の印象とは違い(失礼)、
なかなか話術巧みで、危険なジョークが炸裂する。
さらに、珍とはノリが非常に会ってしまったのだ。
(合わせてくれているとしたら、凄腕すぎる!)
割に、家康不動産には冷たい対応。
これは、後で聞いたのだが、やはり、不動産屋は信用ならなかったらしい。
不憫な商売ですね〜 いのさん。
その後、数回の打ち合わせをYさんと行った。
仕事が忙しくなってきた珍にあわせて、打ち合わせを土曜日に設定してもらった。
お役所のイメージとは違う柔軟な対応。
そして、ローン契約となった。
土地代金、タマックに数回に分けて支払う建築費。
Yさんの提案で、余分な利子を支払わなくても良いように、
支払い日程に合わせて、その都度、口座に振り込んでもらうなどの配慮があった。
(あたりまえのことなのかな?)

ローン契約に当たり、冷静な計算もあったのだが、所詮最後は[人]。
Yさんの人柄で決めたと言うところだろうか。
珍は甘いのか・・・。

ここに至り、後戻りはできなくなった。
だが、信頼できる人々に巡り会ったためか、ここ迄、
ほとんど不安を感じずに来ることができた。
土地についても、通常、珍のような厳しい予算では、
選べるほどの物件が出てきたこと、いや紹介してもらえたこと自体、
運がよかった。
珍の友人が、家康不動産で土地を探しているが、一年近くたつが、でない物はでない。

マンションに決めかけていたところに、タマック斧さん。
タマックから家康不動産いのさん。残り物の保留地。そしてJAバンクYさん。
協力してくれた人たちに感謝。

まだ家づくりは半ばである。

オチがないとか言わないように。


今日の戯言 ★

家づくりで重要なことは、
[こんな筈ではなかった。]と言う事にならないことでしょう。
現実問題として、予算には限りがあります。
最初の珍程度の予算では、必ず訳ありの土地にになってしまいます。
土地で[こんな筈ではなかった。]にならないためには、
なぜ、この土地がこの値段なのか明確にすることでしょう。
前にも書きましたが、掘り出し物というのはまずありません。
ほとんどが訳ありです。
まれに、売り主が早く現金化したいなど、訳が土地にあるわけではない場合、
掘り出し物と言えるのかも知れません。
通常は、相場よりも安ければ、何か訳があります。
軟弱地盤であるとか、日当たりが悪いとか、崖っぷち、昔・・・な場所だったなどです。
そのような、条件を全て把握してから、納得ずくで購入する事すれば、
[こんな筈ではなかった。]とならないはずです。
回し倒したおされた※あげく、
その土地の素性をよく説明もせず、[お買い得ですよ。][すぐ売れてしまいますよ。]
などの営業トークを連発する不動産屋とは、おつきあいしない方が無難です。
(とは言え、オーラでは困りますが。)
施主に十分見る目があるのであれば、そんな営業トークに騙されないのですが、
それでは、不動産鑑定士を取得してからの土地探しとなってしまいます。(笑
不動産鑑定士とまでは言いませんが、出来るだけ勉強した方が良いです。

土地との出会いは運という部分があります。
迷わず、素早く間違いのない決断を出すためには、
良心的な不動産屋に出会うしかないのではないでしょうか。
いずれにしても、最終決断は自己責任です。
土地を探している施主の方へ、
後悔しないように、あきらめずにがんばりましょう!
土地は一期一会。
同じ物は一つとしてありません。

JAバンクのYさん。
実は支店を異動してしまいました。
まあ、銀行ではあまり一つの支店に留まらないと言うのは普通のことですが。
その後、実は最近JAバンクからお知らせがきました。
[各種取り扱い手数料の変更]です。
その中に、繰り上げ手数料の値上げがありました。
ローン契約の中には、繰り上げ手数料は明記されていません。
ははは〜。
なんか、複雑な気分ですね。


※回し倒す
不動産屋の常套手段。
とりあえず、施主の希望に完璧には添わない物件を一日かけていろいろ紹介し、
施主に疲れが見えて判断力が鈍ったところに、
施主の希望条件に一番近い物件を見せて、契約を誘う方法。
施主はへろへろで、もう質問をする気力すらありません。
そんな状態で、希望に近い土地を見せられたら、グラリと来るじゃあありませんか。
さらに、そんなときに、同行している不動産屋の携帯が鳴り、
[え?そうなの、その申し込みちょっと待たせてもらえる!!]
などと言いながら、焦った表情をして、
[この土地、ほかのお客さんも気に入ってるみたいなんですよ。]
[とりあえず、とめましたが、早く申し込まないと無くなっちゃいますよ。]
などと、ドラマ顔負けの演出で施主を煽ります。
本当に条件の良い土地には、そんなこともありそうですが、
疲れている時には、[これは回し倒しではないか?]
と、疑ってみてくださいね。