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パーマ剤について説明すると、専門的になってしまい、非常にわかりにくくなってしまいます。
ここでは一般の方にも理解できるようパーマの種類についてわかりやすく説明します。
主に有効成分による分類をしてみます

1剤

1・チオグリコール酸系パーマ

最も古くから存在するオーソドックスなパーマ剤です
ウェーブ形成力は最も強い


2・システィーンパーマ

ダメージヘアー用の定番
システィーンパーマと言うと主成分がシスチンだけに思われがちですが
ほとんどはチオグリコールとシスチンが昆合したものです
これはシスティンは還元力が弱すぎるのと安定性が低い為です

一般的なシスティーンパーマ剤のシス濃度は3〜7%程度です
システィンそのものに毛髪の側鎖となるシスティン結合を作り出すという
毛髪復元力があると言われています
尚、シスチンのクラスターはチオグリコール酸のそれと比べ、大きい為
それに起因して、ウェーブの仕上がり感が違います


3・サルファイト系パーマ

最近注目されています
昔からありますが、十仁パーマがこのタイプです
サルファイト剤(亜硫酸塩)そのものにシスティン以上の毛髪復元力があるというメーカーもあります
しかしながらその復元力については、薬事法の適用外のため
詳細不明な部分が多いように思われます

単純に還元力が弱いと考えるのが自然だと思います
ただシスティンがシスチン結合を形成するように
ブンデ塩というものが新たなる毛髪結合成分として形成されるようです
チオグリコール酸による、『かぶれを起こす毛髪(過還元)』にはBetterです
ただクラスターが大きく、熱で反応してしまうためウェーブ持続力は弱いのが欠点です


4・ベルジュバンスパーマ

本家本元の酸性パーマです
一般で言う酸性パーマとは、多くがph7強のものを指しますが、
PH7というのは科学的には中性です
ベルジュバンスの場合はph4.5〜4.7の酸性です

1剤による毛髪のダメージは主にアルカリ剤と高phが主原因のため
その1つのファクターである、phを弱酸に抑えたパーマです


5・システアミン

メーカーの多くで最近、イチオシのウェーブ剤です
クラスターの細かさによる浸透性の高さをセールスポイントにしています

やや低ph,低アルカリであるため
毛髪への刺激が穏やかだ、というのが売りです
しかしながら、皮膚への刺激性の問題や臭いの問題等もあり
まだ発展途上の段階だと思われます

とにかく仕上がり後の残臭がすごい!
デオドラント剤は不可欠です


サロンによっては10種類、またはそれ以上のコースをメニューとしているサロンもありますが、
基本的にはこの5種類です。
さらにサルファイトとベルジュバンス以外は常温式と加温式があるため7種類と考えて良いでしょう。


2剤

ブロム酸ソーダと過酸化水素が主です
それぞれ長所短所があり、どちらが良いかはなんとも言えません
酸化力は
過酸化水素>ブロム酸ソーダです

仕上がり感は過酸化水素が『さらっと』
ブロム酸ソーダが『しっとり』という感じです

ただまれに過酸化水素で脱色してしまう場合があります

余談ですが
通常、サルファイト剤は2剤がなくてもウェーブを形成します
理論上、2剤を使用するのであれば
2剤は過酸化水素でなければウェーブは固定しません
しかしながら、2剤にブロム酸を使用しても
なぜかウェーブ持ちが良くなります
メーカーに問い合わせても分からないとのこと

毛髪科学は未知の部分が多いのです
ちなみにパーマがかかる理論に、側鎖の切断と再結合がありますが
あくまでも理論上のことで、実際に本当なのかは
解らないそうです


デジタルパーマについて!

発熱するロットを利用してかけるパーマです
縮毛矯正のところで述べていますが
熱によるタンパク変成(ゆで卵化)を利用してパーマをかけます
ロットの温度は80℃前後が多いようです
温度が低いため毛髪への影響は縮毛矯正と比べると少ないですが
しかし一度タンパク変成をした髪は非常に不安定な状態になってしまい
時間と共に乾燥が進みます
どうしても通常のパーマと比べるとダメージは著しく出ます
特に回を重ねると熱影響は顕著に現れ痛みます

ヴァンテアンでは熱を使わず
膨潤剤を使ったデジタル風パーマを提供しております

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