森林塾のスギ花粉飛散情報の全体(平成7年以降現在まで)をご覧になりたい方は、
http://www2.u-netsurf.ne.jp/~s-juku/sugikafun-sogopage.htmlからどうぞ。


2008年(平成20年)森林塾スギ花粉飛散情報をご覧になる方はこのページでご覧ください。

主要花粉飛散情報

東京都からの情報 都健康局 http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kanho/kafun/index.html

とうきょう花粉ネット http://pollen.tokyo-kafun.jp/kafun/index.php?action=KafunMapYohoNew 

東京都自動測定システム http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kanho/kafun/

慈恵医大(今井透先生)の情報 http://www.tky.3web.ne.jp/~imaitoru/

対策を講じたい方に(日本アレルギー協会) http://www.jaanet.org/contents/hana.html

スギの雄花の様子 花粉観察ライブ http://blog.livedoor.jp/melissos/

NHK気象情報 http://www3.nhk.or.jp/weather/ 

森林塾前年(2007年・平成19年)情報 http://www2.u-netsurf.ne.jp/~s-juku/sugikafun_hisan_2007.htm

森林塾すべての情報(森林塾による花粉飛散情報の提供は1995年から行っています) http://www2.u-netsurf.ne.jp/~s-juku/sugikafun-sogopage.html

森林対策や花粉の少ないスギについて知りたい方に 
 林野庁の対策 http://www.rinya.maff.go.jp/seisaku/sesakusyoukai/kafun/kafuntop.html
 林木育種センター 無花粉スギの新規開発 http://ftbc.job.affrc.go.jp/
    同   上   無(少)花粉スギ品種の紹介 http://ftbc.job.affrc.go.jp/html/topics/ikusyu/kafun.htm

環境省飛散情報 http://kafun.taiki.go.jp
同上花粉症等関連情報 http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/html/001.html

キッセイ(KISSEI)の飛散情報 http://www.sugi-kafun.com/


2008年情報です。


5月16日
5月15日、東京都が平成20年春のスギ・ヒノキ花粉飛散の観測結果を取りまとめ発表しました。
飛散量は昨年に比べ約3倍でした。
ただし、観測地点によってかなり異なり、青梅4.6倍、八王子4.2倍、杉並3.1倍がある一方、小平2.4倍、大田2.2倍、町田1.9倍などもあり、ばらつきがみられます。


4月28日
東京都心部等の自動観測では、花粉の飛散は見られますが、慈恵医大のHPによる飛散情報から推察しますと、スギ・ヒノキともに終息に近づいているようです。


4月25日
全国的には各種花粉の飛散がみられます。
また東京地区は奥多摩がかなり多い飛散の観測もあります。
ただし、花粉の種類が分かりません。
慈恵医大の今朝の情報(昨日の結果)が参考になります。
内容は、「4月24日(木は)品川ではスギ0個/cm2/日、ヒノキ科1.2個/cm2/日、その他28.1個/cm2/日でした。スギ,ヒノキ科花粉が更に減少しています。」
すなわち、殆どが、その他の花粉であることを示しています。
街を歩いていますと、マスクをしている人が相変わらず見られますので、その他花粉に悩まされる方も多いと思われますが、飛散総量も下降線をたどっているように思われます。


4月24日
環境省の観測、12時を見ますと、全国的に花粉飛散は低調のなかで、東京及び近隣の飯能などのみが、飛散が多いといういわば特異日の状況になっています。
八王子533、飯能364、多摩(永山)139、小平196、文京98となっています。
千葉、茨城なども殆ど0の状態です。
午前中雨が少し降りましたが、さして変わった様子もありません。
スギ・ヒノキの花粉が今更沢山飛ぶとも考えられず、その他の花粉とらると東京は、植物がよほど豊富なのか、あるいは別の粉塵などが観測されているのか、首をひねる状態です。
都の観測(13時)も、杉並59、品川33などとなっています。


4月23日
都の13時の観測値は、立川207、杉並74、葛飾7、千代田4、品川・文京0となっています。
環境省13時の観測値で、八王子446とのことです。
概観しますと、観測場所により、数値が大きく異なってきています。
理由ははっきりしませんが、飛散シーズンも終わりに近づき、その他花粉が増加している状況で、風の状況にもよりますが、スギ花粉より飛翔距離も短いことも考えられます。


4月22日
21(月)の品川での観測はスギ1.2個/cm2/日、ヒノキ.2個/cm2/日、その他花粉125.6個/cm2/日ということで、その他花粉が圧倒的に多くなってきています。
したがって、自動観測では、花粉はある程度飛散していますが、スギ・ヒノキについては、終息に近づいているように思われます。


4月21日
全国的に花粉飛散は多めのようです。
ただし、スギ・ヒノキ以外の花粉も増加しているものと推測されます。
慈恵医大・今井先生の情報では、4月19日の飛散量(実数)は、スギ0.6個/cm2/日、ヒノキ科4.3個/cm2/日、その他194.8個/cm2/日でその他の花粉が圧倒的に多くなっています。
その他花粉は、どこから飛来したものかについては、現在のところ明確ではありませんが、ケヤキなどは都心部にも多いので、今後の解明の進展が待たれます。
さて本日の都心での飛散を都の15時の観測で見ますと、杉並41、品川8、文京0、千代田11、葛飾0となっています。


4月20日
都の14時、即時観測では、区部の飛散は少な目です。
杉並11、品川0、文京0、千代田7、葛飾4というところです。
森林地域又はこれに近いところでは、奥多摩199、あきるの88、八王子12、青梅0、立川45などとなっています。


4月18日
雨天ということもあり、また4月も半ばを過ぎ、花粉飛散も例年の傾向を考えると終息に向かう時期とも思われますが、全国的に低めの飛散になっています。
環境省の13時の自動観測は、都内及び周辺部とも殆ど、0の数値となっています。


4月17日
杉並の観測点は、とうきょう花粉ネットによれば、杉並区荻窪5-20-1、杉並保健所となっていますが、ここから西北約3キロメートルの地点にZ公園があります。
この公園は樹木が多く、素晴らしい池で有名です。
この公園の樹木を探索してみました。その結果、スギとヒノキが、数十本の規模で生育していることがわかりました。
既にシーズンを過ぎておりますので花粉の生産量などは不明ですが、杉並の観測値に影響をおよぼしているどうか関心が持たれます。
花粉飛散の実態は思ったより複雑のようですが、遠くの森林からの飛散、あるいは近くの樹木からの飛散がどのように影響しあっているのか今後の分析がまたれるところです。

4月17日
雨模様の天気です。
全国的な飛散状況は関東中部及び東北にやや多くの飛散がみられます。
14時の環境省自動観測では、寄居569、つくば307、八王子213、小平94、文京20、南南東の風2m、19.2℃です。


4月16日
環境省観測では、関東と東北に多めの飛散が見られます。
12時の観測では、新潟533、山武311、八王子664、小平582などとなっています。
都心の文京では、32、南南東4m、19.8℃です。


4月14日
このところ、雨天も多く、飛散も少な目のようです。
14時の環境省の観測でも、全国的に飛散は少な目です。
東京周辺でも、山武は0で、房総は静かな様子です。
都内は、八王子53、文京24、南東の風2m、気温16.3℃です。
都の観測では、文京0となっています。


4月9日
天候回復もあり、全国的に花粉の飛散がみられるようですが、東北では多めの飛散が見られます。
関東は、環境省12時の観測で、笠間184、寄居122、山武28、八王子69、文京は12、北東の風4m、14.9℃です。

都の観測では、同じく12時で、杉並7、品川28、文京0、葛飾0です。


4月9日
スギ花粉飛散については、同じ都心部でも、例えば品川と文京では観測値が異なっています。
何故異なるかについては、明確なことは分かりませんが、現地の状況を品川について見てきました。(4月3日)
その結果、品川の観測点は、とうきょう花粉ネットによれば、東京都品川区西五反田2-32-1・遠藤耳鼻咽喉科クリニックとのことですが、この地点からほぼ真西、約1キロのところに、Rの森公園があります。
多くの種類の樹木が存在しているますが、スギにつきましては、ざっと数えて数十本あるように見受けられました。
また、ヒノキも見られます。
スギは開花は概ね終了しているようでした。
詳しくは、開花の最盛期に調べる必要がありますが、遠いところからの飛来と近くの樹木からの飛散がどのような関係にあるかについては、より、詳しい調査が前提となるでしょう。
また対策についても同様、きめの細かい対応が求められると感じました。


4月8日
関東は朝からかなりの雨で、花粉飛散は殆どみられないようです。
環境省観測(12時)では、青森、岩手、秋田で大量の飛散が見られます。
青森市3,968と高い数値を示しています。


4月7日
全国的に見て、飛散は東北地方に移った模様です。
その他の地域では環境省14時時点の観測では、岐阜郡上844、上越364、長野274などです。
関東は、午前中は飛散も見られましたが、午後は、一挙に減少し、14時では、文京4、東の風4m、15℃となっています。


4月6日
東京都16時の観測では、杉並63、品川、文京、千代田、葛飾それぞれ0でした。


4月5日
環境の観測では、関東が目立ちます。
14時の数値は、山武914、笠間852、小平520、八王子426などが大きい数字となっています。
文京は、41、南南東6mの風、気温17.4℃というところです。


4月4日
サクラも満開が持続、暖かい日が続いています。
花粉も日本列島、濃淡はありますが広範囲に飛散しています。
環境省11時の観測で概観しますと、各地のめぼしいところで、田川606、山口885、滋賀県野洲602、大垣520、北陸では、立山143、上越147、新潟147、東北では青森1271となっています。
さて、大量飛散が続く関東ですが、渋川463、寄居893、八王子524、伊豆705、水戸1750、君津508、山武180、宇都宮500などです。
都心部は、文京28、南南東の風2m、16.8℃です。


4月3日
相変わらず関東の飛散が大量になっています。
関東以外では近畿地方の飛散も比較的多い状況です。
環境省14時の情報では、渋川12086、宇都宮1012、笠間1033、つくば1205、山武1402、身延2242、寄居742、八王子164などです。
文京は、16、南南東4mの風、17.1℃です。


4月2日
環境省の自動観測(11時)では、北九州、東北のほかは、やはり関東が主役のようです。
関東も南部での飛散が多く見られます。
また最近少なかった伊豆も942とかなりの飛散が認められるようです。
八王子2164、飯能1525、山武836もと多く、今日の都心は要注意です。
なお、文京は20、北西風4m、14.7℃で、比較的少ないのが救いです。
その他の地域では、上越45、仙台352、大船渡500、青森512などです。


4月1日
14時の環境省観測です。
一気に東北での飛散です。大船渡1307、石巻1098の数値が出ています。
そのほか、新潟上越市の139の数値もあります。
関東は、日光4813、渋川98、つくば877、さいたま市553、八王子270、千葉1406、山武574など、ばらついた飛散状況です。
都心の文京は、36、北西8m、15.8℃と比較的低めの数値となっています。

4月1日
今日の飛散も、関東地域は大量のようです。
関東が特異なのか。他の地域が普通の年と異なっているのか。
直感的には、関東の花粉着生量が異常に多いのではないかと思われます。
しかも、午前中は北よりの風ですから、東京都心部は、花粉が飛来し易い条件となり要注意です。
季節的には、南風が吹きやすくなる時期ですが。
伊豆半島は花粉も終わりのようで、次は房総半島ですが、そろそろ終期に向かって欲しいものです。
関東北部は、まだこれからも飛ぶでしょう。
少なくとも今年に限って言えば、関東地域の花粉発生は、相対的には他地域を圧しているように思われます。
この理由は何か。
また都心部でも差があるようですが、この原因は何かを考えることも必要です。
自分の身近なところに花粉を飛ばしている樹木(スギ)はないか。
チェックしてみましょう。
広域対策とともに局地対策を併行的に行う必要がありそうです。


3月31日
環境省14時の観測では、文京4、北北西4m、9.2℃です。
周辺地域は、渋川5268、宇都宮598、飯能385、八王子159、山武0です。


3月30日
環境省観測では、関東地方を除いて花粉飛散は殆ど見られません。
都の観測14時に注目しましょう。
文京は、41、南東2.6m、11℃です。
他の地区は、奥多摩289、あきる野82、八王子0、青梅8、小平89、杉並56、品川0、千代田4、葛飾0などとなっています。


3月29日
環境省14時の観測ですが、北九州と関東に多目の飛散が見られました。
関東は、つくば910、山武660、飯能610、渋川578、小平512、八王子409などです。
都心は文京41、西南西4m、16.1℃です。


3月27日
環境省14時の観測、文京41、南4m、14.9℃、です。
渋川3899、小平1184、山武455、八王子385などです。


3月26日
九段の桜も見頃となってきました。
気温も上がり春爛漫というところです。
14時の環境省観測では、都心の文京では、41、南南西7m、19.8℃です。
山武の飛散が多く2246、そのほかは、飯能1393、渋川643、八王子299となっています。


3月25日
環境省14時の観測では、関東の飛散が多く、渋川が13759と飛び抜けて高く、他は宇都宮385、水戸344、八王子204などとなっています。
風は南東で、都心に影響を及ぼしそうな、房総の山武は422です。
都心の文京は、20で、南東の風5m、16.6℃です。


3月24日
東京は午前中雨の天気で、関東全域花粉飛散は殆ど0の状態です。
環境省12時の観測では、文京4、北北西の風4m、8.6℃です。

3月23日
環境省14時の観測値では、西日本はやや下火となってきたように思われます。
さて大量飛散の関東ですが、渋川3689、日光2004、山武770、笠間127、八王子311などで、風が南寄りとなっておりますので都心部への飛来は抑えられているもようです。
文京は、12/m3、南南東4m、17.2℃です。
東京の桜の開花は、3月22日との発表です。
平年より6日、昨年より1日それぞれ早いとのことです。


3月22日
環境省11時の観測で見てみますと、関東地方に大量飛散が見られます。
西側を北から見ますと、渋川13620、寄居856、飯能680、八王子520です。
東側は、笠間656、つくば832、ピークを過ぎたか、山武は209です。
文京は45、北東の風2m、気温13.7℃で、各地風が弱い傾向が見られます。


3月21日
環境省観測(14時)、関東以西では白山1086が目立ちます。
さて関東が、北風というもっとも悪い条件となり、全域にわたって大量飛散となっています。
渋川20586が最大値となり、つくば1742、笠間1430、船橋1516、君津979、市原791、山武360という状況です。
東京中西部は、さいたま651、飯能586、八王子967、厚木795、川崎865、横浜598などの飛散です。
都心近くでは、永山45、武蔵小杉45、文京61(北風5m、13.9℃)となっています。


3月20日
環境省14時の観測値で見ますと、全国的に大飛散は少ないようです。
関東も水戸の393が目立つ程度です。
東京文京は0で、北の風4m、9℃です。
その他、山武、八王子なども0が多い日となっています。


3月19日
環境省14時の観測では、花粉飛散は全国的に少なく、大量飛散は白山3415、渋川2378が目立ちます。
地域としては、関東が飛散が多く、都心の文京で45、風東北東3m、14.2℃というところです。
東京周辺部は、山武237、印旛164、つくば118、八王子8などとなっています。
都の14時の観測は、品川236、文京12、千代田7などです。品川が目立ちます。


3月18日
環境省午後2時の観測でみることにします。
全国的にかなりの花粉が飛んでいる様子がうかがわれます。
ただし、九州は比較的少なく、北陸等が多くなっています。
関東は昨日に続き、多い飛散が続いています。
風は東または南よりで弱い状態です。
文京73、東2m、15.5℃です。
関東一円を見ますと山武217、市原352、八王子200、小平278、さいたま401、水戸500、つくば672、笠間795、日光955、渋川12714などとなっています。

3年前の大飛散年の際の本日の情報は次の様になっています。
2005年3月18日
今シーズン最高の飛散となったようです。
西よりの風に乗って終日大量の飛散が見られました。
東京都の情報ですが、3月17日午前9時から3月18日午前9時までの、1平方センチあたりのスギ・ヒノキ花粉数は、千代田区275.6、葛飾区122.0、杉並区408.6、北区402.8、大田区276.5、青梅市942.6、八王子市936.0、多摩市812.0、町田市639.2、立川市745.4、府中市894.4、小平市370.6となっています。

(注)本年の数値とは、観測方法が異なりますので直接比較はできません。


3月17日
環境省14時の観測では、近畿、北陸の飛散も大量となっていますが、何といっても、関東が全国の最大飛散地域です。
関東の花粉飛散の実態には、再認識させられました。
北関東の日光14157、渋川10676あたりが、大飛散です。南に下がって、笠間3005、つくば1836、本日の風向きから東京都心に影響を及ぼしそうな房総は、山武315と比較的少ない飛散です。
ということで文京36(南南東4m、14.8m)と都心は大量飛散を免れている状況が推察できます。
念のため、都の14時の観測値は、区部では、杉並126、品川276、文京8、千代田0、葛飾4となっています。
ところで、文京の数字ですが、環境省36、都8と数字が異なっています。観測地点をチェックしてみたところ、どちらも千駄木の日本医科大学付属病院となっています。15時の結果も、環境省57、都20と異なっています。推測するところ測定施設は別々に設置されていると思われます。
厳密な観測には至っていないのかも知れません。精度の向上が望まれます。
一方、同じ東京区部でも、品川、杉並が高い数値を示していますが、このことに関しては、もう少しチェックが必要と考えています。
つまり、観測地点の近くに、花粉発生源があるのか無いのかというようなことです。


3月16日
関東一円にかなりの飛散が見られます。
環境省14時の観測で子細に見ますと、房総は山武の214など比較的少なく、笠間1197、渋川4346となっています。
都心に近い、小平1000、八王子2062、横浜332など、かなりの飛散があり、この影響か、文京114(南南東5m、18.4℃)と多い飛散になりました。


3月15日
環境省の観測、14時の状況は、全国の中で、最も花粉飛散が多いのは、関東の東中北部とみられます。
飯能3624、八王子983、笠間1705、山武491、市原368などとなっています。
一方都心部は、文京41、南の風4m、18.2℃、関東南部は南東の風で、房総の飛散も夕刻は減少してきています。
このため、都心への影響は低めに抑えられているようです。
明日以降も大量の飛散が予報されていますので注意してください。

因みに、平成17年の大飛散の年の情報を参考までご紹介します。
傾向としては似た状況が見られますが、今年は、花粉の総ストックが少ないと見られていますので、今後どのような経過を辿るか注目されます。

2005年3月15日
環境省の即時情報は、15日、14時現在で、関東地域の多いところは、山武1881、君津832、八王子889など、飛来地区千葉41、文京36、多摩12などとなっています。


3月14日
都の13時の観測状況は、奥多摩614、あきる野207、八王子0、品川16、千代田0、文京・葛飾0となっています。
文京南西の風1.7m、14.2℃です。

周辺地域の飛散を環境省観測で見ますと、山武1012、君津832、水戸1598、風は東ないし南の風で弱い状況です。
関東の他の地域の飛散は比較的すくない模様です。

なお、房総については、まだピークは過ぎていないようです。


3月13日
好天で東または南よりの微風です。
環境省14時の観測値は、文京28、風南南東4m、13.8℃です。
周辺部の飛散は、日光2078、八王子533、笠間393、飯能373、山武291です。
今日の風向ですと、東京に影響があるのは房総と見られますが、房総ではピークを過ぎたのかどうかは分かりませんが大飛散がなかったようで、都心部の大飛散は回避されたようです。
都の観測18時の結果ですが、奥多摩293、あきる野207に対し、杉並4、品川8、文京・千代田・葛飾は0となっています。
発生源地域と飛来地域では風向きなどで大きな差が出ることがあります。
テレビ等の飛散予報は、晴れて気温が上がれば飛ぶ、雨が降れば飛ばないと言う具合に、やや単純に行われていますが、大人口を擁する地域に対するきめこまかい予報にも配慮する必要もありそうです。


3月12日
本日の花粉飛散は環境省の情報によれば、近畿、中部地方もかなりの飛散があります。
特に関東は大量飛散となっています。
ただし、風が東よりで、東京都心の東側の山武は、何故か(ピークを超えたのかどうかは分かりませんが)307と他の地域に比較して少な目で、都心部への影響は比較的少なくて済んだ模様です。
文京は、57、東北東5m、11.1℃です。
周辺部は、宇都宮2664、前橋1389、笠間2722、つくば1717、さいたま1742、厚木1582、八王子1443などとなっています。
都の18時の観測結果は、八王子228、青梅59、小平203、品川228、文京16、葛飾4、千代田0などとなっています。
区部では品川の大量飛散が目立ちます。


3月11日
午前中、島根県中山間地域研究センターを訪問しました。
ここには環境省の花粉観測装置が設置されています。
因みに飛散数は、12時で45、14時で122という状況です。
この地域はスギ林が多く存在しています。
午後、出雲空港まで沿線のスギ林を車中から観察しましたが、スギの雄花は沢山ついているようには見えませんでした。
さて、関東地方ですが、10日は飛散が少なかったようですが、今日は大量の飛散が見られました。
14時の飛散は、山武1771、八王子881、厚木533です。
都心の文京は、20/m3、南東の風5m、17.1℃です。
周辺の発生源を近くにもつ観測点の飛散が多いにもかかわらず、都心の飛散が比較的少ないのは、気温は高くても、風が弱いこと、風向が南よりになっていることなどが影響しているように思われます。


3月9日
気温も上がり好天となっています。
全国的には、環境省の観測では関東以外では松江の1020が目立つ程度です。
さて関東は大量飛散となっています。
風は南西〜南南西で微風又は弱風というところです。
風向きから見て東京に影響を及ぼしそうなのは、厚木の3345です。
千葉県で、君津2369、山武3538、茨城で、笠間3087、つくば2230、水戸2160などが飛散量は多いですが南西方向の風のため都心部への影響は少ないと見られます。
都の観測では、西部が概して多く、奥多摩707、八王子508、立川341などがあります。
都心は、杉並19、品川12、千代田4、文京0(南南東の風2.4m、13.4℃)などとなっています。


3月8日
環境省の観測で全国区的に見まして、本年最大の飛散と思われます。
特に多いのが関東中南部です。
九州でも比較的多い飛散が見られます。
さて関東ですが、気温も10℃を超えやや暖かくなっています。
東京都心を囲む地点の飛散状況は、東側は山武1057(風北西)、水戸1029(南)、つくば537(北)、西側では、厚木660(南南西)、八王子623(不明)、青梅557(南西)などかなり大量の飛散が見られます。
さて都心ですが、文京20(西南西)と周辺に比べて少ない飛散になっています。
千葉では41(西南西)です。
なお本日の風力は、比較的弱く2〜3mが多いようです。

3月8日
9時の都の情報では、千代田15、文京8、品川0ですが、環境省の情報は、同時刻、八王子762、飯能651、さいたま市役所578、山武3140となっており、風は北東ですから都心部へのかなりの飛散がよそうされます。
風速2mということで時間はやや遅れる可能性はあります。
房総の花粉が太平洋方面に向かってくれればありがたいのですが。


3月7日
15時新宿駅周辺の雑踏ではマスクの人は殆ど見あたらない状況。この時刻での都の観測では、杉並・千代田7、品川・文京0となっており、新宿も恐らく飛散は少ないと推定されます。
一方、立川74、あきる野59、小平53と発生源に近いところでは飛散は多くなっております。
広域情報としての環境省の情報をチェックしますと、関東南部では、山武1004(風東北東4m気温10.6℃)、船橋557、飯能328などで飛算数は上昇していますが、風が弱いためか、都心部への飛来が現在抑えられているようです。
なお、関東北部その他の地域では、花粉飛散が極めて少ない模様です。

3月7日
都の観測10時の情報は、八王子81、千代田7、品川4、杉並・文京・葛飾0となっていますが、多く飛散するとの予報になっていますので今後の状況に注意が必要です。


3月6日
気温はやや低めで午前中は10℃をこえないようです。
都の観測では、11時現在、多摩81、品川65、文京・千代田・葛飾はそれぞれ0となっています。
品川の飛散量が多いのは、近くに発生源があるのかどうか気になります。
全国では関東南部特に、神奈川厚木、房総あたりでの飛散量が多いようです。
風は北風または北西風です。
ところで、今年の飛散は、2月が少量飛散で3月に大ブレークした2005年に似ているのかどうか注目されます。
この年の大量飛散は、3月7日から始まったようです。
ただ、今年は花粉の総ストック量はこの年に比べて少ないと思われますので、今後の飛散はどうなるか今後の傾向に注意する必要があります。


3月3日
慈恵医大のHPによれば、今年の2月の品川での累積スギ花粉飛散は、94.7個(1平方センチメートル)とのことです。
昨年はどうかといいますと、同じHPの情報では、「(3月2日)1月から2月末までの品川での累積スギ+ヒノキ科花粉観測数は710.2個/cm2/シーズンでした」ということで、今年は、昨年の7〜8分の1程度しか飛散していないことになります。
当初予測では、全体で昨年の2〜3倍ほど飛散するということでしたから、今後の飛散状況を注目する必要があります。

なお、昨年との比較で、興味深い分析は、キッセイの情報です。これは、全国的な地点についてグラフで比較をしています。
今までのところ、昨年と大変異なる状況となっています。http://www.sugi-kafun.com/

ところで本日の飛散状況ですが、都の12時の情報では、八王子41/m3、青梅7、立川22、都心部は、千代田11、杉並4、品川0となっています。

これだけでは、今後の推測はし難いように思いますので、広域的な情報を環境省の12時の情報で補って見ましょう。
環境省の情報で、都心に影響を及ぼしそうな地点の飛散状況は、印旛430、山武135、ただし、いずれも北風。西の方は、伊豆397(西南西風)、厚木450(風向不明)となっています。
発生地域とみられる、多摩地域や関東北部はいずれも大量飛散が見られない状況です。
気温も東京の正午で10.9℃でさほど上がってはいません。

全国の状況も、九州、四国、関東南部を除いて殆ど飛散が見られないことから、天候(風向等)の状況にもよりますが、今すぐ都心に大量の花粉が飛来するかどうかはわからないと思われます。
今週末までの飛散状況に注目したいと思います。

参考として昨年の今頃の状況(森林塾調べ)は、「3月3日午前9時から3月6日午前9時までの、1平方センチあたりのスギ・ヒノキ花粉数は、括弧内の値はヒノキ花粉の内訳。千代田区 91.2個(0.0個)、葛飾区 97.1個(0.0個)、青梅市174.1個(3.1個)、八王子市159.7個(0.0個)などです」でした。


3月2日
都の12時の飛散情報では、奥多摩81/m3、八王子33、立川70、杉並4、品川・文京・千代田・葛飾は0となっています。

環境省の全国情報では、九州、四国、関東南部に飛散が見られます。
関東南部も東京西部、神奈川に飛散が見られますが、北風という条件も影響しているのか、都心部への飛散は少なくなっています。


3月1日
昨年発表された東京都内のスギ花粉症有病率(平成18年度調査は)は、平成8年度の前回調査(19.4%)と比べ8.8ポイント増の28.2%、都民の約3.5人に1人が花粉症と推計されています。
詳しくは、http://www.metro.tokyo.jp/INET/KONDAN/2007/09/40h97900.htm でご覧下さい。
わが国のほかの地域の有病率はどのようになっているか分かりませんが、飛算数と有病率の研究も進める必要がありそうです。


3月1日
午後渋谷に出かけました。
天気も良く、駅前の雑踏はご存じのとおりでしたが、気がついたことは、マスクをした人が、僅かに数名でした。
察するところ、2月の飛散が少なく、特に都心部の累積飛散数が昨年に比べて極度に少ないため、今日のように好天で気温が高くなっても浮遊花粉の量が少なかったと思われます。
ただ、今後は気温も上昇し、飛散量も増加すると推測されますので、注意が必要と思います。


3月1日
環境省情報では、東京周辺部の飛散が増加しています。
午前11時で、厚木2025/m3、山武639、日光1492となっています。
都心部は文京20となっています。
都の観測では、千代田15、文京・品川0との情報です。


2月29日
東京都の発表で、23区の飛散開始日は2月22日ということになりました。
ただし、今年はその後も大量飛散はありません。
今日は、気温も上がり、暖かい日になりましたが、16時の都の観測では、八王子65/m3、小平28、千代田15、文京5、品川0となっています。
また環境省の15時の観測では、全国的には、北九州、山口、徳島などでやや多い飛散がみられます。
近畿、北陸、中部地方はいずれれも極く少量の飛散です。
首都周辺は、伊豆397、つくば332、山武450などが目立ちますが、風が南よりのためか、都心部の飛散は少ない状況です。
低温日が続いたため、スギ雄花の開花が遅れている様子です。


2月27日
日差しは強いものの気温は上がらず正午でも10℃以下となっています。
都の即時情報14時で、八王子24/m3/h、文京、千代田いずれも0の観測です。
花粉飛散も、本日は全国的に見ても、東京周辺と九州の一部に限られているようです。
今年は昨年と異なり、全国的に出足が遅いと見られます。
今後の大量飛散を予測する向きもありますが、飛散期間が短くて済めば被害の軽減に効果があるかも知れません。
今後の状況に注意しましょう。


2月26日

真冬の寒さが続いて、花粉も鳴りをひそめていましたが、都の発表では、多摩地区で2月20日が飛散開始日となりました。
23区は未発表です。
本日の都心部の飛散状況を環境省のはなこさんで見ますと、15時の文京で、20/m3/h となっており、気温が上昇したためと思われます。
発生源に近い場所では、小平311(気温14.1℃)、厚木557、山武377という状況です。
但し、全国の状況を見ますと関東以外は、近畿、中国、四国、九州とも冬真っ盛りの気温3℃前後で、花粉飛散は殆どありません。
全国的な状況は昨年と大きく異なり、地方では、昨年既に最盛期に入っていたところも、今年はこれからということになります。


2月14日
今年の東京は昨年に比べると寒い日が続いておりスギ花粉飛散もこれからというところです。
昨年は、東京では2月6日から8日くらいにかけて花粉飛散が始まったように記録されています。
気温も13℃ほどでした。
今年は、バレンタインデーの今日も、最高気温9℃の予想です。
気象庁の予報では、19日までは最高気温10℃以下の日が続き、20日から漸く10℃を超えるようです。

ところで、花粉対策の昔はどうであったかを調べていましたところ、平成3年の国会議事録が見つかりましたのでご紹介します。
平成三年三月二十八日(木曜日)の参議院予算委員会の質疑ですが、連合の井上哲夫議員の質問に対し、林野庁長官が答えたものです。

質問、井上哲夫議員 「先ほど東京都で約一〇%と。それから国内の罹病者を推測いたしますと、何と一千万人ということになろうかと思いますが、この花粉症の原因、花粉の抑制あるいは飛散を防ぐこと等ができるかどうかについて、農林省の方へお尋ねをいたしたいと思います。」

答弁、政府委員(林野庁長官 小澤普照君) 「お答えいたします。 花粉症の原因としては、杉の花粉量の増加のみならず、食生活の変化によるアレルギー体質の人の増加でございますとかあるいは大気汚染等との複合要因など、これらの要因も挙げられているところでございますが、私どもといたしましては、このために、平成二年の四月でございますけれども、環境庁、厚生省、林野庁、気象庁で構成する関係省庁の連絡会議を設置いたしまして、密接な連携をとらせていただきながらこの問題に対応しているところでございます。
 それで、私どもとして昭和六十二年度から調査をいたしておりますのが杉花粉の動態調査でございますが、この調査の中で、杉林の分布状況それから杉花粉の発生状況等につきまして調査をいたしまして、平成二年の四月には当面の対策といたしまして、花粉発生量の抑制に資すると考えられる森林施業の推進について指導を行ったところでございます。この指導と申しますのは枝打ちとか間伐でございますけれども、私ども調べてみましたところ、同じ杉でございましても品種によりまして花のつき方が大分違うわけでございます。それからまた、同じ品種でも個体差があるということもわかってまいりまして、そのような状況でございますので、花のたくさんついている杉につきましての枝打ちとか間伐を進めたらどうかということで現在行っているところでございます。
 さらに、平成三年度におきましては新たな事柄を考えておりますけれども、これは花、雄花でございますが、雄花の少ない杉の品種を選定するというようなことで花粉発生量の抑制に資する調査研究を行うということでございます。それからもう一つは、都市近郊の杉の林分につきまして、花粉発生量の多いものにつきましては優先的に間伐を行う事業を行いたいということでございます。それからまた、全国的に見まして花粉発生量の多い杉やヒノキ等の人工林の枝打ちを行う事業も新たに実施いたしたい、このように考えているところでございます。

再度質問、井上哲夫議員 「今花粉の飛散の抑制策をお答えいただいたんですが、即効性といいますか、その効き目はどの程度予測されているんでしょうか。」
答弁、政府委員(小澤普照君)「杉の森林というようなことで考えます場合に、花粉の発生対策ということになりますと、着花量につきましては品種とか個体によって差があるということを申し上げましたけれども、そのような観点から見ますと、杉の花粉の少ない品種を育成していくとか、あるいは杉の林内に広葉樹なども混植をいたすというようなやり方もあると思うのでございますが、これにつきましては時間もかかると思います。
 したがいまして、即効性という観点になりますと、やはり雄花の着花量の多い木を対象とした間伐や枝打ちの方が効果があるというように考えているわけでございまして、このことから、先ほども申し上げましたような直接花粉を削減するための施業を行うということで都道府県等に対して指導もいたしまして、実績といたしましては、間伐では五千六百ヘクタール、それから枝打ちにつきましては千九百ヘクタール今までやっていただいたということを我々把握しているわけでございます。さらに、平成三年度からは、これらの間伐や枝打ちにつきましては市町村でございますとかあるいは森林組合等に対しましても助成をするというような新しい事業を創設させていただいて、花粉の飛散量を減らしたいということを考えておるわけでございます。
 さらに、森林の施業と花粉発生量との間の関係ですが、どのようになっているかというような調査につきましても、これは森林施業との関係解明調査ということで新たな事業をやらせていただきたい、このように考えております。」

以上が、いわゆる発生源対策の始まりといっても良いかと思われます。
その後、かなりの時間が経過しましたが、平成二十年現在における林野庁の発生源対策は、林野庁のホームページで明らかなように大変積極的な取組がなされています。
参照、http://www.rinya.maff.go.jp/seisaku/sesakusyoukai/kafun/kafuntop.html

今後の積極的かつ継続的な対策を期待するものです。


2月8日
天気が回復したためか、環境省の飛散情報を見ますと東京及び周辺県で少量の花粉飛散があるようです。
とうきょう花粉ネットの飛散予報では、今週から来週にかけて、「少ない」という予測になっています。


2月6日
今朝の都心部は小雪が舞う状態で、これまでの経験では花粉飛散は殆どないと見て良いでしょう。
1月17日東京都発表の今年の飛散開始日は、2月5日〜7日との予測でしたが、少し先に延びることが考えられます。


2月1日

@本日午前10時から東京都のスギ・ヒノキ花粉飛散情報の新しいシステム「とうきょう花粉ネット」の運用が開始されました。
大いに期待したいと思います。
http://pollen.tokyo-kafun.jp/kafun/index.php?action=KafunMapYohoNew


A本日の日経新聞から紹介。
山梨、静岡県を含む一都八県と関東森林管理局(林野庁)が1月31日、「首都圏等スギ花粉発生源対策推進協議会」を設け、東京都庁で初会合を開きました。
首都圏におけるスギ飛散量を減少させるため、自治体と国が連携して対策を進めることを確認するとともに国は花粉の少ないスギや広葉樹に植え替えるため、森林所有者に協力金を支払う。都県は国が開発した少花粉スギを増やすため、苗木育成に協力して取り組むというものです。

B本日お昼のNHKニュースで、東京都が行っている携帯電話への花粉情報提供の紹介がありました。
配信登録は先着5,000名ということですが、まだ空きがあるので希望者はお早めにということです。
http://pollen.tokyo-kafun.jp/kafun/index.php?action=MailSendInfo 


1月29日
本年のスギ花粉飛散開始日が近づいています。
既に東京都から飛散の予測が1月17日に発表されています。

飛散花粉数は昨春の2倍〜3倍に増加、但し昨年は少な目だったため、過去10年平均とほぼ同程度とのことです。
飛散開始日は2月5日〜7日ごろになりそうです。

また、2月1日から「とうきょう花粉ネット」による1時間単位の花粉予報の提供が開始されます。
詳しくは、http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2008/01/20i1h600.htmでご覧下さい。


1月18日 
昨年(平成19年)末、平成20年度予算案が発表されました。
今後、国会で審議されることになります。
林野庁の予算案で目立つのが、花粉発生源対策関連の予算と言えます。

概要は次のとおりです。

花粉発生源対策プロジェクトの推進
対策のポイント

 スギ花粉発生源対策を飛躍的に加速化させるため、スギ花粉の少ない森林への転換等を重点的に促進。
 このため少花粉スギ等の苗木の供給量を大幅に増大させる。
・これまでに開発された少花粉スギ品種は121品種、無花粉スギ品種は1品種。
・少花粉スギ苗木の供給量は、9万本(17年)でスギ苗木全体(約1,500万本)の僅か0.6%。

政策目標としては、首都圏等へのスギ花粉の飛散に強く影響を与えると推定されるスギ林について、少花粉スギ林等への転換を進め、10年間でおおむね5割減少させる。
少花粉スギ等の苗木の供給量を10年後(平成29年)にはおおむね1,000万本に増大させる。(これまでの目標は、平成28年に100万本)

<内容>
1.無花粉スギ品種等の開発
(1)無花粉スギと精英樹の人工交配により開発した新品種の早期判定技術の開発を進める。また、花粉症対策苗木の早期・大量生産技術の開発を進める。
 花粉症対策品種開発促進事業 20(0)百万円 事業実施主体:民間団体
(2)無花粉スギに関する遺伝的特性を解明し、また、遺伝子組換えによる花粉発生制御技術の開発を進める。
  <(独)森林総合研究所運営費交付金10,180(10,317)百万円の内数> <遺伝子組換えによる花粉発生制御技術等の開発 75(0)百万円>

2.花粉症対策苗木の生産供給体制の整備
(1)花粉症対策苗木の増産に不可欠なミニチュア採種園等の整備を推進。また、花粉症対策品種間の人工交配を行い、花粉症対策苗木の増産を進める。
ミニチュア採種園等緊急整備事業(森林・林業・木材産業づくり交付金)43(0)百万円 補助率:定額   事業案施主体:都道府県
(2)花粉症対策苗木の供給量の増大を図るため、新たな挿し木生産(マイクロカッティング)の導入に必要な条件整備を進める。
広域連携優良苗木確保対策のうちマイクロカッティング生産促進事業 30(0)百万円 補助率:定額 事業実施主体:民間団体
(3)無花粉スギ等を短期間で普及させるため、組織培養により増殖等を行い、都道府県に対し、無花粉スギ等の苗木を供給。
抵抗性品種等緊急対策事業 48(48)百万円の内数  事業実施主体:民間団体
3.花粉の少ない森林への転換等の促進
(1)首都圏等へのスギ花粉飛散量が多いと推定される発生源地域を対象に少花粉スギ林や広葉樹林等への転換を促進するとともに、少花粉スギ苗木の着実な増産を図る。
 花粉の少ない森林づくり対策事業 2,286 (0) 百万円  補助率:定額 事業実施主体:民間団体
(2)都市部を対象に、スギ花粉が多く飛散している発生源地域を推定する調査を実施し、花粉発生源村策を効果的に推進。
 スギ花粉発生源調査事業 45(30)百万円 事業実施主体:民間団体
(3)都市周辺のスギ人工林等において、広葉樹林や針広混交林へ誘導するための抜き伐り、雄花の多いスギ林分の間伐等を推進。
森林環境保全整備事業等(公共) 63,608(71,729)百万円の内数 補助率:3/10等 事業実施主体:地方公共団体、民間団体等
4.国民参加による花粉発生源対策の推進
(1)花粉発生源対策により伐採された木材の有効利用を図るため、単板製造施設、ラミナ製造施設等をリースにより導入する場合のリース料の一部を助成。
 木材供竿高度化設備リース促進事業173百万円 補助率:定額 事業実施主体:民間団体
(2)都市住民等による花粉症対策に効果的な森林づくり活動を支援。
地域活動支援による国民参加の緑づくり活動推進事業168(169)百万円の内数  補助率:定額、1/2 事業案施主体:民間団体

以上を概括しますと、これまでも森林塾における花粉飛散分析では、都市部の飛散状況と共に、飛散源について注目してきたところですが、平成20年度予算案では飛散源対策の内容がきめ細かで多岐にわたっていること、補助方式が、補助率:定額、1/2 事業案施主体:民間団体となっているものが多いことから、効果的な対策として期待をしています。(森林塾)

なお、直接林野庁ホームページの花粉対策でご覧になりたい方は次を参照してください。
http://www.rinya.maff.go.jp/seisaku/sesakusyoukai/kafun/kafuntop.html


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