第45号 台形の面積 (上底+下底)×高さ÷2 これは、台形の面積を求める公式です。 土日が休みになると、授業数が減ります。 削減の噂を聞いたお母さんたちの一般的な反応はこうです。 娘(小3)の学級懇談会で、 『ライターにしますか。計算機にしますか。』 という言葉は、あまりにもうまく時代の変化を物語っていました。 時代が変われば教育だって変わります。 そんな当たり前のことなのに「削減」といわれると つい損したような気がしてしまうのは貧乏性のせいでしょうか。 数学教育が専門の夫に削減の話をすると、 彼は全くだじろぐ様子もなくこう言いました。 「指導要領が完璧だった時代なんて過去に一度だってなかったのよ。 いつでも、みんな自分の時代がよかったような気がするだけよ。 どんなカリキュラムで勉強したって、 優秀なヤツは優秀だし、アホなヤツはアホなのよ。」 私はまた「なるほど」と思うのでした。 新指導要領を期待する記事にはめったに出会いません。 みんな学力の低下や今後の行く末を案じています。 教育産業はこの機会を逃すはずがありません。 「このままじゃ大変なことになる」と、親たちを脅して 塾の勧誘をしたり、法外な値段の教育セットを売りつけにきます。 では、いったいどうしたらいいのでしょうか。 私は、今回の改訂を批判するのはやめたいと思います。 仮に学習指導要領がアホな内容であったとしても、 口先だけで批判したって、なにも始まりません。 削減反対運動を行い、国家を動かそうというのでしたら、 批判する意味もあるでしょうけれど・・・ 私に今できることは、次のことです。 ・マスコミの情報に流されて一喜一憂しない ・教育産業ならぬ脅迫産業の脅しに惑わされない ・学校で習わなくても親が教えたいことは親が教えればいい なにも学校で習うことが全てじゃないのです。 学校で習わないことを家で教えるというのはよくあることです。 うちの子たちは、まだ家庭科を習っていませんが、 針と糸で小人人形を縫うことができます。 3年生でわり算の筆算を習わなくなることに 目くじら立ててる人に私は言いたい。 わり算の筆算がそんなに便利なら、自分で教えてしまえばいい。 「お母さんの時代には、こんなやり方したんだよ」って。 まるで昔話でもするように。 そう言えば、今年の夏、”のし”とかいう日本式泳法を 孫に伝授している泳ぎ達者なおじいちゃんがいました。 みなさんは、今回の改訂をどう感じていますか。 |
注1:削減された内容は受験には出ません。
注2:円周率は「3」になるのではありません。「約3」です。
「3」と「約3」は違います。
今までもそうですが、いずれ、円周率はπになります。
注3:台形とは三角形を二つ合わせた形です。
よって、台形の面積を求める公式を知らなくても、
三角形の面積を求められる人なら
簡単に台形の面積を求めることができます。