インドはすごい その11

インドの身体障害者の人の数には、驚きでした。
日本にも、おそらくたくさんいるのでしょうが、
インドの場合、彼らが表に出てきているのです。
社会が彼らを暖かく迎えているというような美しいお話ではなくて、
彼らには、仕事がない。仕事がないから家がない。家がないから外にいる。
よって、障害者の存在が密室的になり得ない。
と、いったところでしょうか。
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手や足の指がとけてなくなってしまった人
片足がない人
両足がなくて、胴にスケボーみたいな板をつけ、手にゴム草履をはいている人
いざりで上手に歩いている人
みな、それなりに、人の後をあわてて追いかけ、
手をこすり合わせたりすると、いくらかのお恵みにありつけ、
どうにかその日を暮らすことができるらしいのです。
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手足が変形していて、しかも一日中、その手足が痙攣している人がいました。
街を通ると、彼はいつも同じ場所にいて、空を向いて手足を痙攣させているのです。
何度か、彼を見ているうちに、私は彼のことが気になって気になってたまらなくなりました。
夜は、どうしているのだろう。
彼に家族はいるのかしら。
一度、彼が人に運ばれて路上の隅に移動させられているのを見ました。
彼の世話をする人がいるから、彼は毎日あそこで乞食をやって働いていられる。
きっと誰かが食事の世話もしているのだろう。
だから、毎日、同じ場所で同じように空を向いて働いていられる。
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貧富の激しさ。
ビルのてっぺんでエアコンを最強にして寒いインドに暮らしている人々の真下で、
地べたに寝そべりながら、赤ん坊に頬を寄せている親子がいる。
一生エアコンなんか知らず、駅や路上で牛とともに暮らす多くの人々がいる。
イヤハヤ、インドはAmazingな国でした。
2週間たったとき、なんだかインドが好きになっていました。
住むのは、ちょっと・・・だけどね。