仕事と家事の配分

  

仕事と家事の分担は簡単そうで難しいものです。
妻が助けてほしいと思うことと夫がここまでは関わるべきだという感覚が
うまく合っていれば問題ありません。
でも、そこがうまくいかないと夫婦間の葛藤は増えます。

仕事と家事の分担意識は
伝統型
・中間型・平等型
3つのタイプ
に分けることができます。


伝統型
   男は仕事、女は家事・育児というように男女の役割がきっちり分けて考える。

中間型
   女性も仕事をすることには男女ともに理解があり、家事・子育ては二人でするものと考える。
   が、いざとなると男は仕事中心になり、女は育児は自分が中心で行いたいと思う。

平等型
   男女とも仕事につくことは当然と考える。
   家事分担や子育ても二人の仕事ととらえ実行する。

あなた方ご夫婦の場合、どのタイプに当てはまりますか。ご覧ください。

最も難しい組み合わせ
伝統型男性と平等型女性 伝統型男性が妻に説得されて朝のゴミを出しを担当したとしよう。伝統型男性からみたら、90%くらいの努力をしているつもりなのに、平等型の妻から見れば、夫は10%くらいしか努力していないように見える。
相対的にうまくいく組み合わせ
伝統型男性と伝統型女性 妻や母、夫や父であることについて非常に明快な考え「男は仕事、女は家庭」をもっているため、ある状況の中で自分がなにをすべきかよく知っているのでうまくいく。
平等型男性と平等型女性 平等型男性は女性が仕事をもつことや男性が家事を行うことに抵抗がないので平等型女性と役割を平等に分担してうまくやっていく。
なんとかなるが、それでも難しい組み合わせ
中間型男性と平等型女性 夫はオムツがなくなっていれば新しいのを買いに走る。言われなくても料理をしたり、掃除をしたりすることもある。が、平等型の妻から見れば「子供が病気のときに仕事を休むのはいつも私だわ」など不満が絶えない。そのため、中間型の夫は「どうして妻はもっとボクを感謝しないのだろう」と不思議に思う。
伝統型男性と中間型女性 伝統型の夫は決して自ら家事をしようとはしない。また、家事は自分の仕事より価値のないことだと思っているので、妻が「家事から離れる時間がほしい」と言うと怒って、家の中に閉じこめておこうとする。中間型女性は、家事育児を一人でなんとかこなすが、だんだんと夫に対する不満がつのっていく。
中間型男性と中間型女性 中間型の女性は、夫にも子供に関わってほしいと思うが、子供の世話は自分が第一人者でありたいと考えている。中間型の男性は、妻の仕事も支援したいと思っているが、いざとなれば自分の仕事を優先する。中間型の夫婦は、二人がどの立場をとるかの基準が物事によって異なるため、あらゆることについてなかなか意見が一致しない。


私たちの場合、中間型男性と中間型女性だった。
夫は男が家事分担を担うことに抵抗がない。
実際、頼まれなくても紙おむつや重たい野菜を買ってきてくれたりする。
が、それ以上のことはしない。たまに食器を洗えば、2週間くらい
「自分はなんて家事に協力的なんだ、こんなにできた男はめったにいない」などと自慢する。
が、自分の服の管理ができない。
朝、仕事に行くとき「何着ていけばいいの〜〜〜?」と平気で言い、
服を出すのは妻の仕事と思っていたりする。
私自身は、かなり伝統型に近いが、自分の着る服くらい自分で選んでほしいと思っている。
夫は靴下をバラバラに脱ぎ散らかしておきながら、
「どうして妻はそれをちゃんと拾っておかないんだ」と腹を立てる。
で、私がいけないのは「そのくらい自分でやってよ」と思いながら拾ってしまう。
拾いながら「こんなの私の仕事じゃない」と思う。
子供を父親に風呂にいれてもらえば、彼のやり方が気に入らなくて文句をつけ、
結局、その仕事を夫から取り上げてしまう。
お互いちっとも非協力的でいたいというつもりはなかったのに、
小さな出来事の積み重ねで二人の意識はズレていった。

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