夫婦が親になるとき その2

  

子供を生めば、すぐに親になれるというわけではありません。
子供の誕生は、夫婦の関係にどんな影響を及ぼすのでしょうか。
親になっていく過程を移行期と呼ぶ人がいます。
「子供をもつと夫婦に何が起こるか」(草思社)の著者ジェイ・ベルスキー&ジョン・ケリーです。
この本によると、移行期には、6つの力が試されます。

夫婦がチームワークとして働くことができるか
夫婦が納得できる形で仕事と家事の配分ができるか
夫婦で会話する能力が衰えていないか
ストレスにどう対処するか
破壊的な喧嘩や喧嘩を回避することなく、建設的な喧嘩ができるか
夢のような期待か、現実的な期待か、苦労を予期していたかなど、期待の質はどうだったか

ジェイ・ベルスキー氏とジョン・ケリー氏は、
ペンシルバニア州の300組近いカップルを対象に
信頼できるやり方で詳しい調査『ペンシルベニア州子供と家族の発達プロジェクト』を行いました。
妊娠中の意識調査、生まれた直後、半年後、1年後、3年後、そして7年後。
その結果、夫婦の関係が
変化しなかったカップル
悪化したカップル
向上したカップル
がいることがわかりました。

さらに、夫婦が問題をどう対処していくかによって、
その後の夫婦の関係がどう変化していくのかが見えてきたのです。
そして、移行期の6つの力に注目しながら
子供が生まれたあとの夫婦関係を鋭く分析していきます。

  

夫婦関係が非常に悪化している真っ最中に、私はこの本に出会いました。
悪化したから出会ったのかもしれませんが、
今でも、この本に出会えたことを嬉しく思っています。
今、子供が生まれてからの夫婦関係に悩みのある人たちに、
ぜひ、この本を読んでいただきたいと思います。
そして、二人を結ぶ糸がどんなふうにもつれているのか、
それを見つける目を養ってほしいです。

このあと、6つの力に注目しながら、この本の内容を紹介します
紹介する文章は私の理解の範囲で、私の言葉で書いたものです。
ですから、本の中には出てこない表現や事例が書かれていることがあります。
あくまで、私の理解の範囲で書けるところまを書いたことをご了承ください。
もっと詳しくもっと正しく知りたい方は本をご覧ください。

では、詳しい内容をお読みになりたい方は、
下の項目をクリックしてください。

チームワーク
仕事と家事の配分
会話する能力
ストレスにどう対処するか
夫婦喧嘩
期待の質