大村祐子さんの著書
「シュタイナー教育に学ぶ通信講座」第4号(ほんの木)より


ある子どもが、大きな花瓶に水と花をたっぷり入れて教室へ入ってきた。
入るなり、花瓶を落とし、花は飛び散り、教室は水びたしになった。
そのとき、こどもたちはどんな行動をとるか。
それで、子どもの気質がわかるというのだ。


(1)青ざめ口もきけず、じっとすわったままの子
(2)椅子の上に立ち上がり「大変だ、大変だ」と大声で騒いだり、うろうろ歩き回る子
(3)雑巾を取りに走ったり、バラの花を拾い集める子
(4)どうしたもんかと様子をじっと眺めている子

どの行動が、どの気質に当たるか、わかりますか?
じらしても仕方ないので答えをいいます。
(1)憂鬱質 (2)多血質 (3)胆汁質 (4)粘液質


私は自分がどんな行動をとるだろうと考えた。
まず、私は、人から気が利くと言われたことがないので(3)ではない。
椅子の上に立ち上がり大騒ぎするほどアホではないので(2)であるはずがない。
と、なると、(1)か(4)だ。
なにかあったら無表情というより、青ざめたりするだろう。
よって、私は(1)の”憂鬱質”に違いない。
以来、私は、気質の話になると、「私は憂鬱質よ」ということにしていた。が・・・

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