第32話
散歩する惑星
セブンでは唯一、原案クレジットが入っています。虎見邦男氏は、ウルトラQ「バルンガ」などの脚本家で、今回の脚本担当の山田正弘氏とは学生時代からの交友でした。

「新宿伊勢丹裏のぼろん亭のママはおクマといった。本名は知らない。山田がおクマと呼び捨てにするので私もおクマさんと呼ぶようになった。ウルトラQの傑作"バルンガ"のシナリオを書いた虎見邦男の奥さんであった。虎見は都会人のお洒落を独り占めしたような男だった。1967年の3月下旬、虎見邦男が急逝した。まだ三十代半ばだった…バルンガのように行っちゃったね、山田は友を失って呆然とするばかりだった」(上原正三、※7)

虎見氏は、SFに造旨の深いアイデアマンだったそうで、山田正弘・上原正三両氏の共作である本作は、SF的アイデアの散りばめられた、その後のSF作品に影響を与えた要素満載の作品に仕上がっています。これは、両氏から虎見邦男氏へのレクイエムと受けとるべきと思います。





STORY



作戦室。
「V2からの緊急連絡です。未確認飛行物体が地球に接近警戒を要す。アステロイドベルトから外れた小惑星と推測される」(ソガ)
のっけから、アステロイドベルト。 ←アイデア@
「そんな星屑なんか、大気圏突入で燃え尽きてしまいますよ!」(フルハシ)
「でも一応、パトロールは強化しよう」(マナベ参謀)
「はっ…。フルハシ、ダン、アマギ。これより、24時間のパトロールにつけ!」(キリヤマ)
←24時間なんて…、そ、そんな厳しい…。


パトロール中のホーク1号。
「お客さん、来そうもねぇな…」(フルハシ)
「おい、あ、あれは…?」(アマギ)
島が飛んでいる…。
「島だ!」(アマギ)
「こちらフルハシ、飛んでくる島を発見!」(フルハシ)
「なんですって」(アンヌ)
「島が飛んでくるんだ!」(フルハシ)
浮遊大陸だ! ←アイデアA
「島が?バカなこと言うな」(キリヤマ)
「いや、確かに島です。本当なんです、隊長」(フルハシ)
顔を見合わせる作戦室。


ホーク1号。
「衝突するぞ!」(アマギ)
衝突を回避しようとするホーク1号に、島から怪光線が浴びせられる。
すいこまれるように島に不時着させられるホーク1号。
誘導光線だ! ←アイデアB
「ホーク1号、応答せよ!」(アンヌ)
通信が途絶えた。
「もしや、例の惑星では…。行ってみよう」(キリヤマ)
しかし、島は行方不明に…。


謎の島に不時着したホーク1号。
気が付いた、フルハシ、アマギ、ダン。
「ここはどこだ?」(フルハシ)
「昨日飛んでいた島ですよ」(ダン)
「よし、行ってみよう」(フルハシ)
探索を始める3人。
霞がかかった岩肌だらけの島。
「まるで、鬼が島だなぁ…」(アマギ)
←お、鬼が島とは…?
「本部へ連絡不能です」(ダン)
「あれを見ろ」(フルハシ)
フルハシの指差した先には、謎の建物が…。
「ここは地球じゃないんじゃないのか?」(アマギ)
「いや、地球らしいぞ…」(フルハシ)
「それも日本ですよ。ほら」(ダン)
ダンの指差す方向には、富士山が…。
「何だ、地球防衛軍のすぐそばじゃないか…」(フルハシ)
ほっとする3人。しかし、新たな疑問が…。
「待てよ…、ぞれじゃあれは…?」(フルハシ)
謎の建物である。
「…宇宙前衛基地」(ダン)
そう、つぶやいたダンは、足元の石片を拾う。
「これは地球のものではありませんよ。恐らくV2から連絡してきた小惑星ですよ」(ダン)
「じゃあ、アステロイドベルトから来たってわけか…」(フルハシ)
「ええ、散歩する惑星です」(ダン)
#22「人間牧場」に続き、本編中でサブタイトルを述べるダン。
「冗談言ってる場合じゃないぞ。侵略基地だったらどうする?」(アマギ)
「ようし、それじゃ、あのへんてこりんな建物に、殴り込みだ!」(フルハシ)
建物に向かう3人。


建物に侵入する3人。無数の機械が動いている。
「無人基地ですね…」(ダン)
「電波で操縦されているんだ」(アマギ)
機械装置を見てまわるアマギ。
「相当、強力な電磁波が発信されているな」(アマギ)
ある装置の前で立ち止まる。
「これがメインの機械だ」(アマギ)
「こいつが島の心臓か…」(フルハシ)
「止められますか…?」(ダン)
「俺にもわからん…。やってみよう」(アマギ)
その時、突然入り口の扉が閉まった。
渾身の力で押してもびくともしない。閉じ込められた3人…。



ここまでのアイデア。
「アイデア@ アステロイドベルト」
「アイデアA 浮遊大陸」
「アイデアB 誘導光線」
これらはすべて、「宇宙戦艦ヤマト」に引き継がれます。
ヤマトが原点ではなかったのです。



「その頃、小惑星から発信される、出力およそ数億万キロの怪電磁波のために、通信網が大混乱。被害はエレクトロニクス諸機械にまで及んだため、地球防衛軍では触角であるレーダーやウルトラホークも使用不能に陥っていた。一方キリヤマ隊長は、ダン、フルハシ、アマギ隊員が、昨夜消息を絶ったのは、怪電磁波を発する小惑星に関係があるものと断定。3隊員の救出と小惑星の調査に赴いたのである」(浦野光)


調査に向かうポインター。
「あっ、隊長、あれは…?」(アンヌ)
島が現われた。
「できるだけ接近しよう」(キリヤマ)
島へ向かうが突然、前に進まなくなる。
「何か、見えない壁にぶつかったみたいだ」(キリヤマ)
付近を調べる、キリヤマ隊長、ソガ、アンヌ。
「電磁バリヤだ…」(キリヤマ)
バリヤは、ポインターのレーザーも跳ね返す。
「あの惑星がなぜ、バリヤを…。あの中には何があるんだ?」(キリヤマ)
双眼鏡で中を見るアンヌ。 ←どこから出した?
「あっ、隊長、ホーク1号です」(アンヌ)
「呼び出してみろ」(キリヤマ)
「ダン応答せよ!…ダン!」(アンヌ)
しかし、交信は不能…。
「隊長、あの惑星、移動しています」(ソガ)
「目指す地点は地球防衛軍基地だ。ひとまず引き上げよう」(キリヤマ)
惑星の狙いはわかった。



「この作品では、ロケでたくさんのツクシを摘んだことが思い出です。ロケ地は川崎市の生田だったはずですが、草原にたくさんツクシが生えていたんです。それを摘んで持って帰り、料理の腕を振るいました。ツクシのヌタって食べたことがありますか?次の日、スタッフやゲストの俳優さんに食べてもらいましたが、大好評でした」(ひし美ゆり子、※2)



アンヌは、ツクシを探すために双眼鏡を持っていたのです。だから手品のような素早さで双眼鏡を取りだせたのです。アンヌの云う「川崎市の生田」とは、生田オープンと呼ばれていた東宝の野外ロケ地です。といっても見た目は造成中の荒地です。セブン制作のホームグラウンド:美センこと、東宝美術センターからは多摩川を渡るとすぐ、といった距離なので今回以外にもちょくちょく使われています。
また、「仮面ライダー」シリーズにも似たような造成地が、ライダー対改造人間の戦闘シーンなどで、ほとんど毎回登場しました。「仮面ライダー」は、東映制作なので、練馬の大泉撮影所近辺かと思われますが、実はライダー制作のために東映も生田にスタジオを新設したのでした。…といっても、倉庫のような掘立て小屋だったそうですが…。ということは、ライダーのロケにも、セブンと同じ「生田オープン」が使用された可能性は十分に考えられます。
ウルトラシリーズとライダーシリーズ、首を長くしてその放送を待った当時の少年たちは、今や父親となり、愛息ともども懐かしのVTRをレンタルして鑑賞していたことが、平成ウルトラマンシリーズの活況とウルトラセブンの復活、また、TVシリーズでは12年ぶりに帰ってきた「仮面ライダー」につながったのです。
71年4月2日、金曜日。午後7時、TBS系列のチャンネルには、68年9月8日の「伝説の最終回」から2年半、ついにブラウン管に新作のウルトラシリーズが帰ってきました。そのタイトルもズバリ、「帰ってきたウルトラマン」です。そして翌日の4月3日、土曜日の午後7時。巨大ヒーローとは一線を画したニューヒーローが誕生しました。それが、孤高の戦士「仮面ライダー」だったのです。



作戦室。
「このままの進行方向で基地に近づいてくると…」(キリヤマ)
「危険だ。妨害電波でミサイルも使えないとなると、残るは…」(マナベ参謀)
「新兵器、キリー」(キリヤマ)
「うむ、あれなら逆に、妨害電波にくらいついてゆく…」(マナベ参謀)
「しかし、あの惑星にはダンたちが…」(ソガ)
「現在この基地は麻痺状態にある。あの怪電波のためだ。いつまでも放っておくわけにはいかん」(マナベ参謀)
アンヌが電算室から戻ってきた。
「小惑星の移動速度から計算して、あと53分でこの基地に…」(アンヌ)
「53分か…。ここまで待とう、あと20分だ。これから中に入れるわけにはいかん」(マナベ参謀)
地図盤上を示すマナベ参謀。 ←強羅絶対防衛ライン…?。
「チクショー、ホークさえ飛べたらなぁ」(ソガ)
「キリー発射準備!」(マナベ参謀)
基地防衛を第一義と考えるマナベ参謀。


脱出を試みる、フルハシ、ダン、アマギ。
「おい、まだか!」(フルハシ)
フルハシとダンを踏み台にして、上方ロックをはずすアマギ。
「さっきからずっとこの島、移動し続けていますよ。もしかすると、この惑星自体が時限爆弾になっているのかもしれない」(ダン)
「なんだって…。おい早くしろよ!」(フルハシ)
慎重に、ロック装置を解体するアマギ。
「おい、なぜ時限爆弾だと思うんだ?」(フルハシ)
「地球防衛基地に接近しているからですよ。侵略目的がなければ、無人基地を送り込む必要もありませんしね」(ダン)
←防衛軍基地に向かっていることをなぜ知っている?
「なるほど、そのことは本部でも気が付いているんだろうな」(フルハシ)
「もちろんですよ。直径1キロです。どこからでも見えますよ…」(ダン)
「…とすると、なぜ攻撃してこないんだ?」(フルハシ)
「恐らく、我々のことを気遣っているんでしょう…」(ダン)
「アマギ!早く何とかしろよ。味方ミサイルの攻撃目標にされるなんて、けっして名誉なことじゃねぇからな」(フルハシ)
「わかった!これだ!」(アマギ)
ダイヤブロックを抜くアマギ。
ロックは解除され、扉は開いた。


作戦室。
刻一刻と絶対防衛ラインに近づく小惑星。
しかし、打つ手のない今、盤上をただ見つめることしかできない…。


ホーク1号に戻った3人。
「頼むから、かかってくれよぉ」(フルハシ)
エンジンが動かない…。
「強力な電磁波が狂わしているんだ」(アマギ)
MUWOON MUWOON
不気味な音がホークを包む。
「地下に動力室でもあるみたいですねぇ」(ダン)
「何かが始動を始めたんだ」(アマギ)
「早くここを抜け出さなくては…」(フルハシ)
しかし、ホークのエンジンは止まったままである。
「あの強力な電磁波を止める必要がある」(アマギ)
「よし!」(ダン)
「ダン?」(フルハシ)
「止めてきます」(ダン)
ちょっと行ってきます、といった感じ。
「よし、俺も行こう」(アマギ)
「いや、ひとりでやります。もしダメならこれで爆破しますよ」(ダン)
携帯爆弾を取り出すダン。
「すぐ、飛び立てるようにしておいて下さい」(ダン)
「うん。気をつけていけよ」(フルハシ)
ダンにすべてを任せるフルハシ。


外に出たダン。
GARUUN GARUUN…、さっきの機械音とは別の音がする。
岩陰から怪獣が姿を現わす。
ウルトラ・アイを装着するダン。
しかし、変身できない。
「…強力な電磁波のためだ」(ダン)
GARUUN GARUUN
地上戦で応戦するフルハシとアマギ。
二人に近づく怪獣リッガー。
「あっ、危ない。アギラ頼むぞ」(ダン)
ダンは、カプセルを放った。
閃光と渦巻状の光とともに現われるカプセル怪獣アギラ。



第3のカプセル怪獣、アギラの登場です。
決定稿の段階では、登場するカプセル怪獣はウインダムのはずでした。しかし、視聴率対策からの番組強化として、急遽第3のカプセル怪獣を登場させる必要となったのです。しかし、切羽詰った制作スケジュールの中で、怪獣デザインを新たに書き起こす時間的余裕はありません。そこで、成田亨氏の残したデザイン画が採用されたのです。アギラは、成田亨氏の置き土産といえます。

「ちなみに、アギラという名は、現円谷映像社長の円谷あきらさんからとっています」(ひし美ゆり子、※2)

名称の由来は、アンヌの著作にもある通り、円谷英二氏の三男、円谷あきら氏からの命名でした。長兄一氏はTBSの気鋭ディレクター、次兄のぼる氏はフジテレビの制作プロデューサーでしたが、三男坊のあきらクンは、まだ大学を出たばかりでした。偉大なる父を夢見て、制作一家の兄たちの背中を追って、ウルトラシリーズの制作スタッフに参加していました。特撮サード助監督(カチンコ係)から始まって、セブンでは特撮チーフ助監督として目の回る日々を送っていたのです。

「あのころは、もう気が狂うかと思いましたよ。朝、ステージに入って夕景の場面を徹夜で撮って、出てくると真昼間、なんてことの連続で。時間の観念は崩れるし、体調はくずれるし…」(円谷あきら:談、※6)

特撮の神様、円谷英二氏。
生誕100年を迎え、各方面でその偉業があらためてクローズアップされている2001年。7月14日には、英二氏の出世作「ハワイ・マレー沖海戦」から60年の年月を経て、真珠湾空襲最新作「ハール・ハーバー」が公開されました。真珠湾攻撃シーンにおける英二、氏演出による伝説的な名シーンの幾つかは、今日的ハリウッドの大物商業プロデューサーも無視することはできず、キチンと今日的オマージュとして描かれています。
しかし、その公開中の7月23日。英二氏の孫である元俳優の円谷浩氏が、37歳の若さで逝去されました。浩氏は41歳という若さで急逝した円谷一氏の次男で、上原正三氏がメインライターを務めた「宇宙刑事シャイダー」で主人公を演じ、平成セブンのTV特番2作目「地球星人の大地」にも出演されました。ご冥福をお祈り申し上げます。
円谷英二氏は3人の男子を設けました。うち、長男の一氏は前述の通り、41歳の若さで脳溢血のため急逝。次男のぼる氏も60歳で癌のため亡くなりました。そのうえ、一氏の次男まで37歳という若さで肝機能不全で逝かれるとは…。あまりにも豊かな才能を与えられた代償なのでしょうか…。
英二氏の三男あきら氏をはじめ、円谷家の皆様のご健勝を祈念いたす所存でございます。



閉じ込められていた建物まで戻ったダン。
電磁波を止めようと未知の機器に挑む。
しかし、埒があかない…。
「ダメだ…。よし」(ダン)
爆破を決心したダンは、携帯爆弾を機器にセットする。
岩陰に身を潜めるダン。
DOOOM! DOOOM!
大爆発を起こす謎の建物。
しかし、あまりに大きい爆発に巻き込まれて気を失うダン…。


アギラVSリッガー。
怪獣というよりは、どちらかというと恐竜デザインのアギラと元恐竜戦車のリッガーとの戦いです。両者ともに、恐竜をイメージさせるデザインのうえに、光線技を持っていませんので、格闘は肉弾戦になります。長い尻尾が主武器のリッガーに対して、アギラは頭のヒレをパタパタと威嚇してみたりします。ある意味、えらく動物的なのんびりとした戦闘シーンです。


作戦室。
遂に小惑星は、絶対防衛ラインを突破した…。
「決断を下す時だと思います」(キリヤマ)
非常の決断を促がすキリヤマ隊長。
「うむ…」(マナベ参謀)
緊張が走る作戦室。
その時、電磁波が解除され、基地は元の状態に戻った。
スクリーンに写る、アギラとリッガー。
「怪獣です」(ソガ)
「妨害電波が消えたんだ」(キリヤマ)
「こちら本部。こちら本部」(アンヌ)
「こちらフルハシ…」(フルハシ)
交信も復活した。
「フルハシ、なぜ早く脱出せん?」(キリヤマ)
「ホークがやられました。早くこの惑星を攻撃してください」(フルハシ)
「なんだと?」(キリヤマ)
「この惑星自体が時限爆弾になっています。それに怪獣は滅法強い。早く粉砕しないと防衛基地が危ないです。隊長、我々に構わず、早くミサイルを!」(フルハシ)
フルハシ、決死の進言…。
「…参謀!」(キリヤマ)
珍しく取り乱し、参謀の指示を仰ぐキリヤマ隊長。
「攻撃用意!」(マナベ参謀)
一瞬の躊躇…。非情の選択。
仰角を上げる、キリーミサイル。


果てしなく続く、アギラとリッガーの死闘…。
長い尾で巻かれて岩に叩きつけられるアギラ。
大きなダメージを負ったアギラは、思わずうずくまる…。
そこに容赦ない尻尾攻撃の雨嵐…。
PIPOOO! PIPOOO!
アギラの叫び声で、目を覚ますダン。
「アギラ、戻れ!」(ダン)
黄色いカプセルに戻るアギラ。
今度こそ、セブンに変身。
リッガーに立ち向かうセブン。


作戦室。
セブンとリッガーがスクリーンに写される。
「キリー発射、待て」(マナベ参謀)
「救出してきます」(キリヤマ)
「急げ!」(マナベ参謀)
小惑星に向かう、キリヤマ隊長、ソガ、アンヌ。


アギラと同様、リッガー長い尾に苦戦するセブン。
フルハシ曰く滅法強いリッガーは、打たれ強く、セブンはなかなかダメージを与えられない。
セブンの隙を見て、右肩に噛み付くリッガー。振り払うセブン。
首投げから体勢を整えて伝家の宝刀を一閃。
決まり手:アイ・スラッガー、右横手投げ、首落とし。


しかし、落とされた首リッガーの目はまだ光っている。何かを察したセブンは、リッガーの首を抱えて飛行すると、小惑星も方向を変えて、リッガーの頭部を追い始めるでがないか。リッガーの頭部からは、誘導電波が出ていたのだった。
セブンを追う小惑星。ここで、タイムリミット…、爆発する小惑星。地球防衛軍基地は守られたのだった。





ALIENS&MONSTERS



メカニズム怪獣:リッガー
身長:60m
体重:4万5千t
出身:不明?(頭部に誘導装置付き、ロボットかも?)
武器:長くて強力な尾
特徴:恐竜戦車のボディ流用
弱点:特にない



カプセル怪獣:アギラ
身長:0.1o〜45m
体重:0.1g〜1万2千t
出身:アニマル星
武器:頭のツノ
特徴:すばしっこい動き
弱点:飛び道具がない





LOCATION



城ヶ島?(小惑星)
生田オープン(ポインター捜索、ツクシ摘み)





EXTRA



緊張感を欠く、べらんめえ調のフルハシ節。
「ようし、それじゃ、あのへんてこりんな建物に、殴り込みだ!」
「おい、はやくしろよぉ〜おい!」
「味方ミサイルの攻撃目標にされるなんて、けっして名誉なことじゃねぇからなぁ〜」
「頼むから、かかってくれよぉ」
「やっつけようぜ」
これじゃ、江戸ッ子だって…。
フルハシって、北海道出身だよネ…。
また、セリフだけでなくアクションも…
ドアをこじ開けようとする時、手に唾をペッペッとする、
が、実際は体当たり…している。
チャン、チャン!










                        





              「ウルトラセブン」ストーリー再録  第32話「散歩する惑星」
              06/SEP/2001 初版発行  21/JAN/2002 第二版発行
              Copyright (C) 2001 Okuya Hiroshima All Rights Reserved





制作32話 原案:虎見邦男
脚本:上原正三・山田正弘
監督:野長瀬三摩地
特殊技術:高野宏一